とある人間の異世界活動記
ざんしょー
第1話ゲーム、飛んで異世界
やぁみんな、元気にやってるかい?俺の名は宮本 竜馬 25歳、こんな人間離れした肉体を持ってるけどオタクです。ニートに近いかもね。
これを見てる読者って社会人が多いのかな?働いてる人って可哀想だよね。少なくとも俺はそう思う。
え?ニートの俺に言われたくないって?いや俺も一応仕事してるんだけどね。何の仕事かって?ゲーマーだよ。ゲームしてお金を貰う人。これ以上楽な仕事無いよねぇ(笑)
そんで俺がやってるゲームがこれ、リアル・スキル・オンライン略してリスオン。VRMMOだよ。
え、なに?なんでそんな肉体あんのにゲーマーなんかやってるんだよって?
まぁ一種の現実逃避ってやつかな。
過去の話になるけど、中学入ってから、虐められてて、それを知った両親がじいちゃんがいる山奥で修業することになったんだ。いろんな道場に通い、スポーツも出来るようになった。そして念願の強さを手に入れた。
だけど、いざ街にでれば俺を見て皆が恐れた。俺にとって普通のことをしたらまた皆が恐れ逃げていった。
いつの間にか周りには誰もいなくなった。
俺は恨んだ、この体を。太らせようと沢山食べても肉体が変わることはなかった。
そして月日が経ち俺はリスオンに出会った。リスオンは現実のステータスをゲームへと変換する。見た目は自由自在!俺は一目で惚れた、こいつしかいないと。その日以来おれはゲーマーとなった訳だ。
恋人話みたいだって?まぁ不定はしないな。
なっ、キモいとか言うなよ!
まぁその話は置いといて、以上が俺の自己紹介だ。
よっしゃ!飯も食べたしログインするか!
俺は枕元に置いてあったヘッドギアを被り、横になる。そして俺は現実逃避の魔法の言葉を言う。
「リンク・スタート」
意識が途切れ、セーブポイントの宿屋で覚醒する。
「ただいま、リスオン」
俺はリスオンをプレイして7年が、過ぎた。今の俺のレベルは733。MAXで1000だが、俺はゲーム内1位の実力だ。
容姿は、黒髪黒目、どこにでもいそうな顔立ちの17歳の少年にしてある。ここに来てまで異常肉体なんてやだしな。
とりあえず、宿でるか。
え、ステータスを見たい?別にいいけど、ほんとはむやみにステータス見せたら危険なんだ。
ほらよ、
・リョウマ(男)Lv.733
種族:ハイヒューマン
職業:オーレイヤーLv.9
HP:6700/6700
MP:3730/3730
攻撃:3800
防御:3600
敏捷:3900
スキル一覧
全属性魔法Lv.10、全属性耐性Lv.10、全苦痛耐性Lv.10、魔眼Lv.10、警報Lv.10、鍛冶師Lv.10、薬師Lv.10、亜空間Lv.10、武芸百般Lv.10、思念通話Lv.10、空中歩行Lv.10、etc...
武技一覧
『覇斬』『天空斬り』『一閃』『波動拳』
『絶佳』『大地落とし』『針千本』『トライアロー』『天命突き』『乱れ斬り』『クロスカウンター』『双竜拳』『覇動絶佳』
etc...
称号(一つ表示)
【全能者】
まぁこんなとこかな。
捕捉として、皆がみんなめっちゃスキル持ってるわけじゃねぇからな。これは俺のみが許されたステータスなのだ。
平均が分かんないって?うーん、ゲーム内2位のやつは俺のステータスの2000は違うと言えば大体分かるべ?
あ、ヤベっもうこんな時間。俺、クエスト行くから説明終わり、後に説明するんでそこんとこよろしく。じゃっ!
──────────────────────────
「あと1匹そっち行ったぞ!」
「任せろっ───ふんっ!」
ライオット平野でのハイウルフ討伐クエスト。ここは最果ての国で、魔物の平均Lvが一番高い国だ。
そして最後の一匹を仕留め終えた。
「だぁはぁぁっ!」
「さすがLv.600のハイウルフだな」
「こっちにはもっとヤベェのいるけどな」
「それは俺のことかな?」
俺はとあるパーティーにいる。それがこいつらだ。男3名女2人のパーティーで、右からアラン、レオ、スミレ、カオリ、シュン、とともにこれまでやって来た。ちなみに全員トップランカー。一番強いパーティーだな。
「それにしてもやけに魔物の出現率高かったな」
「えぇ、このライオット平野はほかのエリアよりもレベルが高い代わりに魔物の出現率は低く設定してあると聞いていますが...」
「となると考えられんのは、バグかそれとも何かしらのイベントか」
「あれ、最果ての村から誰か来るよ?」
「ビンゴ!」
どうやら後者で間違いなさそうだな。
俺達の前に現れたのは緑色の髪をした女性だった。その見た目は美しく、裕福そうな家計であることは間違いなさそうだ。
でも、変だな。ゲームでこんな高精度に隅々まで再現出来るものなのか?まぁ、クエストを受けてみるか。
その女性は俺達の前に立つと、話をした。
「私は最果ての村出身、ロゼリアと申します。貴殿方のような強いお方を探していました」
妙に引っ掛かる。通常NPCは自分から自己紹介をしてこない。それなのになぜ......
