サイケデリックな殺し方
かなり長いです。けど、双子の大切な人を馬鹿にされた事により引き起こされた残虐さが凄まじく出ているのでお楽しみあれ!
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「……って、お姉様も結構やりましたね……」
「そうですよっ! 天瑠もこの子で……」
「天瑠、キャラ変わってないか?」
目の前にいる男など一切知ったことかと会話する3人。しかし、ふと思い出したように天音がガガンボの前まで行くと顎を持ち上げニヤリと笑う。
「さて……と。2人も来たことだし、自己紹介してあげよっか」
「っ! お姉様……いいのですか?」
「こんな奴に名前を言うの少し嫌ですけど……お姉さまが言うのなら」
天瑠と璃音はかなり嫌悪した。みんなの想いを受け継いだ大切な名前を敵に名乗るなんてしたくはなかった。
だが、天音の言うことは基本絶対だと2人は不安げに頷くと、まずは天音が一歩踏み出した。
「うん、じゃあボクからさせてもらうかな。……『RooT』所属、コードネーム『ソラ』だ」
「『RooT』所属……ラピス」
「……『RooT』所属、ラズリ」
「な……っ、お前ら……あの……っ」
RooTの名前を出した途端、ガガンボの表情が一気に強ばった。黒雨組にとってRooTは天敵のようなもの。これまでに争ってきた数など小さいもの含め数十度に及ぶ。
「裏切ったのかぁ……っ!」
「………お前─────」
────パシュン
────パシュン
天音が青筋を浮かべて近寄ろうとした時、2つの銃弾がガガンボの両耳を掠めるようにして通り過ぎていった。
驚いて左右を見ると、両脇にはサプレッサーのついた拳銃から硝煙を漂わせる2人の姿があった。
「……なに、言ってるの? あm……っ、ラピス達が裏切った……? 馬鹿なこと言わないでよ」
「瑠璃お姉様───ラピスラズリを殺して……っ、ラズリたちを殺そうとして……っ、そのせいで……ソラもラピスも……みんな死にかけたのに……裏切った? ふざけた事言わないでよ……っ、……絶対に許さない……っ」
この事件で璃音は天音と天瑠、2人を同時に失うことになりかねない事態だった。精神的には天音に守られ、天瑠に守られ一人ぼっちになりかけた璃音が一番辛かった。
璃音は震える手でショットガンに触れようとしたが、それは天音に止められてしまう。
「……ラズリ」
「……分かってます……っ、でも────!?」
ショットガンに触れた手を抑え、それでも許せない!そう言おうとした璃音が見たのは……天音の栗色の目が黒になったのかと錯覚するくらいの漆黒の殺意だった。
「……お前ふざけんなよ。お前らのせいで……2人がどれくらい傷ついたか分かっているのか?どれくらい辛かったか分かるのか?2人が……っ、どれくらい泣いたか分かってるのか!?」
激情が渦巻き牙を剥く天音はガガンボに上から叩き潰すようにして言葉と言う名の殺意の塊をぶつける。仲間のために出せる殺意は……どんな殺意よりもどす黒く、するどく尖っていた。
それを受けたガガンボは……まるでそれすら嘲笑うように……、
「くくく……ふははっ、ふははははははははははははっ!! あぁ、そう言えばそうだったなぁ……お前らだったなぁ」
「っ、てめぇ……ッ!」
「あの裏切り者の仲間ならそれも致し方ないよなぁ?」
「「「ッッッ!!!」」」
裏切り者───それが誰なのか、それが分かった天瑠と璃音はすぐさま自分の銃を構えた。天瑠はコッキングハンドルを引き、璃音はショットガンのグリップを思いっきり前後させ、すぐにでも撃ち殺そうと引き金に指を触れた。
……だが、天音はそうはしなかった。2人の頭を抑えて、一旦やめろと意思表示をする。だが、流石に瑠璃を馬鹿にされて殺気立っていた2人は思いっきり睨みつける。
「……………………」
……そこに天音の感情は消失していた。そのままもう一度2人の頭を優しく叩くと、ゆっくりと外へ出ていった。
「…………殺しちゃいけないのかな……っ」
「だめ……だからね? やろうとしたら、璃音の足を撃ってでも止めるよ」
