僕は蜜キンカン?

かず斉入道

第1話 夢? 現実 ? (1)

(本文)


 お~い! みんなぁ~!


 僕の事を知っているかい?


 ……ん? 声が聞こえないなぁ~?


 う~ん……では、では、もう一度尋ねるよ?


 お~い! みんなぁ~!


 僕の事を知っているかい?


 ……ん? 何? ……ああ、知らないだって?


 う~ん、まあ、仕方がないなぁ……今回だけは内緒で、僕の口から説明をしてあげるよ。


 僕の名は蜜キンカンと、いう名前だよ──皆さんも覚えていてね……


 と、述べた僕だけど、一体ここは何処なのだろうか?

 かなり不安にもなってきたよ。だから思わず一人事を述べた。


「……ん? ここは、どこだろう?」


 だってね、僕が起きて目を覚まし、開けて見ると──ここは多分?

 大きな竹細工で出来た籠の中だと思うんだ?

 だから僕は何故このような場所にいるんだと思ってしまった。それに先ほどまでこんな姿をしていたかしら? とも、思ってしまったよ。だから不思議、不思議で仕方がないから腕を組み思案を始める……


 う~ん、でも、腕を組んで悩んでもみたけど。元の僕自身が何者であったのか全然思い出さないよ。

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