第三章 撃たれる前に計算しよう! sin,cos,tan!(4)
もちろん
「うおお……」
「落ち着いて。背筋を
「がが
「力を入れるとバテてしまいますよ。今日は一日ずっと乗るんですから」
ちなみにいまめちゃくちゃ必死である。馬に乗ったことなんて無いからな!
口取り付きで小一時間ほど歩かせて乗るのに慣れてから、自分で
なぜか? 王女様命令だよ。「ひとりで乗れるようになってくださいね」とか
「戦争がこんなにもつらいものだとは……!!」
「そのセリフは早くねェかい大将。まだ戦ってもいないぜ」
速歩で後ろから追いついてきた
「うるさいよ。
「ちゃんと部下にやらせてる。なんなんだあの
「エイルンラントの王立科学アカデミーの人たちだ。海図を見せてくれって海運組合にお願いしたら、なぜか海図と
「戦争中に国境付近でか?」
「国境付近でやりたかっただけで、戦争中にやりたかったわけじゃないと思うけどね。ともあれ、
行軍しながらなので大急ぎでやることになるが、
「
「向こうが使ってる地図がわかるなら、こっちにとっても便利だろ。それにてきとうな数字だったらてきとうだってわかるよ。人間はランダムな数字を選べないからね。必ず不自然な数値になる。そうしたら職務
おっさんは変な顔になった。
「数字が偽物かどうかわかる、だァ? ……あいつらも
「おっと、上司の悪口を言ったら査定に
「ウチの
「そんなのは
「へッ。じゃあなァ、大将」
ドッドッドッ、と馬の足音を速歩のリズムにして
「……ずいぶん、親しくなったのですね」
意外そうにソアラが言ってくるので、
「
「そのまま聞き続けてくれるようにしたいところです」
「まったくだ」
「大将、敵軍がこっちに向かってきてるって報告があったぜ。どうする?」
ソアラと
「前の報告どおりに船でやってきた
「この
「それは最後の話だよ。こっちには
「そうか。わかった」
「ああそうだ、土木作業が
「うわ、アメとムチかよ。いよいよ大将らしくなってきたじゃねェか」
「
「へぇへぇ」
思ったよりも地図は正確だった。せいぜい地形を書き足して
「ふうむ……これなら、もっといろいろ計算ができるかな」
口から
「次はなにをなさるのですか?」
なんかわくわくしてませんか王女
「大したことじゃない。
「
ぽん、と手を打ってソアラが
「
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