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ぱち、ぱち、という薪のはぜる音に耳を傾けながら、千鶴はカルディアが用意してくれたスープを飲んでいた。不揃いに切り刻まれた具材が放り込まれており、味はいささか塩辛いが、エネルギーが不足している身体にはちょうど良いのかもしれない。少し硬いパンはスープに浸して、やわらかくしてから口に運んだ。
千鶴よりも一足先に食事を終えていたノワールは、荷物の整理に余念がない。カルディアは片膝を立てて座った格好のまま、壁に寄り掛かり、静かに瞑目している。その隣で伏せているアンジエールは、火に当たって凍った毛を乾かしている最中に眠たくなってしまったのか、口を大きく開いて欠伸を漏らしていた。
追っ手がすぐそこにまで迫ってきているかもしれないこの状況下で、この男たちはあまりに呑気すぎると千鶴は考えていた。何か特別な策があるのなら話は別だが、そうとは思えない。まるで何かを待っているかのように、受け身の態勢に徹しているようにも感じられた。
「……あの」
この状況と沈黙に耐えかねて口を開くと、カルディアが閉じていた目を開き、千鶴を見た。
「私がこんなことを言える立場でないことは重々承知していますが、こんなふうに、悠長にしていていいものかどうか、その、疑問で……」
「外の様子を見てこいよ、お嬢ちゃん。さすがの連中も、この吹雪じゃ今夜は身動きが取れないはずだ。凍え死にたけりゃとめはしないが、そうじゃないならここにいろ」
がたがたと納屋が音をたてはじめていたので、風が出てきたのだろうということは察していた。この王国の寒さを嫌というほど味わってきた千鶴は、可能ならあたたかい場所に留まっていたいと思う。だがしかし、言い知れぬ焦燥感が募るのだ。このままではいけないと、誰かに背中を押されているような気がしている。
そうした思いが顔に表れていたのか、カルディアはこれ見よがしにため息を吐くと、ぼさぼさ髪の頭を掻いた。
「自分の言葉には責任を持った方がいいな」
「え?」
「あんた、ほんの少し前に、その口で、こいつらのことを信じるって言ったよな? あれはただのはったりで、口からでまかせだったってわけか?」
「ち、違います!」
千鶴は思わずというふうに語気を強めるが、それに驚いて目を大きく見開いたアンジエールの様子を目の当たりにすると、急いで気持ちを落ち着かせた。
「二人のことは、信じています。その二人があなたを信じているのなら、私も――」
「いいか、お嬢ちゃん。いちいち他人の言動に流されているようじゃ、この国の女王なんか務まりやしないぞ」
「やめろ、カルディア」
「特に、このアンジエールには気をつけた方がいい」
カルディアは自らを諫めようとしたアンジエールの頭に手を乗せ、黙らせてから先を続けた。
「こいつはその時々の女王に忠誠を誓う獣でな。国の安寧よりも、女王の心の安らぎを願うような生き物だ。たまに提言することはあっても、結局は女王に逆らえず、乞われるがままに命令に従わされる、哀れな獣なんだよ。あんたにももう心当たりの一つや二つあるだろ?」
「それは……」
「この獣はとにかく女王を甘やかす。頼まれたり、求められれば、嫌とは言わない。そのせいで堕落していった女王は少なくないという話だ」
「それは今すべき話とは思えないが――」
「大体、お嬢ちゃんは何でこいつらを信用する気になんてなったんだ? 窮地を救われたからか? 優しくしてもらったからか? 一度や二度助けられたからといって、その相手は信用に足る人物なのか?」
「カルディア」
「何だよ、重要なことだろ。もし俺の指摘が図星だとしたら、このお嬢ちゃんは、今後も誰かに優しくされたり、手助けや援助を受ける度に、それを真に受けて、簡単に相手を信用するってことだ。俺はそれがどれだけ危ういことなのかを教えてやろうとしているだけだろうが」
「お前の言い分は正しいのかもしれないが、物には教え方というものがある。お前のそれは、事実をぶら下げて正当化した己の言い分を、彼女に押し付けているだけだ。お前にはお前の考えがあるように、彼女には彼女の考えがある」
「俺はだな――」
いつの間にか蚊帳の外に放り出されていた千鶴は、器の中でくたくたになっているパンに目を落とすと、人知れずため息を漏らした。
千鶴がアンジエールやノワールのことを信用しているのは、祖母が話して聞かせてくれたおとぎ話が前提にあるからだ。
祖母の話からは深い愛情が感じられた。その愛情は孫の千鶴に向けられたものであると同時に、この王国に住まう人々に向けられたものであると信じている。だからこそ、千鶴はただ盲目的に、何の疑いもなく、二人のことを信用しているのだ。
