83 レベルリセット ~ゴミスキルだと勘違いしたけれど実はとんでもないチートスキルだった~ 雷舞 蛇尾様
いつとは言わないが、誕生日だった。
3〇歳から、3〇歳になった。
小学生の頃の1年って、それはもう長くて、一つ上の先輩なんかはとてつもなく大きな差を感じたものだった。
けれども、今となっては全然変わらねえ。
誕生日を祝われるのは苦手で、自分から言うつもりはなかった。
のだけれど
Nさん「あっ、遠藤さん誕生日おめでとうございまーす」
なんであなたが知ってるんじゃああああああ(混乱
基本的に自分からは誕生日の話題を出さないはずなのに……
誰か近しい人物がばらしたなこの野郎。
ばらしたであろう誰かに説教してやろうと思っていたのだが、
ふと、最近の会話を思い出した。
Nさん「誕生日、実は〇月〇日なんですよ」
遠藤「ほんとですか!? 偶然ですね。僕の誕生日はNさんの一日前なんですよ!」
なんですよーなんですよーなんですよー……
思いっきり自分でばらしてたわ……(自業自得)
翌日には絶対に祝い返してやるぞこの野郎
と復讐心(?)に燃えていた。
遠藤「翌日には絶対に祝い返してやるぞこの野郎」
実際口に出ていた。
Nさん「何言ってるんですか遠藤さん。私の誕生日は明日じゃないですよ」
祝われるのが気恥ずかしいという、なんとなく同類のにおいを感じた。
Nさんはおもいっきり嘘をついていた。
遠藤「じゃあいつなんですか?」
Nさんは悩んだ末に(悩むな)言った。
Nさん「12月23日……ぐらい?」
遠藤「自分の誕生日で、ぐらいはおかしいでしょ!」
誕生日の日は酒飲んで寝ました。遠藤です。
レベルリセット ~ゴミスキルだと勘違いしたけれど実はとんでもないチートスキルだった~ 雷舞 蛇尾様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889849308
神童ラグナス・ツヴァイト
人より成長は早く「神の申し子」と期待された少年は、10歳に達したことで、ようやくスキルを得ることができた。
幼馴染がレアスキルの「マジックブースト」を得られて、自分にはどんなスキルが授けられるのかと期待をした。
その結果得られたのは
「レベルリセット」
今までのレベル、強さ、能力等がすべて、加えて毎日リセットされてしまうといった、努力を無に帰すスキルだった。
「神の申し子」とまで謳われたラグナスの地位は失墜し、父や兄に虐げられる日々を送る。
しかしゴミスキルと言われたレベルリセットの秘密に気づいた時、
彼の復讐劇が始まる。
きたぜえええええええええ。
失墜からの復讐劇、ゴミスキルだと思っていたものが実はチート級、トレンドに乗ったいかにもな物語。
普段は読まないから、ある意味こういう物語がきてありがたい。
✩も700超えてるし、ネット小説を好む人々が評価し、読まれているからこそ自分がどんな感想を抱くのか楽しみだった。
で、落ちてから成りあがって、復讐と共に地位も名誉も金も女も手に入れる、欲望まみれの物語なのかもって思ったけど(ゲスイ)、案外硬派なファンタジーだった。
わかりやすい工夫として、経験値という概念は数値ではないけれど、戦ったり動いたりといった経験がレベルという概念に集約されるようだ。
他にも、スキルにも当たり外れがあるのだけど、色によってレア度が変わるといった点。
金ならレアで、虹色が最高。
なんというか、ソシャゲをやったことある人はけっこう多いと思うのだが、虹色といったらだいたい最高レアが当たるという経験があるからこそ、この工夫はとてもわかりやすく、親しみやすいんだろうなあと感じた。
パチンコやスロットとかも、虹色の演出が出たら当たり確定だし。
エヴァのスロット打ってた時にカヲルくんが出てきた時は、とても興奮するよね。ボーナス確定だもの(また話が逸れる)
で、肝心のレベルリセットシステムだけど、まだ詳細がわからないうちはただのゴミスキルだと判断されるわけです。
