五章 勇者、久しぶりに竜殺しに挑む(5/6)
○
「おお……王族から
「マジか? そんなことを王族が……しかしこりゃ、どうにも手が回らんな!」
ミクトラと
「だが分かってるな。
「承知の上だ」
地上に落ちたワイバーンを単体で相手できる
そして、何よりも上空を
(好き放題に
「何がおかしいんだ、マゾか?」
「失敬な。アルといると貴族の
返答に、黒ノ八は実に
「
ワイバーンはともかく、
「おい何だありゃ……
「何!?」言われて
そう。
「マジかあのガキ、何してんだ。死ぬぞ?」黒ノ八が理解できないと言うような顔をする。
気持ちはミクトラも同じだった。声を張ろうにも、下からでは届かない。
「? ハルベルが持つ、あれは────!」
後は、結界を
「うふふふっふふふふ……! 寒っむ! 高っか! こっわ!」
ペルムアーとワイバーンも、ほどなく
「でもしょうがないよね……聞いちゃったんだから」
ハルベルが取り出したのは、一つの
ワイバーンが
「聞いたから──まだ消えられないって──
ハルベルが
「行って! あなたたちの望みのために! どうしても──死んでも果たしたいことがあるのなら! 私が力をあげるから!!」
ハルベルへと
「お────オォオオオオォォォォオオオオ!」
当然、
「うおお! なんだありゃ!」
「そういえば貸していたか……。ふっ、
「ペリネ! あれ!」「あの時のゴースト
「ワイバーンを
兵隊
「聞いたことあるぞ……最近、王に
「まずい……ドラゴンが気付いた!」
ミクトラが悲鳴めいた声を上げる。当然のことではある。
「──しめた!」反面。声に喜色を乗せたのは黒ノ八。「おいお前! 付いてこい!」
意図をミクトラが問う前に、
「来るよねやっぱ……!」
反面、ペルムアーは平静だ。いくら寄り集まろうがしょせんはゴーストである。
(
先のブレスで使った
(この能力、
「『
下方から
「もう、ひとぉつ! 『キーンリィ・ゲイン』!」
さらに、こちらはミクトラ。
「ガ────────!」
「はん、
至近でペルムアーを見上げ、ふたり。ブレスに
ミクトラの方は、いつかのアルの
「
(
ブレスを
「今!」「「「「「「オオオォォォオオオォオオオオ!」」」」」」
少女と
(ゴーストの……!)
「さっすがミクトラ。やってくれるって思ってたよ」
(術者により注がれた、我を落とすための──!)
考える間も無く、
(ば、か、な! こんな
ブレス直後とはいえ、
(
アセンブルゴーストの声が、ハルベルへ届く。
「うん、見てる──ずっと、見てるよ」
(我ラガ一時ノ主ヨ)(我ラノ
通算三十
(聞イテクレテ、アリガトウ、優シイ
「さよなら、みんな」
そして、数百の
「────────!」もはや
(し──死神の類、か──)
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