第一章 玉砕は始まりを連れて 3
「こんなにまつ毛が長い人って見たことないなぁ……、でも、ファンデ
あと
「さ、
「えー、いいじゃーん。教えてよー、どこで買ったやつー?」
結局、べたべたと
「……何だったんだ、ありゃ」
それはつばさも同じだったらしい。
「
その見た目の良さゆえに、彼女を
そうやって
ちなみにこれは同性相手の話である。
「昔からなんだよね。変わってない」
「昔から?」
つばさの
にやっとした笑みを
「なんだよ、
「
何でそう話が
「
さらりとした
同性の
容姿の良さは群を
「家が近所で、小中高と学校までいっしょなんだよ」
「……なんで君が言うのさ、
彼の名前は
いつも
「へえ。
つばさは興味深そうに
「小学校のときなんて、いつもいっしょだったからな。
「……昔の話だから。仲が良かったのも、いっしょに遊んでいたのも。中学に上がってからはほとんど会話もしてないよ」
「なんだ。そうなのか。つまんねぇな」
つばさは本当につまらなそうに言った。再び弁当箱に意識を
本当に勝手だ。
問題は、その子が自分と
「ん?
「あぁ。あの
なんとまぁ。
男のウインクなんて気持ちが悪いだけだと思うのだけれど、
そう思うのも仕方がない。
「それも昔の話だって。今は何の
「はいよ。ま、そういうことにしておこう」
「
同感だ。今のやたらと格好良い
「ごちそうさまでした!」
突然、つばさがそんな声を上げる。いつの間にか
「それって今日のお弁当でしょ? お昼どうするのさ」
「ん? そうだなー、
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