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  • おわりにへの応援コメント

    映画もめちゃくちゃクオリティ高くて感動しました。原作の良さを完璧に際限しているし、何より終わり方が切なくも美しい。
    結局のところ、人間にとって世界はあまりに広すぎるのかもしれませんね。追い求めれば果てはなく、いつかどこからか綻んでいく。崩壊をどれだけ先延ばしにするのか、という生き方と、内側へ、不自由へと進みながらも強固な世界を獲得する生き方。僕達はどちらの「幸福」を望むのでしょう?

    作者からの返信

    Mifaさんじゃないですか! 読んでくださりありがとうございますー。
    わたしを離さないでって映画にもなってるんですね。近場のお店ではレンタル取り扱ってなかった……くそう……。

    グローバリゼーションで世界は狭くなってるって言いますが、知ることが増えたって点では逆に無理矢理接続されてる感がありますよね。何と言いますか、他人事の世界が減ってしまったような。

    もちろん全てを自分の世界で消化するのは難しいので、どこかで切断することで折り合いをつけなければいけない。言わば不自由を獲得していかなければ現代人はやっていかれないのかも知れません。難しいですねー……。

  • 横光利一「機械」への応援コメント

    主体性を失わんとしている、っていうところなんですけど、私はむしろ自ら主体性(これもし専門的な意味で使ってたらすみません)を放棄しようとしている感じで読んでいたので、大変新鮮でした。軽部と屋敷両人に疑われた「私」の思考を見るに、あのあたりからすでに、自分に対する信頼がゆらぎはじめてるのかも……?

    作中を通して「計る」って言葉が何度か出てきますが、「私」自身が「法則」になったり、「私」たちの関係性からなる小さな社会が「法則」になったりしているような気がしました(だからなんだっていうかんじですが……)。

    ……とりあえずサルトル読みます。読めるのかしら。(笑)

    作者からの返信

    サルトル読むなら彼の『実存主義とは何か』がとても分かりやすいのでおすすめですー。……セルフ入門書みたいな感じでそれほど深くはありませんけれど。

    主体性の放棄って見方は自分も新鮮でした。視点のせいかも知れませんがたしかに終始、主人公は客観的に自分の心理を叙述しているので感情とか「自分」とかがあまり見えてこないですし。言い換えれば客観を重視しすぎているきらいがががブーメラン。

    ……あとこれはあまりにもなので「分からないままでいたい」とかぼかしたんですが、「機械」も「歯車」も彼らが見てしまった幻想だって説はどうでしょう? いや勿論現実のものじゃないんですけれど。
    知的(感受性豊か?)であるが故に、そもそも存在しないような「法則」を現実に見出してしまったことが、彼らの破滅だった、みたいな。

    ただ仰るように、「私」含む共同体の関係性が一回りして「私」を再規定してしまったということなら、サルトルのようわからん「“廻転装置(トゥルニケ)”」がすんなり飲み込めるんですよね……ぐるぐるしてきました。

    編集済