まだ詳細を知らない段階でそのメリットについて考えたのだけど、日が変わった時にレベルがリセットされるのであれば、どのような状態であれ、一日が過ぎればリセットされるんじゃないかってことだった。
石化したり、病気にかかったり、瀕死になったとしても、一日経てばレベルだけでなく、状態も元に戻るんじゃないかといったことだ。
となると、戦う時間さえ考えれば実質無敵、かもしれない。
で、少しだけネタバレすると、レベルがリセットされても、リセットされなかったものがあった。
スキルを習得するための、スキルポイントだけは溜まり続ける。
レベルが上がった時にポイントを得られるのだけど、当然序盤の方がレベルは上がりやすいだろうし、レベルがリセットされたらまたポイントを得やすくなる。
100レベルが101になることと、1レベルが2レベルになることの労力の違いなんて、言うまでもないし。
他にも、主人公は他人よりもレベルが上がりやすいという特性がある。
そうなると、スキルを習得し放題ということになる。
これは確かにチートだわ。
という風に簡単にはならないところに、更なる工夫がある。
虹色の超レアスキル以外は、習得しても翌日にはリセットされてしまう。
だからこそ、スキルポイントをそう簡単には使えないというわけだ。
なんというか、レベルリセットだけでなく、他の超レアスキルを持っているからこそ活かせる能力だというところには、工夫を感じる。
読者の期待に答えつつ、裏切る。
そういった振れ幅を作ることのできるところは、なかなか良いのではないだろうかと思った。
ちなみに、チートで活躍して女の子を助けてハーレム云々とかではなく、ストーリーは考え込んでいる印象。
主人公にしても、誰でも助けたい甘ちゃんなところもあるヒロインにしても、読み進めていくとわかるけど軸は復讐にある。
一貫した目的を貫くところも、良いんじゃないだろうか。
とりたてて不満はないし設定の工夫はあるから問題はないと思う。
文章は説明の部分も多いけれど、そこまでくどくない。
軸やテーマとしてはそこじゃないことはわかっているけれど、強いて言えば、あまり共感はできないかなと思う。
エピソードとして酷い場面を見せられることは、読者にも追体験を想起させて、主人公と一体となってその敵を憎むことで、より感情を書き立たせる効果を狙っていると思う。
なんだか最近の物語は一人称のものが多いような気がする。その方がきっと、読者が感情移入をしやすいからだし、作者も感情移入をしやすいからな気がする。
で、感情移入をしやすい条件って色々あると思う。自分と共通点がある、というところが一番わかりやすい。
そこなのかなあ。ほとんどの人は天才ではない。才能に溢れている人ばかりだったら、それはもはや凡人じゃん。
天才と称される主人公も物語には一杯あるけれど、何かしらの欠点だったり偏りなんかの人間性を落とす要素で、意図的にレベルを引き下げている感じがする。
天才なのに掃除ができないとか、偏食で食べられないものが多いとか、おっちょこちょいだとか。
神童だった主人公が不幸にも(幸運かもしれない)レベルリセットスキルを得て失墜する、という展開に、感情としては特に何も感じなかった。
大変だなあ、と他人事のように思った。
展開は理解できるし納得もできる。
けれども、キャラクターをあまり好きになれない。もしくは嫌いになりきれない。
そこがとても惜しいところなのかもしれない。
そこまでキャラクター性について考えないのなら、確かに読まれる理由もわかるよ。
復讐、チートといった流行りの要素、考え込まれた展開、わかりやすい工夫。これはとても素晴らしいことは確かだ。
で、チートスキルで無双してしまう面白さがイマイチわからなかったのだけど、この物語良いところは、チートスキルであることのデメリットもはっきりとしていることだと思う。
