Episode3
前書き失礼します。
ものすごく時間が空いてしまいましたが更新再開します。
この話の前にも投稿しているので、前の話から戻って読んでもらえるとありがたいです。
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そこからはもう一方的な蹂躙劇だった。
いつの間に仲間を呼び寄せたのかワラワラと押し寄せてくるゴブリンたちを全て一撃で葬り続けていた。
多分俺は笑っていたんだと思う。
自分は戦闘狂ではないと思っていたがどうやら違うようだ。
30分ほどたって、やっとリポップが収まってきた。
俺は残りのゴブリンたちを<体術>を使って殴り飛ばしたり短剣で斬ったり刺したりしながら片づけると、近くにあった木に寄りかかり、ズルズルと座り込んだ。
ここにきてドッと疲れがきたのかしばらくは動けそうになかった
俺の服は返り血でべとべとで酷使してきた短剣も刃こぼれがひどかった。
戦っている間に何度も攻撃を喰らったのでHPも半分を切っていた。
「このままじゃ街にはとても戻れないな。どうするか・・・」
しばらくそこで考え込んでいたが考えてばかりじゃ埒が明かないので休憩がてらステ振りをしようとステータス画面を開いて・・・。
「なんじゃこりゃ」
LVが10を超えていた。
どんだけ倒してたんだよ・・・。
これは後から聞いた話だが俺は相当運が良かったらしい。
何人か同じ目にあったプレイヤーがいたらしいが、そいつらは全員死んで街に戻されたらしい。
しかも倒し切った後、30分くらいモンスターがポップしなかったのも事例がほとんどなかったらしい。
・・・ありがとう
でもってステ振りを終えた後のおれのステータスがこうだ。
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PN Hyuga
LV11
HP 168/420 MP 350/350
STR 37
AGI 44
DEX 27
VIT 37
INT 30
DEXとINTが少し低めだが、特に使う予定もないので大丈夫だろう。(多分)
そのうち思いっきり上げるかもしれないけど。
今は俺の戦闘スタイルで主に必要なAGI、STR、VITを中心に上げていこうと思っている。
ついでにスキルポイントも溜まっていたので<回復魔法>を取ってみた。
20ポイント以上あったスキルポイントがそれだけでほとんど持ってかれてしまったがしょうがない。
回復手段は多いほうがいいからね。
体力が今だいぶ削られてしまっているので自分に<ヒール>をかける。
初めて使ったからかあまり回復量は多くないが、2回ほど使うと7割くらいまで回復したのでそろそろ街へ戻ろうと森から出て街へ戻った。
街へ戻ってすぐログアウトして、遅めの夕食を食べ、少し勉強し、再度ログインして武器を買いに行った。
現在時刻は22時30分くらいで、徐々にログインしている人が減っていく時間帯だがまだ街は活気にあふれている。
NPC武器屋をのぞいてみたが特によさそうなものがなく、どうしようかと悩んでいるとNPCの鍛冶屋を見つけた。
「すみません」
「お、いらっしゃい。用件は?」
店から大男が出てきた。
威圧感パネぇ・・・。
そういえば鍛冶屋ってことは作成もできるのかな?
試してみるか。
「えっと、武器の作成をお願いしたいんですが・・・」
「武器の作成かい?どんなのがいい?」
「えっと・・・」
う~ん、片刃で少し反りがある短剣・・・というか短刀だな。
「片刃でそりのある短剣をお願いします」
「そりゃ短刀だな。わかった。素材は?」
素材はとりあえずストレージにあるものを片っ端から放り込んでいった。
使う必要のないものは入れられない設定のようで助かった。
全部スライムとかゴブリンからなぜかドロップした素材だけど・・・。
あ、インゴットがない。
そう思っていると。
「ふむ、インゴットがねぇな。どうする、金がかかっちまうがインゴットは俺の持っている奴を使うか?」
魅力的な提案だった。
ただ・・・。
「なら、今回は諦めます。インゴットが取れたときにお願いします」
「そうかい。わかった。じゃあまたな」
「はい。ありがとうございました」
そう言って店から出た。
やっぱり短刀っていうんだな。
NPCショップには短刀がなかったので初期装備より性能がいい短剣を装備してフィールドに出た。
あ~中ボスとか出てこないもんかな~。
短刀落とすやつがいいな~。
「グオオオオオッ!!!」
「うおっ!?」
なんだと思って距離を取りながらモンスターの情報を<索敵>で見ると・・・。
Field Boss:Crescent Assassin LV12
いきなりフィールドボスポップした!?
なんで!?
でもレベルは俺と大差ないな。
まあでも、渡りに舟だ。
暗殺者(アサシン)ってことは直接戦闘はあまり得意じゃないはずだし、AGIは俺も高めにしてるから素早くても対応はしやすいはず。
いまさら逃げるのは無理だろうしこいつ短刀持ってるから短刀落としそうだしやってみるか。
そう思って買ったばかりの短剣を構え、一気に懐に入り込んで切り払う。
ザシュ!と音を立てて鮮血が舞うが―――――
浅い!
うまくかわされてたいしたダメージにはならなかった。
「八ッ!」
暗い平原に火花が散り、あたりを少しではあるが明るく照らした。
この戦いに決着がついたのは、ヒューガと
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