城壁都市案内 AfterDragon
作者さま:@47kei
キーワード:ファンタジー 創作民俗 ドラゴン 遺跡 戦争
あらすじ
もはやドラゴンたちが消え去ったAfterDragon時代。考古学者たちはBefoerDragon時代の都市国家、通称「城壁都市」の発掘と研究を続けている。ドラゴンと人が共存した街の文化・構造・歴史はどのようなものだったのか?
感想
繊細かつ本格的に作り上げられた創作民俗。読んでいるうちに、ドラゴンが飛び回り水と多肉植物で輝く城壁都市が脳内に浮かんできます。そして、AD時代の遺跡となった姿もまたロマン。世界観好きにはたまりませんね。
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「図書館」は数千年の時の流れを経ても、内部はほぼ完璧な状態で残されていた。
分厚い壁は岩盤を削り構成され、地下へ地下へと続く「図書館」は酸素や光の届かない密閉された空間が構築され、細菌やカビ、生物、災害による書籍の劣化を防ぐ対策技術が施されていた。高度な技術知識がB.Dに存在したことが、たくさんの調査員を驚かせた。城壁都市の文化レベルは、語り部が創作で語るだけでそれまで誰も実物を見る事が無かったからだ。
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水質管理は多くの方法がとられ、主に水質変化に敏感な水竜の放流、毒物・汚染に反応する水竜のうろこ、水草などでチェックされる。
Viaducヴィアディックには水竜が住み、異常があれば人に知らせた。(*3)そのため大水楼閣は水竜が住める大きさで建造され、その大きさは水竜王トモエリバを基準にされている。水楼閣建造には特殊なドラゴン石が必要とされ、長い時をかけて拡張されていった
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ドラゴンと人間との関係、都市の構造と特徴……よくぞここまで練り上げたものです。作者さまの想像力は素晴らしい! こういう作風すごい好き。
また、後半となる「第二次侵略攻防戦」は戦争ものとして迫力があります。直接的な戦闘シーンは書かれませんが、人々と竜の勇気、緊張感、そして戦いの痛みが伝わってくる。私はドラゴンペイン・ベオルフさんがお気に入り。
これぞ本格ファンタジー。壮大なる1つの世界がここにあります。
状態:完結
文字数:53,283文字
個人的高評価ポイント
◇ アイディアが良い!
◎ 高い完成度!
☆ 私の特に好きな作品です!
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