8.5話 考えるな、感じましょう・・・・・・
昨日の事で僕は少し頭が混乱してしまった。
ハリエットさんの驚きの年齢とか、お母さんの驚愕の年齢とかソルフィア王国に住むソルフィア人の事で頭の中がパンクしかけてしまった、だから今日の自習の時間は今までの事をまとめて行こうと思う。
まずは僕が住んでいるソルフィア王国、狂気山脈群の内側にあり三方に長大で広大な山脈を背負う、レムリア大陸で随一の大国でその国力は地球換算でアメリカ級の超大国である。
そのソルフィア王国に住む人々はソルフィア人と言われていて別名は亜人、レムリア大陸には人間族・亜人族の二つの種族が住んでいて亜人の大半はソルフィア王国に住んでいて、それ以外の亜人は少数民族として北域と呼ばれている極寒の大地等に住んでいる。
亜人は人間と違って魔力を持っていて魔法が使える、巫女や精霊師と呼ばれている人たちは精霊と呼ばれる目には見えない高次元の存在と対話する事により彼らから力を借りる事が出来る、そしてその力を持っているのもやっぱり亜人だ。
でここからが大問題、そう寿命だ。
ソルフィア人、亜人は人間と違って長寿でその寿命は軽く500歳は超える。
え、何それ?と思ってシェリーさんに聞いたらみたら色々と教えてくれた。
遥か昔のソルフィア人は金色の髪と蒼い瞳、そして長く尖った耳をしていて、後から山脈の外から流れて来た色々な部族と交わる内に現在の様な姿になったとシェリーさんが言っていた。
ちなみに昔はエゼル、人間達の言葉でエルフと呼ばれていたらしい。
うん、エルフだよ、あれだよね映画や日本のポップカルチャーの定番のエルフだ。
僕はエルフだったんだ、いや元エルフだったんだ。
何それ中二病!?邪眼とか言い出すの?
駄目だ、まだ頭が混乱して来た。
そうそう、長寿ならお母さんは年齢の割には育ち過ぎだと思ってシェリーさんに質問したら成人するまで成長の早さは個人差はあるけど人間と変わらないらしい、ただお母さんは体質が早熟らしい。
ちなみに今のソルフィア王国の王太子殿下のお妃様は童顔でまだ10代にしか見えないらしい、つまり稀にお母さんの様に成長が早い人やお妃様の様に遅い人がいて、特に高い魔力を持っている人はその傾向が強くララさんも高い魔力を持っていて成長が遅いとシェリーさんが言っていた。
つまり見た目で年齢は判断出来ないという事かな、確か同級生でアニメ好きな人が時々「ロリババア最高!」て言っていたけど、こういう事なんだろうか。
ううん……考えれば考える程、頭が混乱して来た。
他にもドワーフと言われている亜人や南方大陸には獣人族が住んでいて、果ての地と言われている場所には竜人が住んでいるとか……駄目だ、異世界度が高過ぎてついて行けない。
こういう時は「考えるな、感じろ」の精神で行こう。
僕はそう結論を出してこの世界で知った事や地球の事をまとめたノートを閉じる。
そう言えば今気付いたんだけど、普通に品質の高い紙が流通していた。
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