2人は一旦その場を出てから、暴走しかけの璃音を天瑠は手を握ってあげながら諌めていたが、心の中では天瑠も暴風のように殺意が荒れ狂っていた。
「殺したい……殺したくてたまらない……っ、あいつ……瑠璃お姉様まで馬鹿に……っ!」
「天瑠も同じだよ! あんなやつ跡形も残らないくらい壊したい……っ。でも、今やっても意味なんてないよ……っ、天瑠たちの目的は黒雨組を潰す、それなんだから」
「分かってる……分かってるよ……っ」
我慢出来ないと頭を抑える璃音を天瑠はしっかり抱きしめてあげた。そうして伝わってくる璃音の震えや微かに聞こえる呻き声……今にも壊れそうな心を姉としてしっかりと受け止めてあげた。
「……璃音……、あ……お姉様」
璃音を心配そうにしている天瑠はいち早く天音の帰りを察知し、璃音を引っ張りながら向かうと、天音の表情が心なしか荷が降りて晴れやかそうにしているように見えた。
「お姉さま……?どうしたのですか?」
「天瑠、璃音……好きに暴れていいよ」
……今なんて言った?と、天瑠と璃音は鎌首揃えて首を傾げると天音は腰に手を当てながら、魔獣を解き放つ魔法を唱えた。
「もう聞けることは聞けたから好きにやっていいよ」
「っ、天瑠ッ!!いこっ!!今すぐあいつを蜂の巣にしてあげようよ!!」
我慢を溜めに溜めた璃音はついに爆発し、天瑠を引っ張っていこうとする……が、天瑠はそこから動かなかった。
「天瑠……なんで……?」
「……お姉さま、今なんでもいいって言いましたよね」
「もちろん」
「…………ふふ……っ、きゃははっ、じゃあ我慢しなくてもいいんだ!! よしっ!! 璃音、行くよ!」
天音にもう一度許可を取り、猟奇的な笑い声をあげた天瑠は璃音を引っ張りながらガガンボのいる場所へ向かった。
「あ、天瑠っ、なんで璃音の時は動かずに、お姉さまの時はすぐ動いたの……? ちょっとひどいよ……」
「違うよ璃音っ、
ただ殺すなんて勿体ないじゃんっ、いい考えがあるから、ねっ?」
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(……くそ……っ、逃げようにも手足動かせない……しかも死ねないときた……どうする……こんな修羅場何度も逃げてきた。たかが女のガキ如きにやられてたまるかよ……っ!)
必死に考えるガガンボだったが、その前に天瑠と璃音がやってくる。とりあえず気絶の真似をしようと黙っていたガガンボだったが……、
プスリ、そう嫌な感覚と共に何かを注入させられるのを感じた。だが、ここで反応すればまずいことになると平然を装っていた……が、30秒後。
ガガンボの股間が激しく疼き始めた。先っぽがむずむずして声を出そうになるのを我慢した。何をしたかと言うと……、
「うーん……足りないのかな……えいっ!」
天瑠が足を上げてガガンボの股間を靴裏で押し付けていたのだ。あまり反応を示さないから、天瑠ももっと強く押したり引いたりを繰り返す。すると、どんどん『あそこ』がもっこりしだしていく。
(うわっ……気持ち悪いっ……でも、反応してる。むぅ……つまんない。もっと何か反応して欲しい……)
頬をぷっくり膨らませた天瑠は璃音と視線を重ね何をするのか目だけで知らせると璃音が嬉しそうにしてガガンボから少し離れる。
「……り〜〜ねっ」
「うん♪せ〜のっ!」
ボカンっ、そんな音が聞こえるくらい、璃音の全力の蹴りが『棒』を貫く。今の璃音の蹴りなんて同年代の男子サッカー選手よりも下手すれば強い。それが……あんな所に当たれば……当然こうなる。
「あひゃあ!? ああああああーーーッ、いってぇぇぇぇ!!!」
身体を全身振って痛がるガガンボを天瑠は思いっきり嘲笑った。敵が痛がってる様子を見て、変な方向に嗜好が行ってしまうのを必死に耐えながら。
「きゃはははははははははっ、璃音っ、いいよー!」
「うんっ! まずは……」
璃音も楽しそうに注射器をそこに向けぶっ刺す。そして透明な液体を中に注入していく。
「ぎやあ゛あ゛あ゛あ゛ああああぁぁぁーーー!! うわぁ………あ……ぁ?」
