8~35 スーパーリエミ様タイム①

 仕事上、役所や保健センターの職員、加えて相談支援センターと言われるような外部関係者だったりと、支援の方向性を決定させるために担当者会議というものを開くこともあります。


 で、将来の方向性を決めていく時期に来た方がいるので、担当者会議の日程を調整するようにと、同僚のNさんと新人ちゃんに、上司から指示が入りました。


 Nさんと新人ちゃんがちょうど役所に行ったので、きっと日程の調整や情報交換を行ってきただろうと推測し、役所から帰ってきた新人ちゃんに聞きました。


「担当と話をしてみて、どうなりました?」


「はい!














 担当の方、高身長のイケメンでした!(満面の笑み)」


 聞きたいのはそこじゃねえよ!


「指輪をしていたので、結婚しているみたいですね」


 だからそこじゃねええええええええ!




 新人ちゃんはド天然。


 これって小説になりませんか?


 まあ爆笑できたので、とても楽しくて良かったです。




 8~35 スーパーリエミ様タイム


 https://kakuyomu.jp/users/riemi





 昨日は更新できずすいませんでした。週末ということもあり、帰ったら寝てしまいました。眠れない時もあるので、チャンスとばかりに眠る。おかげですっきりしました。


 今回は、1人の作者さんの物語を一遍に感想を書いていきます。


 なんせ


 お一人で45作品を引っ提げて参加されたのですから(ガクブル


 いや、別にそれは構わないのです。今回は複数作品どうこうのルールも定めていなかったですし。


 ルールの枠組みの中で可能なことをされただけなのですから。


 本当は1作品だけじゃなくてもっと読んでほしかった! と思っている方もいると思いますが、それはそれでいいのではないでしょうか。


 参加される時に読んでもらいたいただ一作だけを選んで参加して頂いた。


 己の考えから導き出した選択だったのでしょうし、どちらも尊重します。


 それにしても、これはワイへの挑戦ですな!


 よっしゃ


 文字数最短で感想を述べてやりますよ!(そういう企画でもない)


 あっ、すいませんが1作品ごとの作品へのリンクは、今回は割愛させていただきます。申しわけないさすがに面倒くさいので(素直)





 8 ぺんぺんとらっかせい




 ペンギンのぺんぺんくんとらっかせいの会話劇。


 ショートショートであり、ひあらがな多めの童話チックな雰囲気を醸し出しています。


 深い会話をするわけでなく、子供のような感情に任せたやりとり。


 なので、たとえ仲たがいしても、ちょっと謝ったり素直になれば、きっと仲直りできます!


 まあ、それは相手がいれ……(ここで途切れている)


 平然と嘘をつける人間の社会性と醜悪さを際立たせた社会派ショートのように感じます(深読みするな)




 9 おまめのぼうけん




 小さなおまめが大きくなっていくまでの冒険譚です。


 まあ正直おまめにとってはうーんという感じの感想となるのですが、ワニの立場になると合理的。


 長期的視点にたった行動の選択が利益をもたらす。短期的な利益は繁栄をもたらせない。現代資本主義の思想を見ているような、そんな気持ちになりました(言い過ぎ)




 10 最有力候補




 米に合うものは俺だ! とお米とのカップルフィーリング話です。


 感想はひとこと。


 なるほど。そうかも。


 言葉の意味の解釈の仕方ですね。





 11 ダイヤモンドマン




 ダイヤモンドで作られた男。すなわちダイヤモンドマン。


 ダイヤだから動けない。主張できない。


 ダイヤだからまぶしい。だから大富豪のご主人はダイヤモンドマンにサングラスをプレゼントします。


 ダイヤだから高値で売れる。ダイヤモンドであることが、彼の運命を決定づける展開が待ち受けます。


 これも短編。ダイヤモンドと聞けば高値で売り買いできる資産というイメージですよね。


 動けないけど意思はあり、心があるという設定なので、ダイヤモンドマンの心の機敏をなぞるように体験できる物語。


 ダイヤモンドマンが哀れだというよりも、ダイヤモンドマンに付けられた価値に踊らされているのは、むしろ人間のほうだなあと思いました。


「サピエンス全史」では農業革命が起きたおかげで狩猟民族であった生活様式から、定住し食糧を生産するという方法に切り替えたことで人口爆発が起きて、人間が世界で最も繁栄をする動物になったとのこと。


 でもその出来事で一番増えたのは結局のところ、人間に栽培された農作物の方です。


 人間は自分たちの飯のために勝手に穀物を世話して、肥料やらも与えて、毎日水をやったり雑草を処理したりとせっせと世話をするようになった。


 そうなると、支配されているのは一体どっちなんでしょうね?


 ああ哀れなダイヤモンドマン。でも資本主義社会においては、ある種では操られているのは人間の方なんだなと改めて思いました。




 12 地底探索団




 地底でお宝探索をする団員たちの会話劇。


 最後でちょっとほっこり(ほっこり?)




