第10話

 ダンジョンの中。


「うう……どうして、私がダンジョンの探索なんかに来ないといけないのよ……」

「ごめんね、アル◯ァポリスちゃん」

「あ……気にしないで、エブ◯スタちゃん。署長命令だから仕方がないのよ。ちょっと愚痴を言いたくなっちゃっただけだから……。それにしても、なんで署長は私なんかに……」

「あたしが、お父さまに頼んで署長さんに掛け合って貰ったの」


 カク◯ムちゃんはアル◯ァポリスちゃんに首を絞められます。


「あんたって人はーっ!」


 ◇


 スライムが現れました。


 カク◯ムちゃんは即座に銃を構えて発砲します。

 しかし、スライムは身体の一部を飛び散らせただけで、融合すると元通りになってしまいました。


「ちくしょう! こいつ、マグナムが効かねえぞ!?」

「あんた……そんな代物を、あたいの頭に向けて撃ったの?」

「エブ◯スタちゃん、よく頭が吹っ飛ばないで済んだわね?」


 アル◯ァポリスちゃんは右手を頬に当てて、感心したように溜め息を漏らしました。


「カク◯ムちゃん! わたしに任せて!」


 な◯うちゃんは、そう言って前腕から刃を突き出すと、スライムへ向かって猛突進します。


「な◯うちゃん、ダメ! スライムに物理攻撃は効かないわ!」

「……知ってんなら撃つなよ」


 カク◯ムちゃんの制止も、エブ◯スタちゃんのツッコミも聞かずに、な◯うちゃんはスライムに攻撃を仕掛けます。


「一瞬で細かく切り刻んでしまえば……」


 な◯うちゃんは前腕の刃を勢い良く振り下ろします。

 しかし、あっさりとスライムに捕食されてしまいました。


「いやああああっ! なにこれ!? 服が溶かされちゃう!?」


 な◯うちゃんはスライムの中で下着姿に剥かれてしまいました。

 なおもスライムの侵食は続きます。


「あ、やだ……だめぇ……そんな所に入って来ないでぇ……」


 カク◯ムちゃんが目を、くわっ! ……と、見開きながら叫びます。


「いけない!? このままでは、な◯うちゃんが、ノク◯ーンちゃんに変身してしまうわ!」


 なぜか鼻息の荒いカク◯ムちゃんです。


「くだらない事を言っていないで助けてやんなさい」


 エブ◯スタちゃんのチョップが、カク◯ムちゃんの脳天に決まりました。

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