第159話 大成、裏の顔をゴッドマザーの口から青葉たちに明かされる
ゴッドマザーは表情を変える事なくそう言ったけど、
「も、
「そ、そう、『〇長の野望』とかのゲームにも出てくる忍者だ」
「たしか伊賀忍者の三人衆の一人だったけど、
「あー、でも生き延びたという説もあるよ」
「マジ!?」
「今でも百地氏の子孫はいたよね」
「えーと、百地三太夫はゲームとかで知られてるけど実在したかどうかは定かではないし、百地
「ボクも少しは知ってるけど、百地三太夫は架空の人物という説と、百地丹波と百地三太夫は同一人物という説がある。けど、
「そうなると、
「あのバケモノじみたスタミナとか信じられないくらいの身体能力も、こういう事なら納得がいく!」
青葉も広内金先輩も興奮気味に話してたけど、ゴッドマザーがノホホンとしながら「下手に彼の素性を話すと自分の命の灯が瞬時に消えると思いたまえ」と言ったから、途端に二人とも黙ってしまった。当然だが、
「・・・この婆やが
ゴッドマザーはそう言いながら自分の手でナイフを抜こうとしたけど全然抜けなかったから苦笑いして立ち上がり、後ろに控えていた島松さんに椅子を取り換えるように言った。島松さんは時間が止まったかのようにずうっと硬直していたけど、このゴッドマザーの一言で「ハッ」という表情をした。恐らく今のゴッドマザーの一言で現実に戻ったようで、軽く頭を下げた後、椅子を下げて壁際にあった別の椅子を持って来たので、ゴッドマザーは「ありがとう」と言ってから座りなおした。
平野川さんもようやく落ち着いたようで、「どうぞ」と言ってゴッドマザーの対面の椅子を下げたので、俺を中央に、俺の右に広内金先輩、俺の左に青葉が座った。俺がゴッドマザーに投げつけた事でナイフが足りなくなってしまったから平野川さんがナイフを改めてテーブルの上に乗せたけど、その手は明らかに震えていた。
そう、ゴッドマザーが指摘した通り、俺は百地丹波の子孫、伊賀流忍術の使い手だ。
もちろん、俺がさっきゴッドマザーに見せつけたナイフ投げ、マンションの38階まで登ってきたのは伊賀流忍術の一端に他ならない。
でも、それだけで生き残れるほど甘くない。親父が「一人で
だが、ジイが「天性の才能」があると認めたのは、親父と俺しかいない。常豊さんや
その「天性の才能」が必要なとある技とは・・・
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