第19話
マグ◯ット!ちゃんは語ります。
「webから生まれた物はwebの中で完結するべきなのよ。物語を創造し、物語を購入し、物語を読み、物語について話し合い、物語の感想を伝え、新たな物語の創生の糧とする。全てはネットの中で純粋に輪廻する事ができるわ」
カク◯ムちゃんはマグ◯ット!ちゃんを指して答えます。
「違う! 断じて、違う! あなたは間違っているわ!」
カク◯ムちゃんは伸ばした指先を戻して、拳を握り締めます。
「物語を書く人、それを支え編集する人、書籍をデザインする人、印刷する人、製本する人、運んでくれる人、買ってくれる人、読んでくれる人、仲間と物語について語り合う人、別のメディアで物語を表現しようとする人、それら全ての人達が携わっていてこそ文化であり……」
カク◯ムちゃんはマグ◯ット!ちゃんに向かって叫びます。
「それが文学への愛よ!」
二人の間に、しばしの沈黙が訪れました。
やがて、マグ◯ット!ちゃんが静かに口を開きます。
「これを書いている作者は、そんな大それた事を本気で考えていないと思う。BO★K☆WA★KERのブラウザサイトで成人向けの電子書籍ばっかり購入しているし……」
「……そこん所は同意するわ」
カク◯ムちゃんは真面目な顔をしたままで、そう答えました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます