第164話 大成、ゴッドマザーの口から広内金先輩と青葉の信じられないような関係を聞かされる
俺の鼓動がとてつもなく早くなっているのが自分でも分かる。
でも、これはある意味チャンスだ。もし
でも、本当に妹だったら、俺は青葉をスンナリ諦められるか?それに、俺は広内金先輩や
だが、ここで迷っていては千載一遇のチャンスを逃す事になる。聞くなら今しかない・・・
「・・・1つ聞いてもいいかな?」
俺は出来るだけ冷静を装って話したつもりだったけど、口から出た声はあきらかにガラガラ声だ。自分でも緊張していると言わざるを得ない。
「・・・どうした?浮気がバレて焦ってるのか?」
ゴッドマザーが俺を揶揄うかのように笑いながら言ったけど、たしかにこの状況ではゴッドマザーに揶揄われても仕方ないなあ。
「俺が広内金先輩の隣にいる理由は分かったけど、こんな重要な話なのに、何故もう1人、この席に座ってるんだ?」
そう言って俺は青葉の方を向いたけど、青葉も言われてみて「ハッ」となったようで思わずといった感じで俺の方を振り向いた。
「た、たしかに私がここにいるのは変だ・・・
「た、たしかにボクも
そう言って広内金先輩も俺の方を向いた。俺も青葉や広内金先輩が言ってる事の方が正しいと思ってる、いや、それが自然だと思う。
ゴッドマザーは「コホン」と軽く咳払いしてから超がつくほどの真面目な顔になった。
「・・・さっきまで、青葉さんの家で長々と話し込んでいたのは、色々と事情が変わったから、青葉さんのお爺さんやお婆さん、それにお母さんに確認を取っていたからだ」
「「「確認を取っていた?」」」
「そう。本当なら青葉さんが高校を卒業したら話すつもりでいた事が、そうも言ってられない事態になった、とでも言おうか、とにかく今まで黙っていた事を青葉さんに言う事にしたのじゃよ」
それだけ言うとゴッドマザーは「はーー」と短くため息をついた。
ゴッドマザーは青葉をずっと凝視している。青葉もゴッドマザーの方を向いている。きっと全ての言葉を聞き逃さないようにしているとしか思えない。
「・・・まず先に行っておくけど、青葉さんはこの席に座るべき人だと言っておく」
「『この席に座るべき人』?どういう意味ですか?もしかして、私のお父さんの事を知ってるんですか?」
「もちろん、婆やは君のお父さんが誰なのかを知っている」
「「「!!!!! (・・! 」」」
明らかにこのゴッドマザーの言葉を聞いて青葉は動揺している。その証拠に目をパチパチさせているし手はブルブル震えている。それに唇がカラカラに乾いている。
「そ、それで、私のお父さんは一体、どこの誰なの?教えて!」
青葉は懇願するかのようにゴッドマザーに迫ったがゴッドマザーはあくまで冷静だった。
「その前に・・・君がこの席に座っている理由を話そう」
「早く教えて下さい!」
「分かった・・・簡単に言えば、君は我が夫、広内金
「「「へ?」」」
おいおい、想定外の事を言い出したから俺も思わず固まってしまったぞ。でも、ゴッドマザーは嘘を言ってない。という事は・・・
「ちょ、ちょっと待って下さい!という事はボクと青葉クンは
広内金先輩が裏声のようなトンデモナイ声で叫んだけど、青葉は言葉が出てこないのか口をパクパクしているだけだ。
ゴッドマザーは「その通りだ」と軽く言った後、ちょっと怖い顔になった。
「
「へ?・・・ひいお爺様の子供といえば、『北のホテル王』こと広内金
「そう、表向きは、だけどね」
「「「表向き!?」」」
「北の炭鉱王、つまり我が義父の広内金山遠矢には隠し子が一人いる!それが青葉さんのお母さんのお母さん、
「「「えーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」」」
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