超レアスキルを習得できる機会はあっても、レベルが上がりやすくても、レベルがリセットされるというのはそれだけでデメリットだ。
制約があるからこそ、チートスキルであっても面白い。
ただ単にスキルを使えば勝てるだったら、意外性も発展もないからだ。
そういった点では、チートスキルのデメリットがでかいというのは、バランスがとれている。
流行りの要素を抑えつつもバランス感覚を持つことが、面白い物語を作るコツなのかもしれない。
ここからは物語の内容とは全く関係ないことだよ。
途中で、ハートが260くらいあったのに、30話くらいからハート数が半分以下になった。
これはいくらなんでもおかしいと思って、悪いくせで気になった。
仮説として考えられるのは、理由は知らないけど更新が一度止まったんじゃないかなってことだった。
連載開始が約1年前。現在五十八話。
月で割ると、一カ月で約六話。
執筆スピードは人それぞれだし、早く多くかければいいってもんじゃない。
平均化したら5日に一話ペース。決して空きすぎているわけじゃないと思う。
でも、どこかで大幅に更新が滞ったんだろうなと予測したら、当たりだった。
数カ月更新が止まっていた時があったらしい。
接した時間が多ければ心が近くなる。
逆に、接しない時間が増えれば心は離れていく。
熱は時期に冷める。
一定のペースで物語を供給し続けることができること。それがきっと、読んでもらう人を増やす、減らさないコツなんだろうなと改めて感じた。
いやあ、勉強になる。
そういう意味でも、読ませていただいて良かったです←どんな観点で読んでるんだよ
約491万6千
ボクサーパンツ。
かぐや様は告らせたいにおいて、ボクサーパンツはヤリチンパンツと呼ばれている。
銀魂では、将軍家はだいだいもっさりブリーフだそうだが、少年が大人になるにつれて、いずれブリーフを卒業するのだ←しない人もいるし別にいいだろ
男性用下着は大まかにブリーフ、トランクス、ボクサーパンツに分かれる(ふんぼしは審議外)
きっちりフィットするブリーフの安心感はあるのだが、あのフォルムに子供っぽさを感じ、中学生くらいからどんどんトランクス派に転向していく。
ブリーフからトランクスへの移行は、革命だ。
きっちりフィットして守られている安心感から、ヒラヒラと余裕のある解放感。
これがきっと大人の感覚なのだと、幾多の少年は大人になったのだ。
で、次の段階がボクサーパンツだ。
ブリーフとトランクスの中間に位置する。
ブリーフに似たフィット感、しかしトランクスのようなスタイリッシュなフォルム。
下着を気にするようになると、男女ともに色気づいてきたように思う。
性に目覚めて、下着にすら格好をつけたいという男心から、トランクスからボクサーパンツへの移行を考えさせるのだろう。
けれど、トランクスで感じた解放感。それも捨てがたい。
トランクスVSボクサーというのは、現代における男性の葛藤なのだ。
で、なんでこんな話をするかというと誕生日の話に戻る。
パートの奥さまやおばさま方がNさんのせいで僕の誕生日を知っていたからか、プレゼントをくれた。
色とりどりの靴下は普通にありがたい。
で、その奥に潜んでいたのは、スタイリッシュなフォルム。
パンツだった。
ボクサーパンツだった。
Mさん「ほら、遠藤さん良くパンツ見せてるから、それならかっこ良い方がいいでしょ」
見せてねぇよ!
みんなが勝手に見てるんじゃねぇか!(暴言)
性別が逆ならセクハラだからなほんとにもうどうもありがとうございます。
人生初のボクサーパンツ。
自分で望んだことではなく、運命のいたずらであった。
でもやはり、トランクスの解放感と気楽さを捨てるっていうのはどうもなあ……
なぜか懐かしさを感じるフィット感。
……
今日から僕は、ボクサーパンツ派です。
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