第6話 大成、風紀委員長に長ーいため息をつく
青葉が少しだけ不安そうな顔をしながら
「
「そんなのは決まっている!だいたい、ボクの目の前で『生徒会役員になってからブラジャーのサイズを1つ上げた』などと話すのは校内の風紀を乱しているのと同じだからな。
「せんぱーい、落ち着いてくださいよー」
「あー、スマン・・・ちょーと頭に血が上った・・・」
この人は副会長兼風紀委員長の
まあ、少し脱線したけど、とにかく生徒からは尊敬と敬意(?)を持って「史上さいきょう」と言われて辣腕を振るっているのだが、ある一点の話を出されると烈火のごとく怒りだし、風紀委員長ではなく
「そういう広内金だって、どうしてツンなんだ?折角の美貌が台無しだぞ」
「フン!恵比島、ボクに媚びを売っても無駄だぞ。逆にボクは恵比島クンに聞きたいのだが、か弱き乙女のボクが『ボク』と言ってどこか不都合があるのかな?それにボクはスカートがどうのこうのとか、メイクがどうのこうのとか、どうして世の女どもは無駄な事に金を使うのか理解できん!アホらしい。それにレディーズの服が左前になっている理由だって『向かい合った時に右手だけでボタンを外せるから』などという男の不謹慎な欲望を満たす為だというのが気に食わんからボクは着たくない!個人的意見ではあるが、校則で女子はブラウスにスカートとなっているのが男女差別以外の何物でもないと考えている。創立50周年の時に詰襟・セーラー服からブレザーに変わったが、それでも女子は創立以来スカートなのは変わらない。ボクは女子もスクールシャツとスラックスを着用しても良いという選択制にして欲しいと何度も学校側に訴えたのだが一度も聞き入れてくれないのだから、ボクは今年の生徒総会に副会長権限で提案するつもりでいるからな」
「ぺったんこだから男の制服の方が似合うのかもなあ!?」
「えびしまー!風紀委員長権限で取り締まるぞー!!」
「まあまあ、恵比島君も広内金さんも落ち着いて下さいよー」
「そうですよ、女は胸の大きさじゃあないわよ」
「お前に言われたくないぞ、赤井川!」
「本当ですよー、それに大きいって事は肩が凝って困るのよ。わたしは華苗穂先輩が羨ましいです」
「そ、そうか、肩が凝るのか・・・ウン、ウン、やっぱり大きいと損するんだなあ、わーはっはっはー」
「「「「「はーーーーー・・・・・」」」」」
そう、もう既に分かったかもしれないが広内金先輩は極度の貧乳なのだ。俺の見立てで・・・ほぼ間違いなくAA・・・いや、AAAかも・・・。
仮定の話ではあるが・・・「彼女にしたくない女子コンテスト」をやったら、圧倒的大差で優勝するとまで言われている・・・同じ生徒会メンバーの女子なのに、青葉と広内金先輩に対する男子からの評価は「月とスッポン」ほどの差だ。
何故そんな広内金先輩が風紀委員長などという大役をやる事になったのか、その理由は・・・まあ、今は省略するけど、とにかくこの6人が生徒会メンバーだ。
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