五章 勇者、久しぶりに竜殺しに挑む(3/6)
○
アルとコキュトーが
「アルの言う通り進みよるのがちょびっとムカつくがの。ハルベルちゃん、お主がおるおかげでこいつが使える。あやつのためにも──ブチ
フブルがぺちぺちと
「これに
「聞いとる聞いとる。──『モフィン』」
軽く、フブルが
「これ、は──フブル、さん……」
ハルベルが
「安心せい、ガワだけ属性変化させただけじゃよ。
生命の幼年期は、
「これなら、やれます!」
「よしゃ、合図したら
フブルが、宝石とハルベルの手を両手で
「安心せい。
ハルベルが、はっとフブルの後ろ姿を見た。その語調に
「ハルベルちゃん。アレと
「────はい」
後ろ姿から、ハルベルにもフブルが笑ったのが分かった。にやり系。
そして数分の後。
「おう、今じゃ、ハルベルちゃん!」
「はいっ! いきます!」
ハルベルが
「──────ッ! こいつ、はッ!!」
フブルの
同時、室内の
「なっなんだこりゃ! 許容
「
王城最上階の星見
「そのまま
「
フブルの号令と共に。王城から
○
「ゴワァ──────!?」
コキュトーのブレス直前。右腹に
さしもの
それでも無事には済まない。コキュトーの三十メルの
「
残りの
「先手必勝!
「ガァッ────!」
高層建築が転がっているようなものだ。ここが街中であれば、これだけで
「ざまあ。これでしばらく飛べないだろ」
「キサ、マ…………」
アル・王国側の先制
(さて……
アルは
「何者だ……たかが
「それ
言い捨てたアルがすっと後方へ下がり、
「下等生物の成れの果て、
(
そして、
「
「雑なんだよ、
あからさまな
(
コキュトーは
(あっくそ、冷静になりやがった)
注意を集めての先制、
(飛行能力は
「ギュルゥゥウウオォオォォオォォオオオオ────────────────!」
「っ!」アルが
(くそっ、やっぱ周囲の村に散らしたか!)
さすがにそこまで骨の手は回らない。だがその時だ。
ずお、と。王都内より、黒い
「「「!」」」
アル、コキュトー、王城内ではフブルも。それに反応し首を向けた。
(今のは……ダイス……ディスパテ! やはりか!?)アルが
「そこにおられたか!」反面、コキュトーの声に喜色が混じる。「オォォォォオオオオォオ!」
次いで発せられた二度目の
「よし──さて、まずは貴様を念入りに
アルがややその骨体を引く──その
周囲が
(うそーん。これで周囲全部敵か)
アルの思いに答えるように、
(
「支配外へ
一歩すら動かず、白の
○
「ワイバーン約三百、
報告に、フブルが
「
前述の通り、王都には結界がある。しかし、三
「
伝達用の
「忘れとらんぞ、
フブルの
「
そう、この
「さて……ハルベルちゃん、ご苦労じゃった。お主はこれで……って、おらんし」
「さっき出て行きましたよ。王城内の
そーか、とフブルは
まさかハルベルのクソ度胸が、ここでの仕事が無くなった
○
王都
何よりも、
「
「来たぁ! 必ず複数で当たれ!
「中級
十年前の
「いきますわよ! ゲルダ! ダステル!」
「りょ~か~い。うわ、ワイバーン、
「や、やるしかない、のか……」
学生も、志願者が
「……まさか付き合わされる、とは」
「
「ゴタゴタ言うものではありませんわ!
「それが貴族の前提、でしょ? 耳タコ~」
「……そう、か──そうだ、ね! ミクトラ様もそう言っておられた!」
ワイバーンの
「
ペリネーテスの中級
「てぇいっ!」だがそれは、ゲルダの
「とど、めっ……!」さらにダステルの
「おおお…………!」「学生どもが一
(まあ、うん)(
周囲の士気が上がる中、少数で
ワイバーンの
「ふっ」
ミクトラの呼吸。その
(勝てずとも、
「──『クロス・トラバース』!」
それを、水平の
「よし! おお、ワイバーンは初
その光景に、『
(中々、やる。全身の
高所の利を得た黒ノ八の
「……見事だな。
「元は強化にしか使ってなかったが、あのチビ
「不敬な。それにあのお方は勇者様の
「だから気に食わねえこともあるんだよ……お前はどうなんだ」
「何がだ」意図をつかみかねて、ミクトラは聞き返す。
「
ぴし、とミクトラが固まる。
(そ、そうか……アルのことは余人が知るわけもないしな……。しかし)
この質問は、黒ノ八が想定していることとは別の迷いをミクトラに産んだ。
(私は──アルの何になれるのだろう。女としては必要とされまい。
ミクトラは
気を取り直し次の相手を探そうと、ミクトラが周囲を見回した時だ。視点が止まり、見開かれる。
「な……なんだ、あれは……?」
もはや余人の立ち入れぬ
そこへ、王城からもはっきりと
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