四章 勇者、久しぶりに本気出す(7/10)


 十堕臣。魔王オルデンが率いた魔王軍、その十に分かれた軍団の長であり、魔王軍の最高幹部たちである。


 堕りゆう王ディスパテ、堕獣王ケルベラ、堕花王ムンフス、堕海王ワダツ、堕人王アイザノム。


 勇者アルヴィス一行は戦いの中でこの五体を打倒し、その軍勢をかいに導いた。堕竜王を別格としても、その力はアルヴィスの仲間とほぼ互角。それが、おのおの一国の主力軍を相手取れるほどの軍勢をひきいているのだ。アルヴィスたちげきには多大な労力とせいを要した。


 そう、十堕臣は軍の長なのだ。このようなへきで、百程度の手勢を集めてとりでに巣食っていていい存在ではない。


おうとは会ったことはない。ないが、こいつのりよく……)


 目の前の相手から感じる魔力はかつて戦った十堕臣達と比べても引けを取らない。


 そして、かつてのアルヴィスの仲間たちと互角の力量と言うことは、


(今の俺よりは間違いなくってことだな)


 彼が想像していたよりもさらに大物が出てきた格好だ。


「何でまたこんなところにいるんだい、我ら不死者の御大将、おうサマ」


「いやはや全く、何でだろうね! どうしてこうなったという感じさ!」


 ひたいに手を当て、おおに天をあおいでみせるセッケル。


 そのまま数秒。アルが首をろうかなと思ってきた辺りで、


さかのぼること三年!」


「うわっびっくりした」


「魔王が倒され、後方の統制は混乱し、その末に私は攻め込んでいたバルキア中央で孤立! 連合軍により包囲! 総力戦! ふんとうも配下はかいめつ! おのれせいじようとうめつたい!」


「──せいじようとうめつたい。あそこが出たのか」


 アルも聞いたことはあった。光明神マルドゥをあがめる、国を越えて信仰される最大の宗教組織『マルト教』がようする、世界屈指の精強さを持つ戦闘組織だ。特に神聖術にひいでており、その隊員は末端ですら練達位の神聖ほうの使い手であることが前提とされる。確かに、りよう軍に当てるならばこれ以上の集団はいない。連合軍の後方支援があれば、孤立したおうの軍を破ることも可能かもしれなかった。


「それで、ここまではるばる逃げてきたわけか」


「部隊長の首を二つほどもぎ取ってやったがね! 何とも恥ずべきことだ……しかし! その苦難が私をまた一つ上の段階へと導く! はずだ! この地をせいし、哀れなたみくさと敗残兵から軍団を再構成し、新たなおうとなるべく力をたくわえていたのさ!」


 べらべらとセッケルが述べる内容に、アルがぴくりと反応する。


「は? なんつった? 新たな魔王?」


「決まっているだろう! 魔王オルデンがほうぎよした今! 残ったじゆうしんの誰かが魔国の統制を取らねばならない! それは死を越えるものである私以外にいない!」


 両手を広げ、みずからの姿を誇示するセッケル。


「だ・と・いうのにだ! せっかく配下にしたオークたちは進軍先でげき退たいされ! 人間領へ入り込ませていたゴブリンたちせんめつされ! 爪に火をともす思いで再編成した軍勢の大半をほろぼされる始末! はっきり言うがぼうぜんとしたね! 聞けば、それがたった一体のスケルトンにより行われたという事実!」


 セッケルはそこで再び、アルを見た。ついでのようにりようじやがんが発動するが、無効化レジストする。


「ここまで長々としやべったのはね! そうやって私の作戦をことごとくじやしてくれた君に! 罪深さを自覚してほろんでもらうためだ!」


「あー……そう来るか」


 つまりは。最近のアルの行動が、このじゆうしんの徴兵計画をちくいちつぶしていたというわけだ。


「しかも私の血でグールになっているはずの村人もあの通り元気なものだ。それも君かね?」


 それに、アルがぴくと剣先を揺らめかせた。思い当たることがある。


「血……? そうか、『けつさん』か! ロード級がやる死人災害」


 通常、ヴァンパイアは血を吸う際、血をばいかいに魔力を相手に感染させることで仲間を増やす。ヴァンパイアロードはそれを吸血の他、自分の血をいて病のように広げることが可能だ。これにかかった者は死亡後グールとなり、術者の下僕となる。


「御明察! ちんまりちんけな村のぼうぎよなどじゆうりんしてやるつもりだったが……なるほど私の術を破るだけはある。ただのスケルトンとは思えぬが、りゆうへいか何かかね?」


「教えてやらん」


 返答はノーモーションからのいちげきである動剣『ヒヨウ』。しかしそれは、セッケルの首すぐ横で、見えない何かに止められた。


(魔力の壁?)


「ずるくないかねぇ!? 私にこんなにも赤裸々語らせておいて!」


「そっちの都合じゃねーか! ここでほろんでくれりゃ墓の前でいくらでも聞かせてやるよ!」


 未知の能力をけいかいしアルは一歩間合いを離す。


 格上との正面切っての戦闘になる。アルは聖剣を起動した。黒剣が白く光を放っていく。


「神聖剣のたぐいかね……面倒な。自分も痛かろうに!」


 セッケルはアルヴィスを知ってはいても、抜き身の聖剣スカットゥルンドを直接目にしたことはない。アルの正体にも気付いてはいなかった。


「私の後追いで兵が村へ向かっている。かつての我が軍に比べればわいしような数ではあるが、君がいなくては防ぐことは出来まいよ! そして私は君より強い! 多分! 詰みだな!」


 セッケルの言うことはおおかた正しい。ただ、手は打ってある。


「さて……お前は俺より強い、かもしれないが」


 アルはちりちりと手骨をく聖剣を下段に構える。三年ぶりの感覚だ、と骨体が認識する。


「強い方が勝つなら、おうは負けなかったんじゃないか?」


 魔王とりゆうおう以来の、格上殺し。



   ◯



「来たぞ……」


 ガンティが誰にともなく告げた。


 ゆうやみの中、村の周辺は松明たいまつにより明々と照らされている。迫り来るのはゴブリンやオーク、人間のゾンビによる混成部隊、およそ三十強。アルから事前に説明があった通りの数。


 ひときわ、目を引く姿がある。集団の中から頭一つ、どころか三つ四つ抜けている。肉を使って作られたフレッシュゴーレムだ。これもグール化している。手に持つのはかしの丸太一本に鉄のびようを取り付けた特製のこんぼうだ。三メル以上の長さがある。これには、入り口前の穴もくい付き柵も意味をさない。外側からの一振りでまとめてつぶされる。


「構えろ!」


 ゾンビたちとの距離が五十メルを切り、ミクトラの号令が響いた。


(アルは、敵には以前私たちが倒したゴブリンたちのゾンビもいると言っていた。ならばあのゴーレムも、もしや元はあの遺跡にいた個体か?)


 柵のすぐ後ろにいるやり隊のさらに後方、弓を持つ十人ほどの男たちがオーガへ向けて矢をつがえた。ガンティをはじめ、しゆりよう経験のある者たち全てが弓隊に回された。ながやりを持つのは成人男性を中心とした二十名ほどだ。集団であつかう場合のながやりはさほど技術を要しない。


狩人かりゆうどがいやがるか」


 ヘリャルがいまいましげにつぶやく。弓を射る能力としては、戦争においても問題の無い者たちだ。


(ゾンビたちに注意したところでかわせねえしな……穴だらけにされるのは面白くねえなー)


 しかし、彼やゴーレムのような、グール化している者たちにしてみればさほどのきようではない。


 ゴーレムグールを前面に出し、弓を受けながらざんごうや柵を強引にたたつぶす。


「行ってこい、


「ギ、ゴ……」


 ゴーレムグールがひゅうひゅうという風の音をのどから発しながら集団の前に出た。


ぇっ!」


 ガンティの号令が響く。ヘリャルは気にせず前進を続けさせる。人間のちようきゆうりよくでは、グールとなったゴーレムには通じるはずもないからだ。


「ギ……!」


 しかし、想像よりもはるか早く、そして激しいさくれつ音。重苦しいうめき。ゴーレムグールのてのひらが、顔部を押さえている。


「あぁん……?」


「第二射! 構え!」


 ヘリャルは舌打ちして柵の向こうにいるきゆうしゆたちを見た。そして気づく。彼らの体にかなりの量のりよくが走っている。それが、通常百メルに満たない弓の射程と威力を多大に引き延ばしている。実際、彼らがった弓はそこらの人間では引くことすら出来ない強度である。


「んだと……? あんな村人が魔力駆動マナドライブ、いや違うな。外部……誰だかの支援か」


 ヘリャルが気付かなかったのも無理はなかった。彼は日中に村周辺にただよりよくを知らなかった。それが今、意志により束ねられ、村人たちに分け与えられていることを。


てっ!」


 ミクトラの号令。うなりを上げるごう。ゴーレムグールは見かけによらぬ俊敏さでこんぼうを振り回し大半を払ったものの、さらに胸や肩に重い音を立てて被弾した。巨体がよろめく。


「ゴ、ゴゴ、ざかしイ……! 火精よ叫ベ、万象へとがセ……」


 とつじよ、ゴーレムの頭部から言葉が漏れた。肉を押しのけてそこに現れたのは、。遺跡にてキメラとなったゴブリンメイジだ。彼はセッケルの手によりサルベージされ、フレッシュゴーレムの核とされていたのだった。


 ゴーレムグールが怒りに打ちふるえながら、単身進み続ける。その口からじゆもんつむがれる。中級の『火炎魔法パイロストライク』だ。


「おい!」


 ヘリャルがあわてる。直径三十セルはある火球がゴーレムグールのてのひらに生まれた。ねらいは弓兵たちの中央だ。ゴーレムグールの魔力でたれたパイロストライクが着弾、さくれつすれば、半径5メルは死体も残らない。それは、セッケルからの命令をたがえることになる。




『あの村には興味がある! 私の魔血から生き残った人間たち! 無力化と! せんきよだ! 殺すんじゃないぞ! それに、人間のグールは何かと便利なんだ! 欠損もノウ!』




 そういったわけで、ヘリャルたちは今ここで村人たちに殺すわけにはいかない。


 しかし前を行かせていたゴーレムグールのパイロストライクははや止めるひまもない。


(ちっ、野郎の人間への敵意を甘く見ていた……数人欠ければあつも通りやすくなるか?)


 ヘリャルは苦々しくそれを見る。


「させるかっ!」


 鋭い声。号令を行っていた者の声だ。そこで、ヘリャルはその姿に初めて気付いた。


「ありゃぁ……ミクトラ・クート。ここにいやがる」


 みずからをくだした剣士の姿を目にして、ヘリャルは複雑な思いにとらわれる。


(ままならねえもンだなおい。これで死なれればきようめだぞ)


 ゴーレムとミクトラ。距離は詰まって穴を挟み十メルほど。村人たちは恐れおののいてはいるが、持ち場を離れてはいない。ヘリャルから見れば驚嘆すべきかくだった。


 ミクトラも、アルから説明を受けてはいる。村人へ簡単な指導をしたら村を抜け、駐留軍のいる町から応援を呼んできて欲しいとも言われた。


 しかし、ミクトラ・クートはその心根が貴族なのである。彼女はアルへ答えた。


たみくさが危機にあるなら助けねばならん。例えそれが死者であろうと」


 セクメルの一件から訓練を重ね、体の一部ならば魔力駆動マナドライブを行えるようになった。アルが驚いていたように、これは驚異的な修得速度だと言える。


(しかし、あれを食らえばそこで終わる。剣でっても爆発し同じことだ。──ならば!)


 ミクトラは剣を収める。代わりに持つのは村にあったしゆりよう用のやりだ。簡素な作りだが、よく手入れされていた。


「合図と共に最後のせいしや!」


 言葉と同時、振りかぶる。右肩から先、やりまでりよくを通す。


「我が目に従イ、触レ、とがめヨ……消し飛ベ。『パイロストライク』」


 誘導補助じゆもんまで入れた必中の魔法。大火球が大気をゆがませ、打ち込まれる。


「図に乗るでないわ寄せ集めぜいが!」


 いつかつに、貴族の地が出た。ミクトラが魔力を通したとうてきを放つ。やりにも「乗った」。音を貫き、やりが飛ぶ。


 しようとつはゴーレムグールとミクトラの中間だった。質量以上のかい力となったやりが、火球の内部へと潜り込むことに成功し、その場で火球が爆発する。熱と火、衝撃が走った。


 その場にいたほぼ全ての者たち──ゾンビですら──が顔をおおう中、ミクトラが走る。


 炎と煙が一時的にその場の者たちの視界を著しく狭めていた。爆発と視界の高さが近しいゴーレムグールは、視界のほとんどを煙にふさがれ、くつじよくあえいでいる。


(ヌグググググ! おの、レ! おのレ! 人間! ここまでしてモ、まだカ!)


 そこへ、宙から炎と煙を割ってゴーレムグールの目前へミクトラが飛び現れる。


「「な────!」」


 ゴーレムグールとヘリャルがせんりつする。


 ミクトラとしては当然の帰結で、これしかなかった。まがりなりにも全身の魔力駆動マナドライブを行えるグールに対し、生身であるとはいえ体の一部でしか行えないミクトラは不利である。かつ、ゴーレムの圧倒的重量から来る破壊力は受けの剣術を使うミクトラには相性が悪い。


(ならば、取り得る手段はばないちげき必殺のみ! ゆえに勝機は──火中!)