 13 医者のしたこと




 324文字のショートショート


 ある意味医者の本分を考えれば、やむを得ない選択なのかな。


「たったひとつの冴えたやりかた」ジェイムズ・ティプトリー・Jr著を思い出しました。




 14 最短記録




 とあることの最短記録を出せば、賞金がもらえます!


 日本代表のタロウは、そのために最初は嘘をつくのですが記録はでずに負けてしまいます。


 その後の泣きの1回では最短記録を出して見事優勝するのです。


 タロウの最初の内容と、後の内容との対比がおもしろい。


 短い中でも人間の業の深さや、虚構と現実の与える効果の違いなどが垣間見えて、今のところこの物語が一番好きです。





 15 避難用シェルター




 金持ちが災害が起きたときに命を守るために、避難用のシェルターを買いに来たというお話。


 これもまた人間の醜さが垣間見えるお話。


 でももっと人間らしさを言うのであれば、むしろスプトーニク計画で犠牲となったクドリャフカもしくはライカのことを想像します。


 人間が宇宙に乗り出すことで懸念されるのは、もちろん乗組員の人命ですが、ただ何よりも人命を犠牲にしたことで批判の的となり、宇宙に出ることに関する研究ができなくなってしまうんじゃないかという懸念のように思います。


 クドリャフカ、もしくはライカというのは宇宙に初めて行った犬となります。


 人が犠牲にならないために、まずは動物で実験が行われる。


 人間のやさしさという欺瞞めいたもののために、クドリャフカもしくはライカと呼ばれるメスのわんちゃんは、苦しまないようにつないでいたチューブで毒を飲まされて亡くなりました。


 まあ、宇宙に達する前になくなっていたのか、宇宙という世界を眺めてから逝ったのか、これ以上は調べていないのでわかりません。


 そんなクドリャフカもしくはライカを思って歌われた、アジアンカンフージェネレーションの「ライカ」という曲も、知識をもってから聴くと、意味が分かって感傷も一塩です。


 せめて宇宙に対する感動というものを味わってから亡くなったと、そうあって欲しい(そんな綺麗な話だっけ?)


 まあそう思う心こそが、人間の一番のエゴですけど。




 16 ひよこ触れ合いデー




 子供って残酷。


 他者の立場になってとか、人間の行為や思考に対する批判的な思考が垣間見える作者様のように思えます(作者分析のコーナーじゃねえから)




 17 コード


 急に背中にコードが生えだしたら、あなたはどうします?


 うん、まあ確かに病院に行くかもね。怪しい科学者なんかに見つかったら実験とかされそうだし(コンプライアンスとは)


 なんだろう、人間の持っている自由意志っていうのは、僕らが想像するものよりは自由なものなんかでは決してない。自分が行動しようと思った7秒前にはもう思考に上る前に行動をしようと体は準備している。

 こうしようと思った際には、もう体はその行動を起こすぞと準備が完了している。


 で、自由意志がないというわけでなく、それをやるのかやらないのかを決定することができるというところが、人間の自由意志の範疇であるという説がある。


 そう考えると、この物語に自由意志はないな。




 18 顔




 人間を作った神様の顔にまつわるお話。


 顔より中身とか言いませんし、中身より顔とも言いません。


 もうちっとイケメンだったりとは、思うことはあります。


 あります(迫真)




