第三章 撃たれる前に計算しよう! sin,cos,tan!(5)
「はっはっはァ、大漁だぜ大将! やつら酒保商人と
「見てくれよアレ! 酒保商人の中によ、おれたちが負けそうだからって向こうに
「わかったわかった。
行きは人を
「2つめも当たりか。3つめが
「3回目もあるのか? また
にやにやしながら横に立つおっさん。
「ここで
「ンだよ、
「ぜんぜん。ここで欲をかくと負ける。そのほうが大損だ」
「じゃあいま言ってた〝3つめ〟ってのは?」
「ここを
3回目どころか、戦争が続いてチャンスがある限り、10でも20でもあるってことだ」
「ふゥん……まあいいさ。ついてくぜ、大将。
「できるだけな」
「期待してるぜェ!」
笑いながら立ち去っていくおっさん。
まったくこの時代は本当に
敵から
女たちがわらわら寄ってきて、きゃあきゃあ言いながら商品を
まるで市場だ。いや、すでに
「あら、
いつの間にか
「やってることは合法的な
「酒保商人の
「
〝
ファヴェールがオルデンボーに
酒保商人についても、
人間全てが
「戦争っていうのは、つくづく
「勝っている時にそう思える人は、あまりいませんから」
王室
そこにためらいはない。
「……
「ソアラ」
ソアラがきれいな紙とその細い指で、くしくしと血を
「戦争というのは、災害のようなものです。いつか、必ずどこかを
そして──敵とは、戦う以外に
言外に「つらかったら、わたしのせいにしていいですよ」と、そう言われているような気がした。
どうも気を
「……心外だな。僕が暗殺者を
目の前で
「そうでしたね。ナオキさんはいつも
無理やり笑う
手が
「しまった。もう少し落ちこんだふりしとくべきだったか」
指をわきわき動かしつつ言うと、ソアラが
「あら、もっと
「……
さっきからちらちらご婦人がたの視線が飛んでくるわけですよ。
「ふふふ、チキンゲームならわたしの勝ちですね」
勝者の
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