第2話
「彼女? 彼女って、いったい誰が……?」
ガシャーンッ!
パリーンッ!
カク◯ムちゃんが思い当たる節を探す為に記憶を辿ろうとした刹那、彼女の背後にある窓ガラスが外側から割られます。
同時に、そこから部屋の中へと飛び込んで来る人影がありました。
両膝と両肘を合わせるように曲げて前腕を顔の前で交差させながら、三階にある窓ガラスを突き破って侵入してきた人物……。
カク◯ムちゃんは振り返って確認すると、驚きの声をあげます。
「あ、あなたは……!?」
人影はカク◯ムちゃんの目の前に着地すると、すくっと立ち上がりました。
水色の髪をした、とても細くて長いポニーテールをなびかせる綺麗な女の子。
その目尻は優しそうに少し垂れていました。
しかし今の彼女は、とても厳しい瞳をしています。
「な◯うちゃん!?」
な◯うちゃんはカク◯ムちゃんの元に来訪すると、右手を天井に向かって突き上げるように伸ばしました。
その前腕の外側が盛り上がって、刀身のような危険な刃が飛び出します。
これがっ!
これがっ!!
これがっ!!!
な◯う・あぁむど・ふぇのめのん……ですっ!
な◯うちゃんは無言でカク◯ムちゃんへ斬りかかります。
自身の脳天へと迫る刃をカク◯ムちゃんは、かろうじて真剣白刃取りで受け止めました。
「な◯うちゃん、なんばしよっとね!?」
「しぇからしか! カク◯ムちゃん!」
どうやら、な◯うちゃんは怒っているようです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます