Episode1

ログインした俺はまずキャラ設定を始めた。


まず性別の詐称は不可でもしやってしまうとBANされるらしい。


どうやって個人の性別を判別するのかはよくわからないが。


そんなわけで性別はMale男を選ぶ。


詐称禁止じゃなくても男にするけど。


別に俺はネカマプレイをするつもりはない。


名前はいつも使っている<Hyugaヒューガ>で設定し初期武器設定画面を見た。


ちなみにこのヒューガというのは名字の別の読み方だったりする。


うん、そこネット界のタブーとか言わない。


自分でもよくわかってるから。


・・・っと話がそれた。


初期武器は片手直剣ロングソードから弓までさまざまで魔法職もある。


魔法職をやりたい人は自分の使いたい属性に沿ったロッドを選ぶらしい。


杖がなくても魔法は使えるけど攻撃魔法とかは威力に少し補正がかかるみたいだ。


生憎俺は魔法をメインにするつもりはないが。


初期武器一覧を手でスクロールしていると、いいものが見つかった。


短剣ショートソードだ。


普段あまり使っていない武器種だからかなにか言葉にし得ぬ魅力を感じた。


そんなわけで初期武器設定欄にある短剣の文字をタップしてアバターはリアルとほとんど同じにした。


なんか自分なのに自分じゃないという感覚がどうにも苦手で、いつもリアルとほぼ同じ容姿に設定している。


全ての項目をセットし終わり、確認ボタンを押すと<Weicome to World of Vision!>という文字とともにファンファーレが鳴り響き、眩い光とともに俺は最初の街はじまりの街へ転送された。




―――――――――――――――――――




――目を開けるとそこは異世界だった。


・・・なんてことはなく、普通にパッケージで見た街が広がっていた。


そう思っている間にも次々とプレイヤーが薄青い光とともに転送されてくる。


とりあえず相棒ユウが来るまでメニュー画面を見ていようと右手を横にフリックしてメニュー画面を開いた。






    PN Hyuga


 LV1


 HP 150/150  MP 150/150




 STR 10


 AGI 10


 DEX 10


 VIT 10


 INT 10




ステータスポイント 25




スキル 短剣術(0/1000)


魔法  未習得




スキルポイント 20






わっ、いきなりステータス画面が出てきたぞ。


誰かに見られたりしないのかな?


ま、いいやバリバリの初期値だし。


えっと、このステータスポイントっていうのはHPとMP以外の各種ステータスに割り振れるポイントのことで、1ポイントごとにステータスが1ずつ上がっていくみたいだ。


STRは筋力で物理系の攻撃力に反映され、AGIは敏捷で素早さとかに表れる。


DEXは器用さを表していて、生産系の職のプレイヤーが主に上げる。


VITは生命力を表していて、これを上げていくとHPが一定の割合で上昇するらしい。


タンクとかが主に上げていくステータスの一つかな。


最後にINTは知力を表していてこれを上げていくとMPや魔法の効力が上がっていく。


スキルポイントはスキルを習得するのに必要なポイントで、今は特に使い道がない。


なんせまだ習得可能なスキルが一つもない。


選択した初期武器のスキルはデフォルトで習得済みになっていた。


さて、じゃあその辺のベンチにでも座ってステータスポイントを割り振るとするかな。






―――五分後


割り振ったステータスはこうなった。






    PN Hyuga


LV1


HP 200/200 MP 180/180




STR 14


AGI 16


DEX 12


VIT 15


INT 13






きっちり25ポイント使い切った。


俺は短剣を使うのでSTRよりもAGIを優先した。


ちなみにVITとINTは1上げるごとにHPやMPが10ずつ上がるらしい。


魔法の効力については使えないからよくわからないが。


そして改めてスキルにどういったものがあるのか確認しようとスキル習得画面を開くと、いくつかスキルが習得できるようになっていた。


ステータスが上がると習得できるようになるスキルが増えるのか?


ま、いいや。



とりあえず習得できそうなスキルを見ていこう。


現在習得可能なスキルは全部で3つで、<体術>、<索敵>、<隠密>だった。


だが、習得に必要なポイントが高く、2つまでしか習得できなかった。


レベルが上がればポイントも自然に溜まっていくだろうから、最初に習得するべきスキルだと俺が考えている<体術>と<索敵>をとった。


使ったポイントは体術に15ポイント、索敵に5ポイントの計20ポイント。


これまたステータスポイント同様きれいに使い切ってしまった。


それにしてもユウのやつ遅いな・・・。


そんなことを思いながら初期金額(1000クローナだった)や武器の名前(ショートソード、そのまんまだった)などを眺めたりしていると「お~い、ヒューガー!」と言いながら俺の相棒(親友)がこちらに向かって走ってきた。


まったく、いままで何してたんだか。





―――――――――――――


再び後書き失礼します。

ここから第一話となります。

読みづらいなどの意見がありましたら、感想欄にお願いします。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る