「よし、これで痛くないよ〜? じゃあ……あっ、天瑠少しいい?こしょこしょこしょ……」
「っ!それいいね! さすが天瑠の妹だよっ」
脚立を用意して、璃音は多めに液体を器の中に入れると一番上まで璃音が登る。天瑠は璃音からショットガンを借りると、それを逆向きに構える。
「璃音、行くよ〜っ。そぉ〜れっ」
「ゴホァっ!!??」
天瑠はショットガンのストックでガガンボの溝尾をぶん殴る。そして、息を吐こうとした所に璃音が液体を全部口の中に入れ、器でそれを閉じ込め無理やり飲ませた。2人が飲ませたのは精神覚醒剤───これで気絶することなくやれる。
「よしっ、やっちゃえ、璃音っ!」
「うんっ」
天瑠から銃を受け取った璃音は嬉しそうにお尻のポケットから弾を取り出すとショットガンに挿入し、グリップを前後させイカつい音と共に薬室へと送り込む。
そこまで済ませると2人はイヤーマフをする。……ついでにガガンボにも。
そして、璃音は目をキラキラさせながら銃口をガガンボの息子の根元に押し当て、引き金に指を乗せる。
「お、おい……やめろ……やめろぉぉぉ───」
「……んっ!」
───ドパァンっ!!!
璃音の小さく白い指がちょこんと動くと、真っ黒な口から火を噴きながら大きな金属の塊が螺旋を描きながら発砲され、ゼロ距離で股間を跡形もなく吹き飛ばした。
「うぎゃああああああああぁああああああああああああああああああぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!!」
衝撃と炎でパンツの前部分が吹き飛び、その勢いで長い棒がちぎれて飛んでいく。
「うふふっ、天瑠が言った時はびっくりしたけど、ちょっと楽しいかも」
璃音はプラスチック製の空薬莢を弾き出しながらほのかに笑みを零れさせていた。
「よし、じゃあ来て」
「うんっ」
ショットガンを背中にかけるようにして斜めに担ぐと、天瑠の横へと駆けつけると、2人揃ってサブマシンガンの一種であるPDWを構える。
「あぐぅ……ぐあぁ……っ」
「しっかり見ててね?」
「しっかり見ててね?」
照準を長い棒の真ん中につけながら、ガガンボに見せつけるように真横から至近距離でそれを狙う。天瑠も璃音もガガンボを嬲り殺す事がたまらないようで、爛漫に笑って……引き金を同時に引いた。
────パパパパパパパパンっ!!
────パラララララララっ!!
銃声の息の合った二重奏が響き、床と銃弾が火花の円舞曲を奏で、その中で肉棒は無残に撃ち抜かれて、ちぎれて飛んでいってしまった。
「璃音はそっちの長いやつやっていいよ!」
「うんっ、分かった」
散開して、天瑠は2:3くらいにちぎれた『もの』の小さい方の元へやってくる。
「ああぁ……ああああぁぁぁーーーっ!!!」
「きゃははっ、みんなを……馬鹿にしたんだからこれくらい!!」
ガガンボが目を見開いて口をぱくぱくさせるのを横目に、超至近距離でP90を2点バーストから3点バーストで撃ちまくった。撃つ度に細切れになっていくガガンボのあそこを見せられ絶叫するのをこれ以上ない快楽だと容赦なく鉛弾をぶち込んでいった。
そうして1本目のマガジンに残っていた40発を全て撃ち果たした頃には『それ』はミンチ肉と大差なくなってしまっていた。
「ふぅ……気持ちよかった〜〜、ん? 璃音、なんでやらないの?」
「天瑠が終わってからがいいかなって、その方が……いいと思ったから」
顔をピンク色に染める天瑠に璃音はそう言いながら、長いあれをビニールを被せた上から靴で蹴り転がしていた。それもそれでえぐい事するなぁ……と苦笑いを隠せない天瑠はガガンボの目の前でMP7をぶっぱなすのかと思っていた。
「んしょっと……汚いから運ぶのめんどくさかった……よしっ、じゃあ撃つね」
「……璃音……?なにを……って、やばっ!?」
だが、璃音がMP7を床に置いた瞬間、天瑠は一度はずしていたイヤーマフをはめ直した───その時、璃音の構えたショットガンから3発の轟音が響き渡った。
