四章 骨勇者、神への供物をクエストする
四章 骨勇者、神への供物をクエストする(1/4)
ダイスは
(あの様子。
ルーラットは手紙を食い入るように見ている。その手がわずかに
「……ダイス、私、王都に行ってくるね」
「姉上。何が?」
姉の目線が再び手紙に落ちる。ややあってから、
「お父さんの……遺品が、見つかったんだって。王都で。……引き取りに行かなきゃ」
聞こえた言葉に、ダイスは
「あれ? なんでダイスも
手の
○
「
王女の生き
「
そして、
王女は
(やばい、元
ハルベルがズレた危機感を
「
「では、エルデ。この場で申すことがあるな?」
「はい、お父様。──
(はいきたー…………)
アルは
「勇者アルヴィス様がお
「なっ……」「勇者だと!」「アルヴィス・アルバース」「神になっていたというのか!?」
「それは真実か、エルデ」
「はい。その証左に、私はかの御方より
「エンデ村だと?」「神々がなぜ」「いや、勇者であれば王の周辺を見ていても」「それよりも、このことは自室におられた王女様には知りようがない」「では、本物と言うことか」
「聞いたな、
ざわめきをアインアルが
「
アインアルが
「良し。だが、前提条件は変わらぬ。ハルベルはこのまま王立
「は……はい! ありがとうございます!!」
ハルベルが
アルはそれを、後ろからほっとする思いで見る。が、
「うむ。それでは次だ。今回、勇者アルヴィスが天上に神としてあることが判明した。それゆえ、余は勇の神として、アルヴィス・アルバースの神像を作りたい! ゆくゆくは連合と協議し、
「はい?」思わず、
「
「はっはっは、さもあろうさもあろう」
「確かに」「
(待て待て待って……!)
泣きそうな気持ちのアルだ。無論、表情にはビタイチ出ない。
「うむ、それではこの事はまた後で
○
「
「ナンノ、コトカ、ワカンナイナー」
ここは
アルはそこへ精神だけを呼び出され、
──かつて、勇者時代のアルに
マルドゥは
「風の
(いちいち地上
「おや、骨が何か言うたかな? 聞こえんな?」
「心読めるだろーが。──悪かったよ。でもお前ら人間に大して興味ないしかかずらうこともねーんだから本当のことじゃん」
「ふうん。ほおう。言いおるわ。だがそれと神を
にやにや、ねちねちと神は笑い
「人助けのためだったんだって……」
「おお、あの
「え、何?」
「ああ、口が
大変に楽しそうな最高神様である。
「……やらせたいことがあんだろ。今回は
「おや!? そんなこと言ったかな? いやはや、気を
(う、うぜえ…………)
「ふうむ……さて、そうだな……うん、思いついた。では
「くそ……
「どうかしまし……したか、アル」
アルが視覚を起動させると、グラスを持ったミクトラの姿が映る。
ランテクート
「酒乱の気があるなあいつは……。なんでもないよ。
「そうか。先ほど、父上と話をしてきた」
ミクトラの目がアルの
「ふふ。あれだけ
「プーチを思い出したよ。元気にしてっかな。……で、マクドナル氏はなんて?」
「ああ。王の再びの
「いや、貴族街から情報取ってきてくれただけでも十分十分。……
事実、アルは存在としてはランテクート家の、
「おめでとさん。一
「ありがとう。これからはより一層、
「それは忘れろ。いいから」
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