そんな疑問を持ち、隣にいるアランに目配せをした。
「特別クエストなんじゃないか?とりあえず話を聞いてみよう」
俺は強引に納得し、話を聞き始めた。
「私の世界を救って欲しいのです。是非力を貸してください!」
世界?!きぼが大きすぎだろ?
「少し仲間と相談させてください」
スミレはそう言い、俺たちに目配せすると真ん中へと集まった。
「どうする?さっきから妙な点ばっかだけど....」
「今までなかった事だからな」
「一昨日アップデートきたから、そのときに新しいモーションが追加されたりして」
「やめとく?」
俺は長くなりそうだなと思い、提案した。
「ものは試しだ。クエスト内容を見てからでも遅くない」
すると、納得してくれたように顔が晴れた。
「それもそうだな」
「うん」
「ならロゼリアさんに言ってくるよ」
俺はNPCことロゼリアの元に行った。
「クエスト内容を聞いても良いですか?」
「はい、どうぞ」
すると目の前にクエストボードが表示された
~~~~~~~特別クエスト~~~~~~~
世界を救う
対象者:1名 オーレイヤーLv.5以上
内容:ロゼリアの世界を救う。
報酬(前払い):魔法伝授
内容少な!てかオーレイヤーのみってこのゲームオーレイヤー俺だけだぞ。
「なんやこれ、大雑把やな」
「しかもリョウマ専用クエストみたいになってるし」
いや、まさかな。
「魔法伝授って、リョウマ全属性魔法使えなかったっけ?」
「魔法の種類が増えた?」
「これもアップデートかな」
そんな行けんがでているなかロゼリアが口を開けた。
「どうでしょうか、お引き受け出来ませんでしょうか?報酬の魔法はリョウマ様は持っていない魔法です」
なぜ俺のステータス名前を?NPCだからか?
「受けるか受けないかはリョウマ次第だな」
「リョウマ君だけしか受けれないもんね」
興味深い。そんな好奇心でリョウマはクエストを
「ありがとうございます。それでは報酬の魔法です」
ロゼリアは俺の手を握り何かを込め始めた。
眩い光に包まれ、その光が終わると、頭の中にアナウンスが流れた。
〈転移魔法を伝授しました。この魔法は一度行った所の景色を思い浮かべて使用すると発動されます〉
「転移魔法......」
「うそっ、マジで?!」
俺の声を聞いたレオは驚きよ声を発した。
それに続き、パーティーメンバーが騒ぎ始めた。
「いいな~めっちゃ便利じゃん」
「使いこなせたらだけどな」
俺ははっと思いだし、ロゼリアへと目を向けた。
「それで...俺はどうすれば?」
「私があなたのアタマの中に記憶を送るので、その記憶を元に転移していただければ」
そして少し間をあけて俺の手を握り、言った。
「その世界は危険です、悪者に支配されています。その世界を救うことが出来ますか?」
なんだ?と少し間を開けるが、答えはでてる
「もちろんだ」
「分かりました」
すると、突如と頭の中に映像が流れてきた。多分、そこが彼女の世界なんだろう。
「どうかお願いいたします」
俺は頷き、魔法の言葉を唱えた。
「転移」
足元に直径2メートルの魔方陣が表れ、白く、穏やかな光を発し辺り一面を包み込んだ─────
「リョウマさん、お気をつけて──」
ロゼリアはリョウマが元いた場所を眺め、両手を合わせ、祈った。怪我をしないように、無事でいられるように、自分がリョウマを異世界へと飛ばしてしまった罪悪感を胸に ......
.......
───────────────────────
その頃、リョウマはとある草原にて頭の中を流れるロゼリアの声を聞いていた。
「────異世界へと飛ばしてしまったこと誠に申し上げございませんでした。そして、その世界を救って頂きたく思います」
うん。異世界。
そんな事情ならしょうがないかなぁ~、なんて。
すんなり受け入れたリョウマは、元に戻れるか試した。
「無理か...ってことは救うしか選択肢無いわけだ」
そして───
「そうと決まれば、この世界救いますか!」
こうして、リョウマによる異世界救出無双劇が始まるのであった。
とある人間の異世界活動記 ざんしょー @Syouma1121
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