俺はエヴァンゲリオンを許さない!

ハイロック

第壱話「使徒、襲来。」

 1995年10月4日、当時ハイロック少年は14歳だった。

 そして、間違いなくオタクだった、アニオタだった。


 当時は主に見てるものはアニメだったし、ミュージックステーションではなかった。ドラマはそんなに見てなかったが、よく考えたら、家なき子は好きだったし、キンキキッズがやってたドラマは結構見ていた気がするが、まあ間違いなくアニメ好きだった。


 部活動なんぞやりたくもなかったが、当時のスラムダンクブームでとりあえず、バスケ部に入ってはいた。行くのは苦痛だったし、行ってもろくに練習していなかった。


 何せ運動神経が悪いのだ。走るのが嫌いだったし、運動するよりは勉強してるほうがいいとずっと思ってた。


 当時から、別に部活動を頑張ったところで将来プロになるわけでもないのに、なんでこんなもん頑張ってやらなきゃいけないのかと思う非常にひねくれた少年であったと思う。

(なぜかそんな奴が学生の時には、マラソンしてたりするから人生はわからない)


 今思えば本当にくそみたいな中学生だった。まあ多少勉強ができたのが救いだと思うが、今思えばそれも大したレベルではないのがかなしい。


 それでも、俺は頭がいい、運動神経がいい分、学問はできるのだとそう思っていた(エヴァ語るうえで、ここすごい大切)


 そんなハイロック少年、もちろん、女には縁がない。もてるわけがない。

 アニオタというのは当時スクールカーストの最低だったし、俺の家は貧乏だった。

 大体そもそも俺の両親が若干おかしい人なのだ。


 いまにして思えば俺のおやじはモンスターペアレントである。

 まあ、この辺の話は俺がもし大物作家になったらじっくり語ることにして先に進もう(ということは一切語られない可能性の方が高いな。)


 それはそうと、とにかく女にはモテなかった。

 そして当時の中高生が思うことはひたすら彼女が欲しいということだけだ。


 チューがしたい、セックスがしたい、というその思いだけである。さすがに当時セックスがしたいとまで思ってなかったと思うが、彼女というか女に対する渇望はものすごかったと推定される(ここもエヴァを語る上で外せない部分である)


 そんな悲しい中学生ハイロックであるが、まあそこまで悲観してたようでもないと思う。そもそも彼女たち(すべての女子)は自分とは違う世界に住んでると思ってたし、流行りの音楽とかにも興味をもてなかった。モテようとする努力をした覚えもないし、服とかを自分で買った覚えもない。


 多分今、俺が過去に戻って過去のハイロック少年と話したところで、「おれ、女なんか興味ねーし」といって追い返されるだろう。(うむうむ、片思いしてることをおじさんは知ってるぞ。かわいいのう)

 

 思い出したが、当時はダビスタとアニメだけが俺の周囲にあった。

 まあだから女に関しては一般男子中学生よりその想いが薄かったように思う。精神年齢がとても低い、ザ・オタクなのだ。


 さて、前置きが長くなったがエヴァンゲリオンである。


 1995年10月4日に放映が始まり、いまだに覚えてるが水曜日の6時半からやっていた。俺はまさに、リアルタイムでこれを見る環境で、時間のずれ等も一切なかった。


 ちなみに1995年と言えば、阪神淡路大震災の年でもあるのだが、申し訳ないが全く記憶にない。何せ関東に住んでいたもので、影響がなく、大変なことが起きたなあとは思ったものの、半年もたてばすっかり忘れていたように思う。


 で、この第1話に関しては、実はオンタイムで見ることができていない。確か一番初めに見たのは第9話の「瞬間、心重ねて」であったはずだ。


 全く作品のことは知らずにエヴァを見ていなかったのだが、オタク友人のA君が、すごくエヴァの話ばかりするので、さあ見ようとなったのが第9話だったのである。 

 なので次話では一気に飛んで第9話の話をしようと思う。


 えっ、じゃあ1話の話は??


 あえてしないで行こう……、語りつくされた話をするつもりもないし、1話なんてセリフを当時全部暗記してるレベルだったと思う。

だが、1話は大切なので改めて、2話とセットで話すので、トランキーロ!

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