放った弾……バードショットのシェルから数百発の粒弾が火薬による爆発で射出される。粒弾1つ1つはBB弾よりも小さいがそれが無数に重なり局所的な弾幕を形成し、醜い棒を蜂の巣なんて生易しいくらいに破壊してしまった。
「ふぅ……よしっ」
「……璃音、もう少しで天瑠の鼓膜ふっとびかけたんだけど?」
「えっ!? ずっとイヤーマフしてるんだとばかり……ごめんっ、本当にごめん!」
ぷんすか怒る天瑠に璃音はショットシェルを弾き飛ばしながら何度も謝るとようやく許してくれた。
「もぉ……んじゃ、トドメ刺そっか」
「うんっ、マガジン2本と28発、このために使おうって決めてたからっ!」
「……ふふっ、璃音も璃音だね。じゃあ……やろっか」
天瑠と璃音は頷きあい、自分の銃をガガンボに向ける。精神的にもズタボロにされ、薬に塗れ、犯されたガガンボにはもう逃げようとすることなんて考えられなかった。
「い、いやだ、助けてくれ! な、何でもするから頼むッ!」
(なんかありがちの命乞いだね、璃音)
(うん、なんか……いや)
不快感を植え付けさせたガガンボに天瑠が璃音に視線を送ると、一つだけ質問した。
「……じゃあさ、今まで言ったことって全部本当?」
「そ、それを言えば助けてくれるのか?」
「………(こくり)」
それに天瑠と璃音は頷くとガガンボはなりふり構わずそうだ!!と叫んだ。死にたくない一心で声帯を壊すくらいの声量だった。
「も、もういいだろ? たすけてくれ……ください……、あひゃ……ひゃや……」
「………」
「………」
「ふふっ」「ふふふっ」
「あはははっ」「あははっ」
「「ありがとっ♪」」
────パパパパパパパパンっ!!
────パラララララララっ!!
ご褒美に天瑠と璃音はたっぷりの銃弾を両足に浴びせてあげた。天瑠は全弾、璃音は何発か外したが、マガジン半分を使った攻撃でガガンボの足は完全に崩壊し、残骸がガガンボの胴体から切り離された。
「なッ……あ……っ!? な、ぜ……だ……! さっき、助けてくれる、と……ぉ!」
「助けるなんて……」「誰も言ってないよ?」
「天瑠はただ、」「璃音はただ、」
「「『首を縦に振った』だけなんだから、ねっ」」
「……貴様らァ……貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様らァ貴様らァ貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様ら貴様らァァァァァァァーーー!!!!! 貴様らはいずれ分かる!」
トンチを喰らい激昴したガガンボが発狂しだし、耳障りだと璃音と天瑠は肩を竦めると璃音はマガジンを交換して、照準を向ける。
「はははっ、見えるぞ!貴様らが絶望する顔がっ! そしてRooT共々くたばりやがれこのクソ共がッ!! この国は黒雨組がうば─────」
「うるさい」「黙って」
ガガンボの最期の言葉を言い切るのを待たずして天瑠と璃音は死への片道切符を大量の鉛弾と共にぶちまけた。
────パパパパパパパパパパパンっ!!
天瑠は腹部に5.7x28mm弾を浴びせ、真っ赤な臓物を細切れにし、真下に大量の血液と混ざり合いながら醜い生肉へと化す。
(はぁぁぁ……気持ちいいなぁ……って、天瑠はただお姉さまと瑠璃お姉さま達を嘲笑ったやつを苦しんで、それで殺すのが楽しいだけで……って、まぁいいや。さ、P90っ、もっとやっちゃえ!!)
────パララララララララララっ!!
璃音は頭部に4.6x30mm弾を叩き込み、無数の孔を開けまくり、脳の欠片や鮮血が飛び散りまくっていた。
(はぅぅぅ……これちょっといいかも……みんなを馬鹿にした人なら璃音も殺すの躊躇わずに済むから……容赦なく撃てるよっ!!)
天瑠はマガジン2本計100発、璃音はマガジン2本+28発で計108発、2人の双子の少女が放つ200発以上の銃弾により処刑されたガガンボの体はもはや人と分かるものが………
何一つ残されず、血と臓物の欠片と脳漿が混ざりあった
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