いや、と千鶴は心の中で自らの言葉を否定する。
実際には、信じる以外に道がなかったのかもしれない。未だ何一つ明確でない目的のためには、目の前にいる人々と行動を共にするしかなかった。ずるい言い方をすれば、目の前にいる人々を利用する他なかったのだ。
あの時、アンジエールは千鶴に向かって、あちらの世界へ帰るように言った。今思えば、あれが最も正しい選択だったのではないかと、千鶴は思う。何事もなかったかのように、すべては夢だったのだと自らに言い聞かせ、あちらの世界に帰っていればよかったのだろう。
千鶴はこちらの世界に残ることを選び、望んだ。理由は明白だった。表向きは、自分がこちらの世界に来てしまったせいで連れ去られた、ルミエールを救い出すためだ。だが、本当は違う。千鶴はあちらの世界に、社会に、学校に、家族に、生活に――すべてに辟易していたのかもしれない。あの場所から抜け出すことさえできれば、きっとそれでよかったのだ。いつだって逃げ場所を探していた。自分だけの居場所を求めていた。千鶴はそれを、こちらの世界に見い出したつもりになっていただけなのだ。
カルディアの言っていることは正しい。アンジエールは千鶴に対して提言することはあっても、最終的には多くのことを肯定した。望みを聞き入れ、それを叶えた。アンジエールは確かに、この短期間で、千鶴を堕落させていた。
自己肯定感が低く、ましてや他者から肯定される経験が乏しい千鶴にしてみれば、アンジエールの言葉は心地良いものでしかなかった。まるで、自分が認められ、求められ、必要とされているかのような思い込みと、錯覚を起こしていたのだろう。
「最低だ……」
千鶴が無意識にそう吐露すると、ちょうど正面に腰を据えていたノワールが顔を上げた。未だ言い争いを続けているアンジエールとカルディアの耳には届かなかった声が、ノワールには聞こえたようだ。荷物を整理していた手を止めると、囲炉裏越しに千鶴を見た。
「言いたいことがあるのなら、はっきり言った方がいい」
アンジエールとカルディアのことなど意に介さず、ノワールが言った。
「沈黙は余計な誤解を生むだけだ」
その一言を合図に、二人の話し声がぴたりと止んだ。口を噤み、無意識下で耳を塞いでいた千鶴の鼓膜まで、二人の会話は届いていなかったが、ある程度は想像することができる。非難と擁護が延々と繰り返され、答えの出ない言葉の応酬が行われていたのだろう。
自らの深層心理を見抜いてしまった千鶴は、顔面を蒼白にさせたまま、ごくりと唾を飲み込んだ。本心を伝えるべきなのかどうか、迷いが生じていた。
「俺も、是非ともお嬢ちゃんの考えを聞かせてもらいたいね」
祖母がこの世を去ってからは、考えなど持たずに生きてきた。他者に言われるがまま、自分を押し殺して暮らしてきた。千鶴にとって、自らの考えを伝えるという行為は、至極難しいことだった。
「……騎士団長さんがおっしゃっていることは、正しいと思います」
極度の緊張感が千鶴の身体を痺れさせ、指先を冷たくさせる。震える呼吸をごまかすように、小さく咳払いをした。
「でも、アンジエールが私に優しい言葉をかけてくれるのは、私がお祖母ちゃんの――有澤千歳の孫だからで、それは、私だからじゃない」
「チヅル――」
「待って、アンジエール」
何かを言いかけたアンジエールに向かって、千鶴はゆっくりと頭を振った。
「アンジエールやノワールさんが私を護って、導いてくれようとしているのは、私がお祖母ちゃんの孫だからっていうのは、分かっています。私のわがままを聞き入れてくれたり、望みを叶えてくれるのは、お祖母ちゃんへの忠誠心があるからで、私への特別な感情からではない。そんなことは当然で、自分では当たり前に受け入れているつもりだったのに、実際にはそうじゃなかった」
何かを決断した気になっていた。己が認められたような気がしていた。求められ、それに応えていれば、自分だけの居場所が得られると思っていた。だが、それは所詮、千鶴が頭の中で作り上げていただけの幻想にすぎない。
ここは、おとぎの国ではない。紛れもない現実の世界だ。どちらの世界も本物なのだ。
「お祖母ちゃんは、こちらの世界で経験したことをおとぎ話に作り変えて、私に聞かせてくれていた。でも、私はお祖母ちゃんのお話を聞きながら、そのお話の世界はどこかにあって、登場人物たち――アンジエールやノワールさん、もちろん騎士団長さんも、どこかで必ず生きているはずだって、かつてはそう信じていました」
「……チトセがこの世を去るまでは、ということか?」
千鶴はアンジエールの言葉に頷きかけると、話の先を続けた。
