第5話 爆発した感情

 俺は和也を怪我された亜依斗を許せずにいた。家に帰っていた俺は亜依斗にどう復讐するかを考えていた。父さんは...いない。辺りを見渡しなにか良いものがないか目を細めた。俺はキッチンへ向かった。引き出しの中には鋭い刃をもったナイフが2本あった。その内1つの刃が短い方のナイフを手にとった俺は素早くバックにしまい家を出た。その時の行動はまるで操り人形のようでほぼ無意識と言っても過言ではなかった。俺が向かう先は亜依斗の家だ。亜依斗はまだ帰ってきていないだろう。亜依斗の家は俺の家の少し先にあって差ほど遠くはない。現に亜依斗の家はもう視界に入っている。少し歩を早め亜依斗の家の目の前まできた。俺はひとまず深呼吸をし、チャイムを押した。「はーいっ」と声が聞こえ、しばらくして亜依斗の母が出てきた。俺は人の家にも関わらずズカズガと家の中に勝手に入り、一番奥の部屋までいった。亜依斗の母は驚いていて子供相手だから口調を緩めたのか「どうしたの?」と優しく俺に問いかける。だが、俺は背後に周りナイフを構えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

最初で最後の言葉 @ringo-1027

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