消しゴム

春風月葉

消しゴム

 書いては消し、書いては消して、重い息を吐く。

 また消して、また消して、自分の言葉が自分の手で消えていく。

 無責任だろうか?

 生み出し、また消す。

 現実の言葉も、こうであったら、こうであったらいいのにな。

 消えたくないと、微かに残る薄い文字。

 自分の左の人差し指を擦ってみるが消えない。

 はぁ…。

 また、重く深い罪の吐息を漏らした。

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消しゴム 春風月葉 @HarukazeTsukiha

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