「私のお母さんは、理由は分からないけれど、お祖母ちゃんのことをとても疎んでいたの。性格も正反対で、水と油みたいな関係だった。でも、お母さんは仕事で家を空けていることの方が多かったから、私の世話はお祖母ちゃんに任せきりで。だから、性格も物の考え方も、仕草や言葉遣いまで、私はお祖母ちゃんそっくりになってしまった。お母さんはそれが気に入らなくて、お祖母ちゃんが死んでしまった後、私の中からお祖母ちゃんを追い出そうとした」
抑圧されて生きることはつらいだけだった。しかし、それに反発し続けることは、抑圧されることよりも苦痛を伴うものだ。千鶴はいつの間にか、母親の前に屈服していた。それ以降、千鶴が母親の美優に逆らったことはない。反旗を翻す気力さえなかった。すべてが言いなりだった。
きらきらと輝いていた、色鮮やかだった、美しかったはずの世界は、たちまちのうちに陰り、暗闇の中に飲み込まれてしまった。千鶴は美優が差し向けていた傘の下で護られながらも、その傘の影の中から外に出ることは決して許されない、そうした世界の中で生きてきたのだ。
「私は、ぐずで、のろまで、何もできない役立たずだと言われてきた。私はその通りだと思っていたし、それ以前に、お母さんの言葉は絶対だったから、そうなんだって信じるしかなかったの。言われたことは何でもやった。掃除、洗濯、ご飯の支度――全部が全部、お母さんに認めてもらうためだった。いつの間にか、お母さんに認めてもらうことが、私の生きる価値になっていた」
「……まるで奴隷だな」
そう言ったのはカルディアだった。カルディアは苦虫を噛み潰したような顔をして、酷く苦痛そうに千鶴の話を聞いていた。
千鶴は未だ顔面を蒼白にさせたまま、ほとんど感情のない声で話を再開させた。
「ある日、お母さんは知らない男の人を家に連れてきて、この人と再婚すると言った。しばらくすると弟が生まれて、私はますます追い詰められた。居場所を失うんじゃないかって、不安に思った。その不安は日に日に増していって、どんどん大きくなって――気がついたら、私は病院のベッドで横になっていた」
「身体を壊したのか?」
「ううん」
千鶴はアンジエールに向かって首を横に振った。
「事故に遭ったの。車、って言っても分からないかな。馬車みたいな大きなものに轢かれて、足の骨を折った。全治三ヶ月と言われて、一ヶ月近く入院していたけれど、お母さんは一度も様子を見に来てはくれなかった」
身も心もぼろぼろだった。唯一の支えは義父である雅と弟の優しさだけだった。しかし、それも本当の意味では受け入れることができず、自分はひとりぼっちであると――孤独なのだと、千鶴はそう思い込んでいたのだ。
「私は自分が嫌い。いつも誰かの顔色を窺って、波風を立てないように振る舞っている、そんな自分が大嫌い。でも、今から何かを変えようとしたり、決断をしたりすることも、怖くてできない」
千鶴は半ば、自分が何を言いたいのかも分からなくなりはじめていた。こうして自分語りをすれば、この中の誰かは理解を示してくれるだろうと、そう安易な思考が働いているのかもしれない。自分にも、まだ承認欲求という人間らしい感情があったのかと思いながら、千鶴は下唇を噛みしめた。
「だけど、私はそんな自分を変えたいって、心のどこかではそうずっと思っていた。でも、今更何を言っているんだって、無理に決まっているだろうって、別の自分が言うの」
いつだって千鶴の頭の中には母親が居座っていた。何をするにも口を挟み、千鶴が下そうとする決断に、厳しく文句をつけてくる。別の自分というのは、千鶴自身であり、同時に母親でもあるのだ。美優の目の届かない場所にいても、常にその影を感じている。今だってそうだった。
「カルディアさん」
そうして呼び掛けると、囲炉裏に新しい薪をくべていたカルディアが、上目遣いで千鶴を見た。
「あなたがおっしゃっていたことは、確かに正しい。アンジエールは常に私の言葉を尊重し、従ってくれました。私はその度に気持ち良くなっていた。まるで自分が認められたかのような錯覚を起こして、いい気になっていたんです」
「そうかい」
「でも」
千鶴は、ふう、と息をゆっくり吐き出すと、自らの首筋に手を這わせながら目を伏せた。
「私は卑怯だから、そうと分かっていて、アンジエールに自分が望んでいる言葉を言わせていたような気がします。無意識に、この美しい獣は絶対に私を裏切らないと、そう確信していました。私はアンジエールの優しさを利用して、他者からの承認欲求を満たそうとしていたんです。だから、あなたのおっしゃっていたことは、半分が正解で、半分が間違いです」
