第3話 まあ、悪くないかな

「何を言ってるのですか!?」

「自分でも分からないのならともかく秘密にした方が格好いいとは馬鹿なのですか!?」


「秘密にしても特に困ることは無さそうだし……」


「何のフレンズか分からないままにしておく訳にはいかないのです」

「そもそも呼び名すらないのは困りものなのです」


「えぇー、だったらニックネームでも付けたら良いんじゃない?

まさかそんな事も思い付かなかった訳じゃないよねー?」


誤魔化せるとは思えないけど上手くいったらラッキーってことで軽く挑発してみる


「なっ!?と、当然それは考えていたのです」


すんなり誤魔化せたけど……ラッキーなのかな?


「それにしても随分と特徴のないフレンズなのです」

「耳も尻尾もないとは珍しいのです。

指輪をしている以外かなり地味なのです」


ジロジロ見てくる二人。

ちょっと近すぎる気がする


「そろそろ良い案思いついた?」


「指輪をしているからと言って ‘ゆびわ’ などと呼ぶのは安直過ぎですね、助手」

「そうですね、博士。

サーバルなら合格でも我々ならもっと良い案が出せるのです。

例えば ’リング’ ……これでもまだ安直なのです」

「そうなるとやはり……」


「「 ‘リン’ なのです!!」」


途中で読めたけど名前としては良い……よね?


「良い名前考えてくれてありがと。

……でもちょっと近すぎない?」


このあと興奮気味な二人を抑えるのに結構時間がかかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る