第2話 夢? 現実? (2)

(本文)


 でもね、クヨクヨしても、仕方がないから。前向きに何か考えて見るね。

 ではでは、辺りを確認してみようかな?


 ……う~ん、それにしても、僕と容姿が同じ人達が沢山いるよね……と、いうことだから、ちょっと、周りの人達に声を掛けてみるよ。


「おぉ~い、君達、ここで何をしているの?」


「…………」


 ん? あれあれ? 周りにいる皆さんから反応がないよね。

 う~ん、おかしいな?

 もう一度声を掛けてみようか? 周りにいるに。

 よ~し! ではでは話し掛けてみるよ。


「おぉ~い、おぉ~い、おぉぉぉいいいいいい! みんなぁ、ああああああ! 起きているかぁ、いいいいいい! 起きているなら返事を頂戴よぉ、おおおおおお!」


「…………」


 う~ん、やはり反応が全くないよ。周りにいるから……

 僕がこれだけ、何事もなく考える事も可能だし──口を動かす事も可能なのだから。

 僕自身と同じ容姿をした周りのも意思を持って話が出来ると思うのだけど……

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