 迎撃からかんはつ入れず足への魔力駆動マナドライブしつそうちようやく。爆煙の中へと突っ込んだ。


「おおおおおおおおお!」


 煙から現れたミクトラはすでに剣を抜き、振りかぶっている。流派を無視した特攻。


 だが通常であればこれでも足りない。ミクトラの攻撃力では、魔力駆動マナドライブがあるとしても同条件のゴーレムを一撃で撃破することはまず不可能。


 しかし彼女は考える。このゴーレムグールの素体があの時、遺跡でアルが倒した相手ならば、


(あるはずだ。彼が首を貫いた、傷跡……!)


 ある。ゴーレムグールの首、肉で埋もれた奥に、平突きで穿うがたれたさしきずが。


「ゴォ、オオオっ……!」


 ゴーレムグールが腕を払おうとする。


「遅ォいッ!」


 その内へ入り込み、たたむ。手応えは堅い。しかし、傷口へと剣は滑り込む。


「ぬうぅぅっぅ……てぇぇぇえっ!」


 振り抜く。岩がくだけるような音と共に、ゴーレムグールの首から大量の肉と土が飛び散る。


 気合いの叫びは同時に号令でもあった。完徹で用意された残り少ない矢の最後のそうしやが、地面へと滑り込むミクトラの頭上でゴーレムグールへ突き刺さる。


「ァァオオォオオオオ……」


 言葉にならないうめきを上げながら、ゴーレムグールの巨体がくずれ落ちる。地響きが起きた。


 り合わされたにくかいがれ行く巨人のとうかいを背後に、ミクトラが立ち上がる。よろいも髪も爆発の煙で黒くすすけ、顔や肌が出た場所には細かな火傷やけどが無数にある。


「夢は終わりだ……眠れ」


 しかし彼女は美しく松明たいまつの火に照らされ、ゾンビたちの前に立っている。貴族の体現として。


「……いやはや」


 ヘリャルは──ゴーレム……いやゴブリンメイジには悪いと思いながら──賞賛の念を押さえられない。大したこわれ具合だ。


「ミクトラさん! 早く戻って!」


 後方からの声にミクトラが反応する。去りぎわにヘリャルへ鋭いいちべつをくれて、彼女は穴と柵を跳躍して村内へと戻る。


「ミクトラさん!」「すげえよあんた!」「お見事でした!」「やれる、これでやれるぞ!」


 口々に賞賛で迎える村人たちに、ミクトラは力なく手を挙げる。一連の行動で体力を著しく消耗した。本格的な戦闘は厳しいだろう。


(だが、それをさとらせる訳にもいかん。ヘリャルならばこの防備を飛び越えられる)


 彼女がアルから聞いた情報では、ヘリャルもまたグールと化している。


 逆に言えば、後はそれさえ防げれば、穴とくい付柵、ちようそうへいによる防衛戦がまともに行えるということだ。


「もう弓は無いか」


しよせん急場の改造品ですから……三射持っただけでもマシな方ですよ」


ごうきゆうは壊れたりつるが切れたりで、もう使い物になりません。しゆりよう用のなら、あといくつか」


 矢もほとんど残っていない。


「あと一頑張り、要るか……」


 ミクトラは自分をふるい立たせ、そうへいの真後ろに立つ。


「やれやれ。どうしたもんかねえ……」


 対し、ヘリャルはたんそくする。ミクトラににらまれたからではない──多少はあるが──ゴーレムグールを失ったことで、村を効率的に攻略する手立てが失われた。


(正面からの殺し殺されなら、へいしたミクトラとりよく支援を受けたとはいえしよせん村人。俺とゾンビ兵共で何とかなるんだが、村人を殺すわけにもいかねえ)


 村人たちの状態──高機能ゾンビ──を知らぬヘリャルでは、そういう判断になる。


 手振りでゾンビたちを止める。穴を挟んで村人たちあいたいしてしばし──


「ま、いいかめんどくせえ。元からこういうのは趣味じゃねえしな」


 ヘリャルが剣を納めた。そのまま、彼はかたわらの岩へ腰を下ろす。


「何を……?」


「板挟みのつらいところでよ。主が戻ってくるまで、こうちやくさせておくだけで良しとするさ」


 ガンティの疑問に答えてやる。


「出てきて戦うなら相手してやらあ。けどそんなつもりもねえだろ? なら、せいぜい大人おとなしくしとけや」


 村人たちに戸惑いが広がった。ミクトラがしきばむ。


「ヘリャル、貴様は──」


「ミクトラ。断っておくが、そいつら逃がそうとか考えんな。そうなればこっちも出方を変えにゃならねえ。さいの小休止とでも思っとけ」


 疑念の目を向けながら、ミクトラも村人たちへと指示をし始める。ヘリャルは主がいるであろう方向を見る。


(まー、この辺りが契約違反ギリギリだわな……そっちはどうだい、骨と鬼の両大将)

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