四章 骨勇者、神への供物をクエストする(2/4)
○
翌日、
「はいすいませんねー……」骨手刀を立てながら受付列に並ぶ人骨。
ややシュールな光景にも、列前のドワーフ
「おう骨の。最近お貴族様んとこに
「いいだろ。酒が
「そりゃ
軽口に軽口で返すのも慣れたものだ。そうこうしている内に、アルの順番が来る。
「
「えー……ああ、はい、先ほど。
受付
「うげえ」
「全く、下品で
アルの心の
(ヴァルク……マジかよ何降りて来てんだこいつ)
◆神(人類敵対度〓〓なし。
千差万別ある
神々は、元々は自然や
神々はこの時点より永遠
以後、神々は地上に直接
神々に
勇者アルヴィス
「何をしているのです。さっさと出ますよ。ここは視線がうるさくて
「おいおい姉ちゃん。さっきから下品だの何だの、好き勝手言うじゃねえか」
そう言いながら
(あ、バカ!)アルが
ぎゅお、と空気が
「おわあああああああ!?」
──この通り。力が制限されているとはいえ神は神だ。世界最高レベルの力を持つ
「ふん。行きますよ」
「すまん、気の
アルは手骨を合わせて、目を回す
「お前さあ、ああいうの良くないぞ。一応人のフリして降りて来てんだろ」
道を歩くヴァルクに
頭骨を装着しつつアルも
そこへ、
「静剣『円』っ!」受けるは神速の
「「!」」
「……ぶはあ、止めろよ、こういうの」
アルがわざとらしく息を
「ふむ、
ヴァルクが
──全くの余談ではあるが。先ほどのアルの
現ヤギュウ家当主であり勇者の仲間でもあった東国の
さて。その
「単に
「いいんだよ骨でやる
「余りに
アルが全骨で思い切り
「安心しました。貴様のような不敬者と本当に
「ああ、そうですか……あのクソ
「何か言いましたか」
「ナニモー。んで、大女神様の
そこで。
「……………………………………………………………………………それは、ですね」
また止まる。アルは
(マジか、こいつがここまで……おいおいおい、やれることならっつったよね
背骨に
(
「………………………………ィーツ、を」
「え?」思わぬ小声。聞き取れず、アルは
「……す、スイ、……というものをですね」
ヴァルクは顔を赤くしているが、声は相変わらずに小さい。
「すい? 何?」
「
「聞こえねーの! らしくねえなはっきり言え!
王都の往来で絶世の美女と白骨が言い合いをしている様はどうしても
ヴァルクが視線を感じ、「ええい!」アルの
「人界一の! スイーツを! 探して
「……………………」
出された単語に理解が追いつかず、アルはしばし
「スイーツを」「人界一のスイーツです」
「光と風と正義を
「食ってみたいから
「あいつバカなの?」
「ブチ
「わざわざ? 神が? 天界から? 部下の
「やかましいと言っているのです。さっさと案内なさい」
すたすたかしゃかしゃと二人は王都エイエラルドを歩く。とはいえ、アルも王都は三年以上来ていなかった身の上だ。骨身では飲食店となればなおさらである。
「人界一ねえ。新しい店もあるだろうし、あれこれ
そうして、人骨と
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