第19話 休憩

「次は、何しよっか。」

と、ウサちゃん。

「ごめん。ちょっと休憩。」

「ミサキちゃん。もう疲れたんだ。」

 ウラガくんが突っ込む。ちょっと悔しくて、

「走ったから、喉が渇いたの。」

 真夏の強い日差しの下で走り回れば、喉も渇く。

「そっか。」

 あっさりと私の主張が通った。

「そうだ。」

 話を聞いていたフミオくんが何かを思い付き、

「アレ採ってこよう。」

 皆は、直に解ったようで、

「いいね。それ。」

「採りに行こう。」

 口々にした。


「ミサキちゃん。待っててね。直に行ってくるから。」

 ウサちゃんは、言うと皆と一緒に森に消えた。


 一人残された私。

「うーん。楽しい〜。」

と、空を見上げた。

「あんなに遊んだのに、お日様はまだ真上か…。」

 木陰に移動して座った。そして、ひんやり冷たい風に気が付き、

「ここの広場って、森から冷たい風が出てくるから、そんなにたくさん暑くないんだ。」

 納得した。


 いつの間にか、瞼が落ちうつらうつら…。凄い、気持ち良い。

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