97 呪われた龍にくちづけを 第一幕 ~特別手当の内容がこんなコトなんて聞いてません~ 綾束 乙様
ようやく終わった。
まあ自分の小説のことをここに書いてもあまりおもしろくないから、少し吐き出すだけで終わろう。
自分で崩した展開をなんとかまとめ上げたー!
子供を産む時の痛みを、鼻の穴からすいかを出す痛みとは聞いたことがある。
それとは微妙に関係ないけど、なんかがんじがらめにされながら料理を作らなきゃいけないような苦しみだった。しかも自分で縛っているんだから笑える。
それにしても、流石に自粛疲れみたいなことを感じてきた。
職場かコンビニか薬局かホームセンターくらしか最近行ってないぞ。
あー飲みに行きたい。
キャンプとか行きたい。
もちろんソロで。
呪われた龍にくちづけを 第一幕 ~特別手当の内容がこんなコトなんて聞いてません~ 綾束 乙様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884543861
義父の借金がかさみ、17歳のがんばりやでちょっと天然気味な少女、
幼い頃に亡くなった母から聞いていた本当の父親がそこにいるという。
穏やかかつ賑やかな日常を送る中、解呪のための鍵としての意味とともに、二人は関係を深めていく。
英翔にまつわる、呪われた龍の秘密とは、なんなのだろうか。
ちょっぴりシリアス、目一杯いちゃつく中華風ファンタジー
筋がしっかりとしていて非常によござんすね。
キャラクターもしっかりとしていて、いいですね。
見た目12歳前後の英翔の落ち着きっぷりと大胆さには魅力を感じるし、英翔様への忠誠心がいきすぎてなんかおかしい季白に、その中でバランスを取るようにいいお兄さん(ただし味覚オンチ)な張宇。
爆発するようなにぎやかさというよりは、日常の中のちょっとした尊さをピックアップした感じ。
ちょっと(?)天然でドジなところのある明珠は、高価な布を汚してしまったことで、仕事を首になるんじゃないかとビクビクとしていたり、特別手当が出ると聞いてわかりやすくテンションが上がったりと、等身大な様子が見える。
例によってがんばりやで、物事の善悪を他者に押し付けないところは、好感を抱きやすいタイプだと思う。
年下(……)な英翔にいいように弄ばれるところもいいよね。
けど、明珠にピンチが訪れたら、絶対に疑わずに信頼して感情に憑りつかれるところには、恋の力の偉大さを感じる。
色んな理由をつけてやたらとちゅっちゅ(赤面)するところにはもうとっとと幸せになって欲しい。
もう問題とかどうでもいいから(暴言)幸福の鐘を鳴らして欲しいと思う。
とはいえ、蟲を使った魔法のようなものに関する、ファンタジー要素も見どころ。
扱う才能はないと言われていても、実はちょっと珍しい能力に長けているというのは、主人公にとっては王道の設定だと思う。
今のところその能力を敵側には大きく周知はされていないみたいだけど、のちのち中心になっていくんだろうなーと予感できる。
タイトルにもある通り、龍にまつわるエピソードもでてくる。
呪われた龍にくちづけってタイトルの時点で、そんなもん誰のことはわかるわいってなるけど、もともと隠し通しているタイプの物語じゃないからそこは構わないし気にしない。
ただ、しっかりと伏線を張っておいた上で物語を展開していくところにはしっかりとした筋を感じる。
あとはそうだなあ。中華風ファンタジーの雰囲気を守っているのだろう。カタカナ英語を使わないといった意気込みを感じる。物語の世界観を壊さない配慮は、気づこうとも気づかなかろうとも良いのではないだろうか。
ただ甘くてとろけるようなところだけじゃない。憎いですぜ。
難しい設定とか複雑に絡ませた展開というよりは、非常にわかりやすく万人が楽しめるようになっていると感じる。
敵は敵として、そりゃあ悪役になってしまう人物にも背景はあるのだろうけど、読んでいて評価が逆転したりすることはない。非常にわかりやすい。
そのキャラクターがそのキャラクターらしく動いている。
特に大きな不満は全然ないし、メインは二人のイチャつきなんだと思う←本当にそうか。
なんていうか、物語を書いている側からすると、こうならざるを得ないんだろうなあといった、ある種の諦観めいたものをキャラクター性に感じる。
主人公って万人に好かれなきゃいけない存在。絶対にそういった物語ばかりではないけれど、恋愛ジャンルの主人公が嫌われるタイプの物語はそういったテーマである時以外は好ましくないんだろうなあと思う。
ちょっぴり天然でドジなところもあり、考えすぎて泣いちゃうところもある純真なヒロイン。
そんなに嫌いになる要素はないんだろうと思う。
