第4話 本能に従順忠実

リンという名前を付けて貰って数日、私は料理をしたり本を読んだり料理をしたりサンドスターのコントロール練習をしたり料理をしていた――


「料理し過ぎ!!」


思わず叫んでしまった。


「急にどうしたのですか!?

……ほんの少しですが驚いたのです」


シュッと細くなる博士……かわいい。


「せっかくこの身体に生まれたんだから色んなところに行ってみたいなーって思ってね。

そろそろ旅に出るのも悪くない時期でしょ?」


今日はなんか良い天気だ。

火山だって噴火してないし数日前とはえらい違いだ。


「ちょっと待つのです」

「お前が旅に出るのは勝手なのです。

ですがその場合誰が料理を作ると思っているのですか!?」


「そっかー、旅のついでに食材探ししようと思ってたんだけど限られた材料で同じ料理を極めるのも大事だよね」


「「!?」」

「すぐに戻って来るのですよ?」

「我々は新作を待っているのです」


ここ数日で一番身についたのは、この島の長の扱い方なのかも知れない。

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