五章 勇者、久しぶりに竜殺しに挑む(4/6)
○
「手こずらせたが……終わりだ」
新たな傷を
目の前には
そう、停止だ。
『
「時が
コキュトーが、大木ほどもある首を
「
その
○
「あの
結界めいて
「
「くそ、十人くらいはいるのか……?
「すっ
声は、隊長の
「無礼──な……?」
「
「お、おい待ちなさい! うおっ!」止める間もなく、ワイバーンが複数落ちてくる。
○
「これは…………」
王城内。
(ワイバーンの
対空の
フブルが予備として
(しかし、
相次ぐ報告の中、フブルは小さな
「フブル様!」
「なんじゃい!」
「十数分前に王都内で発生した強い
ば、とフブルが
「よもや保険が
「こ……これは! フブル様!」
「なんじゃもー! 泣くぞ!」
「ド、ドラゴンです! 十メルサイズのドラゴンとワイバーンが新たに三百! 西方、一キル地点にいきなり出現しました!」
「っ……!」
ぎり、と
「クソチート種族めが……!」
「ドラゴンが飛んでくる──早い! ま……
「ぎゃーやべー!
○
「おお……おお……!」
コキュトーが
「ディスパテ様!」コキュトーは
対し、歩くダイスは王都
(
近づいた氷柱──
「中々見事なものだ、コキュトー」
「はっ……! 光栄の至り。お
たどり着いた主へと、コキュトーの頭が下げられる。
「思えば山に現れた
「はっ……あの者により王を
「
ダイスが氷柱を
「は?」
「お前、ベルムノアの心臓を
「────っ、──」コキュトーが答えに
ベルムノア。
「責めはせん」何のことも無いとダイスは首を
「は──はっ、ベルムノアめは
許しの気配に、コキュトーが
「?
「は────?」
返された疑問に、コキュトーは
「ベルムノアは人となった
「そ、それは
「そこだ」
ダイスが言葉を
(何だ? 何が……何がおかしいと)
「
「なん……と?」
考えもしなかった、という反応のコキュトー。ダイスは
「
「な、何を────?」
「『
回答は
「ガ────────?」
首が思い切り
「
「……正気にあらせられるか。人の側に付かれるなどと」
コキュトーの声は、
ダイスの表情には
「コキュトー。死した
「左様なことを申されますな。
少年の表情から
「
「ディスパテ様!」
言う間にも
「……………………!」
氷雪の結界。あらゆる物は
○
「今どうなってるんだ……」「ひっ、そ、空にドラ……ドラゴンが!」「
ダイスがコキュトーの元へと現れた
王都内、平民街。十年前の
王都
「お、おい、あの
ペルムアーは
「ふむ──あの者の言うとおりになりそうですね」
ヴァルクだ。
「
「ああ。この仕事のな。
数時間前。
「……本来は後にマルドゥ様より
「王都の結界を補強してくれ。数によっては防衛がきつい」
「
ヴァルクはにべもない。下界は人間に任せる。それが神々の法だ。しかし、
「いや、勝敗には関わらないでいい」
「──?」
アルが骨指を一本立てた。
「
「──続けなさい」
「
ふむ、とヴァルクは提案を
(勝敗に関わらないのは実現条件として大きい。この者に直接の加護など要求されるよりは
現在。ヴァルクは
時を同じくして、王族が
「む────!」
結界へ
「お父様、これは……」現時刻の補助番であり、
結界の強度が
王都の要である空間へ外から
「神の手か────父祖たるエンラル神、いや、もしや────!」
「その通りです! お父様! これは!」
「うむ! あやつに
「「勇神アルヴィス────!」」
「何やら、不快な気配がしましたね」
同時、ペルムアーのブレスが王都へ向かって放たれた。音速を
「うわぁぁぁぁぁぁああああああああ!」
人々の悲鳴。だが、結界は破れることなく、ブレスが流体のごとくに
「うわあああああああああぁぁっぁぁぁああ……………………あ?」
来るべき
「……まあ、こんなものですか」当然のことと
その体からは、
「なんだ……無事なのか?」「防いだのか!?」
「ここまでですか……。さて、
退去にあたり、ヴァルクは
消え去る前に、ヴァルクは王都を見る。今日、勇者
「まあ、これらの品々を作る店が失われるのは……そうですね、少しだけ
少しだけその形の
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