自分が犠牲になることも顧みず、英翔を守ろうとしたり、自分のやれることを探したり。
そのことの何が悪いのかって言うと、別に何も悪くない。
ある程度予測できる範囲内で収まっているというだけの話だ。
うーんでもこれは難しい話だなあ。
変に強烈な個性があるよりも、嫌われない主人公の方がある種では優れている。
世間で求められる人材がスペシャリストというよりは、オールラウンダーであることのように。
多分だけど、多くの読者的には、この物語の在り方は正しい。キャラクターとしての行動指針、個性は正しい。
だから僕の言うことはあてにならない。
他の物語でも思ったことだけれど、魅力がもうちっとだけ欲しいと思うところが惜しい。
物語内のキャラクター、たとえば英翔とか季白たちにとっては、明珠は得体の知れない予測のつかないキャラクターになり得ているけれど、世界を外側から眺めている読者にとっては、非常にわかりやすい。開示されている情報量が違うから。
そのギャップをやきもきするような楽しみももちろんある。
全体的なレベルが高いから、もうちょっと上を求めてしまいたくなるワガママな気持ちがある。
英翔もそう。ヒーローとしてあるべき姿、明珠のことを可愛がって、逆にやきもきさせられたりする役割としては充分。
ただ、キャラクターとしての魅力は、どうしても季白の方が大きいと個人的見解で思う。忠誠心が爆発するあまり、英翔にキスされたいなどとのたまうほどなのだ(季白は男性です)
ストーリーの内容とか設定とかは、こうしたらいいよなんていう感想は全くない。というより、誰しもそうだけど作者様が考えたストーリーに良いも悪いもない。見せ方の違いはあるかもしれないけれど。
まあこれは、ひねくれ男の戯言だと思って欲しいと思います。
そう思うかどうかすらも、自由なんですけど。
駆け引きのある恋愛物語というよりは、戸惑いつつも甘く甘く絡むことがメインだと思うから、もうこれでいい。
キスされるたびに恥ずかしがって逃げているだけで面白いと思う。
何回でも言うけれどもう幸せになってくれ。
それを眺めながらご飯を何杯もいけるから!
以前の企画で、読ませて頂いた物語もそうだけど、ちょっと鈍感天然な女の子とちょっと強引でヒロイン思いのイケメンとの一線を越えない甘々が綾束様の持ち味だと思うから、本当にそれでいいと思う。
もっともっと、身もだえさせて欲しいです!
約732万5千
ホームセンターに買い物に行く車の中で、ふと思った。
なんだか最近見ているような物語では、男性が主人公のものも女性が主人公のものも、異性から迫られるタイプの物語が増えているような気がする。
いや、無意識のうちにそういった物語を自分で選んでいるという可能性もあるから、なんとも言えないけど。
サンプルセレクションバイアスという奴なんだろうか。
女性向けと言われているようなものをほとんど見ないからサンプルは少ないけど、断片的に得る情報だけではそういった印象だ。
前提が間違っている可能性はあるけど、理由はなんでなんだろうなーと考えてみた。
一つ目は、現実ではなかなか叶えられない理想という面。
自分からではなく、相手から迫ってくることで、自分の価値が上がるように感じる。たくさんの異性から好かれるという個人の価値の上昇。まあ同性でも当然いいけれど。
二つ目は、物語上の都合。
複数の人物が絡む恋愛物語だと、自分から相手に迫りまくっている状況では、誰を選ぶのかといったドキドキという観点は消失する。だって主人公は相手を決めているのだから。そういった事情で、相手から迫ってくるという構図をとらざるを得ないのかもしれない。
三つめは、主人公に対する読者からの好感度問題
複数のヒロイン、ないしはヒーローに自らアプローチをかけに行くタイプの主人公は、おそらくうまくやらない限りいい顔をされないように思える。不倫は法的にも倫理的にも好ましくないものだし、気が多いということは、なんとなく嫌なことだと思っている人の方が多い気がする。そうなると、受け身的にならざるを得ないのかもしれない。
これ以上細分化することはめんどくさいからいいけれど、自分なりに一部理解した。
そう考えると、なんとなく似たようなタイプの主人公が多くなる理由にもうなずける。まあ真実はわかんないけど。
主人公を作ることは、創作者にとって永遠のテーマなんだろうなあ。
ごめんなさい今日は本当におもしろいことが思いつかない。
なので、今度おもしろいことが思いつかなかったら、せめて全裸で書きます←いらない
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