第23話 続く

「次は『かごめかごめ』やろっ。」

「よっしゃー。」

 カゴメちゃんが仕切る。

「ジャンケン、ポン!」

 タツマくんを中に入れ皆で手を繋ぎ、周り始める。

「かごめ〜、かごめ〜。」


 声が勝負の決め手だと判った。



「『ぱっちん』やろうぜ。箱の中にあるじゃろ。」

 ウラガくんに教えて貰いながらやるが、全く裏返らない…。


 こっそりと、ウラガくんが教えてくれる。

「置いた『ぱっちん』の真横に足を置くのがコツじゃ。」

と。

 いざやると、あら不思議。さっきまで裏返らなかった『ぱっちん』がクルリと裏返った。

「やったー!」

 皆で大騒ぎ。



「ほら、これ持って。」

 ウサちゃんが、ケンちゃんとタマオくんにゴム紐を持たせた。


「最初は、膝の高さからね。」

 皆で飛ぶ。


 段々と上がってきて、腰になった。

「これ飛べないよ…。」

 本音が出た。

「大丈夫。『ゴム跳び』なんだけど、実は跳ばなくても良いの。」

 よく分からなくて頭の上に[?(はてな)]が出た。

「見てて。」

と、ウサちゃんが右足を上げ、ゴム紐を踏んだ。

「えっ!?」

 そのまま、向こうへ。

「ほら、越えられた。」

「跳んでない…。」

「そう、跳んでない。」

 笑った。何故だかは判らないけど、楽しかった。



「『影踏み』やろうぜ。」

 鬼から皆が逃げる。


 木の影に入っていい時間は十秒なんだって。


 兎に角、走る! 走る!


「影、踏んだ!」

 フミオくんが、最後の一人メグちゃんの影を踏んだ。

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