 19 宝箱




 宝箱があったら開けてみたいと思うのは、RPGに慣れ親しんだものなら、誰しも同様の思いを抱くと思う。


 どうやっても開けられない宝箱に何がつまっているのか考察するお話。


 わからないから知りたくなるのは、人間の欲求なんだと思う。


 なぜヨーロッパの国々が大航海時代に海へと繰り出し、世界征服へと邁進したのか。


「銃・病原菌・鉄」ジャレド・ダイアモンド著では、その理由は

 ①優れた政治システム(議会制など)がいち早く発達し、人々を統治できる環境に合った。

 ②鉄などの優れた武器をいち早く加工し、他の民族より強力な武具をもつことができた。

 ③病原菌による耐性を持っていたため、部族を支配する際に病原菌を持ち込み、部族を耐性のない部族を軒並み弱体化できたからだ


 とのことらしい。だからタイトルも銃・病原菌・鉄なのだ。


 で、言いたいことはそこじゃなくて、世界の地図が過去のヨーロッパにはあったけれど、それは空白だらけの不完全なものだったらしい。


 空白の地図があるのであれば、自分で埋めてみたいというのが人情じゃないでしょうか。


 パスコダ・ガマ、コロンブス、マゼランなどの有名な人物が海へ繰り出したのも、知的探求心の結果なのでしょう。


 ひとつなぎの秘宝ワンピースも、それがなんだかわからないから、ルフィたちも嬉々として探しに行ったのでしょう。


 何が入っているかわからない宝物を希望とみるか危険とみるかは、視点の問題ですね。




 20 わんころがし




 わんちゃんころがしのえいちゃんです。


 なんも言えねえ……←それを言うのがお前だろうが




 21 星の丘




 星が見える丘はとあることの名所になっちゃいました。


 予想斜め上のオチ




 22 ダイエット




 絶対に痩せると豪語する、しかし嫌になったらやめてもいいダイエット企画に参加するお話。


 確かにこれは痩せる。


 なんで人がダイエットするのかと感がると、目的を一つにまとめるとよりよい人生を生きるためであると考えられる。


 自分の命が継続していくことが前提であると考えると、そりゃ流行らないだろうなあ。




 23 新世界




 ロボットのはびこる世界に、唯一残った人との物語。


 プログラムと心の違いって、まだまだよくわからない。「そこまで言って委員会」で出演していた教授は、後数年以内に心というプログラムを完成させられる研究が進められていると言っていました。


「ホモ・デウス」ユヴァル・ノア・ハラリ著では人間の心というシステムもアルゴリズム(計算可能なことを計算する形式的な手続き)であるのならという前提で話を進めます。


 人の心やシステムも計算で表せて必要な工程をすべてふむことができるのであれば、再現は可能であると考えられます。


 そうなるといよいよ完璧なクローン技術だとか死にそうな体を放棄して新たな体に乗り換えることなども可能になってくる可能性が考えられます。


 事故などのやむを得ない出来事以外で死なないことを、同著ではアモータル(非死)と呼んでいます。


 しかし、心と呼ばれるプログラムがあるようには感じているけれど、心がある必然性についてはまだわかっていないとのことです。


 もし心というものが完全に解明された暁には、もうロボットと人間の見分けがつかなくなるのかもしれないですね。


 人間である必然性、価値。


 ロボットである必然性、価値。


 それらを考えるいい機会になるお話でした。





 機械だけに←台無し。




 24 預言者




 結局自分が自分で生きていることが一番大事だし、それ以外はどうでもいい。


 わかる気がする。




 25 尾探しヘビー




 ヘビだけにヘビーな人生ですね(違うんですこれは作者様が言ったんです!)


 生きていることが意図しなくても他人を傷つける。


 そういうお話です(たぶん違う)




 26 天使




 営業お疲れ様っす(コーヒーを差し出しながら)




 27 さわやか病院




 ここに訪れると、どんな人でもさわやかな気持ちになれる病院だよ。


 まあ情動を抑えて穏やかになるという方法はもうすでに過去にもあってノーベル生理学・医学賞が与えられた素晴らしい方法が。


 ロボトミー施術。前頭葉の一部を切っちゃう。


 激越性うつ病や情動をコントロールできない統合失調症の症状などに激烈な効果を発揮した素晴らしい方法です。







 まあ廃人になるんですけど(恐怖)


 現在ではもちろん行われていません。




 28 moth





 タイトルと一行目でオチが読めたわ!





 29 UFO研究家




 覆水盆に返らず。


 でも結果的にいいこともあるというのがなんとまあ人生くさい。




 30 記憶を追って…




 ああああ(最短感想)




 31 ランナー




 走ることは本来外敵から身を守ったり、逆に獲物を追い求めたりと目的に応じて発達したものだとは思います。


 しかし、ただ単に走ることが生存とは関係なく、早いことそのものに価値を見出したり、決められた距離を走りぬくことに意味を見出したり、意味を与えることに価値を置いている。


 多様な価値観が社会を育てたのでしょうね。




 32 脱獄




 続けて読んでいると作者様の嗜好の理解が進んできて、なんとなく驚きは減ってきますね。


 これが学習のプロセスなんだろうなあ。


 世界まるみえで特集していた監禁事件を少し思い出しましたが、そんな話じゃねえから。




 33 ドッキリ大作戦!




 ただ単純にむなくそ悪い。

 落とすような話なら、もうひとひねり欲しいと思う。




 34 平凡




 平凡な人物が、ヒーローになる過程とその顛末を描いたお話。


 意図と展開と裏切りというスパイスとなる要素をバランスよく調理していく。短編の醍醐味を味わえるお話ですね。




 35 スランプの怪物




 スランプに陥ったときにあらわれる怪物。


 劇中劇のような。


 物語を考える時に出てくる様々な自動思考ってある意味こんな感じかな。


 スランプの怪物よりロマンスの神様に出会いたい←だからお前はアホなのだ。






 ふう








 これだけ書いても終わらないんだからすげえですよね(疲労)


 自分でもわかるくらい感想が雑になってきたので、一端小休止。


 スーパーリエミ様タイム、まだまだ続くよ☆
















 ◆ E N D

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