千鶴は、アンジエールの顔を見ることが、どうしてもできなかった。自分のことを利用していたのだと聞かされて、気分を悪くしない者などいない。それはアンジエールも同じはずだ。嫌われただろうかと考えるが、それ以前に、好かれている保証もない。
自らの震える手を見下ろしてから、千鶴は力強くこぶしを握り締めた。それでも震えを止めることはできず、反対の手で抑えつける。
その様子をとっくりと眺めていたカルディアは、傍らにいるアンジエールに軽く目配せを送ってから、再び千鶴に目を向けた。
「自分のことをそれだけ理解できているなら、そう悲観する必要もなさそうなもんだけどな」
カルディアはそう前置きをしながら、癖のように頭を掻いた。
「お嬢ちゃんの言いたいことはよぉく分かったよ。どうやら考えなしじゃなさそうだってこともな。だが、俺はお嬢ちゃんの過去には一切興味がない」
それはそうだろう、カルディアよりは少しだけ付き合いの長いノワールでさえ、無関心そうな態度で顔を伏せている。沈黙は誤解を生むと言っておきながら、千鶴の話など聞いてもいないような素振りだ。
「俺にとって最も重要なのは、過去よりもこの先のことだ」
「……え? 今、何て?」
千鶴は目をぱちくりと瞬かせながら、カルディアを見た。すると、カルディアは頭を掻いていた手で髪を掻き上げ、諦めたように息を吐き出す。
「今更何をどう足掻いたって、あんたらを匿ったっていう事実は消えやしない。だったら、残された道は一つしかないだろ? まあ、ネイジュのことはさておき、俺はブランの野郎が好かねぇんだ。だから、とりあえずは手を貸してやる」
「とりあえず……?」
「何だ、とりあえずじゃ気に入らねぇか? 俺にしてみれば譲歩してやってる方だがな。大体、お嬢ちゃんはまだ女王でも何でもない、一介の小娘だろうが。俺だって、もう騎士団長じゃないんだ、本当なら従ってやる謂れもないところを、手伝ってやるって言ってるんだぞ」
この半ば熊のような出で立ちをした男は、ただその口振りがぶっきら棒なだけで、実際には酷く優しい人間なのだろうということが、千鶴には分かった。
頭上にロープを張って干していたマントから、ぽたり、と雫が落ちてくる。その雫は燃えさかる炎の中で、じゅっ、と音をたて、一瞬のうちに蒸発してしまった。
「チヅル」
雪が解け、一滴の雫となって落ちてきたそれを、妙に危ういもののように千鶴が感じていると、そうアンジエールが声をかけてきた。心臓が一度だけ大きく鼓動した後、少しずつ落ち着きを取り戻していく。
千鶴は、ゆらゆらと揺れながら燃えている炎から目を逸らすと、白黒の世にも美しい獣を見た。名前をアンジエールというその獣は、まっすぐに千鶴を見つめたまま、やはり優しげに目を細めてみせた。
「君の過去は、君自身にとっては過酷なものだったかもしれない。だが、その過去が君を強く、そして、思慮深くさせたことは間違いない。物事には常に理由が付いて回るものなのだ、チヅル。君はここへ来るべくしてやって来たのだろう」
「そうだといいけれど」
千鶴は苦笑いを浮かべると、そう言って肩をすくめた。
「未熟であれば、学べばいい。自分の中に求める理想があるのなら、少しでもそれに近づけるよう、努力をすればいい。君は何にでもなれる。そうした力を持ち合わせている。君はまだ若いのだ、チヅル。急ぐ必要はない」
「だから、そうやって甘やかすようなことばっかり言ってんじゃねぇって話をしていたんだがな、俺は」
はあ、と諦めたように息を吐いたカルディアは、床に手をつくと自らの身体を立ち上がらせた。窮屈そうに縮こまっていた背筋をぐっと反らせると、おい、とノワールに声をかける。
「そんな簡易装備じゃいざって時に戦えないだろ。俺のをやるから、ちょっとツラを貸せ」
「いや、私はこれで十分に――」
「いいから来いって」
カルディアはアンジエールを大股で跨ぎ越し、その隣にいたノワールの肩をいささか乱暴に叩くと、そのまま部屋を出て行こうとした。しかし、何かを思い出したというふうに踵を返すと、囲炉裏に手を伸ばして、先端に火の灯った薪を一本手に取る。
「ほら、早くしろよ」
何度も促されることで拒否をしても無駄だと悟ったのか、ノワールはその場に立ち上がると、カルディアの足音と気配を追いかけて行った。
その場に取り残されてしまった千鶴は、火を焚いていても尚白い息が出る部屋の中で、所在なく視線を彷徨わせていた。あのようなことを口にしてしまった手前、どのようにしてアンジエールに声をかければいいのかを、しばらくの間考えあぐねていた。
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