第22話

「疲れたあ!」


 な◯うちゃんは楽しそうにレジャーシートへ、うつ伏せになります。

 カク◯ムちゃんは、その隣で片膝を立てて座りました。


「疲れたから昼寝をするね?」


 な◯うちゃんに言われたカク◯ムちゃんは、彼女を見て頷きます。


「いたずらしちゃイヤだよ?」


 な◯うちゃんは薄く目を開けつつカク◯ムちゃんに釘を刺しました。

 カク◯ムちゃんは驚いた顔で答えます。


「そんな事、しないよ?」


 な◯うちゃんは何故か少しだけ淋しそうでした。


「そっか……ちょっと、残念かな?」

「えっ!?」


 カク◯ムちゃんは、な◯うちゃんの言葉の真意を尋ねかけましたが、既に眠りに入った後でした。

 微かな寝息が、な◯うちゃんから聞こえてきます。


「な◯うちゃん、本当に眠ちゃったの?」


 カク◯ムちゃんは、な◯うちゃんの背筋に指を這わせます。


「う、うん……んっ……」


 な◯うちゃんは少しだけ喘ぐような声を漏らしましたが、起きる気配はありません。

 カク◯ムちゃんは、そーっと白い水着の紐を解き始めました。

 その瞳が妖しく光ります。


「な◯うちゃんが、いけないんだよ? 無防備に眠ったりするから……」


 カク◯ムちゃんは怪しげなオイルを取り出すと、な◯うちゃんの露わになった背中の白い肌に満遍なく塗っていきました。

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