第3話 気遣い

喜太郎くんが転校して一週間。私と喜太郎くんは毎日腕相撲で絆を深めていた。

「ぷはーっ!やっぱり喜太郎くんは強いなぁー!」

「久美子ちゃんもすごく強いよ!」

喜太郎くんはいつの間にか私のことを「久美子ちゃん」と呼んでいた。仲がいい証拠かなぁ!

時には漫画の話で盛り上がったりしちゃうの。

「ドラゴンボルーの孫コクーンってさ、私たちと同じぐらいの筋肉量だから親近感湧くよね!」

「それ、俺も思った!」

考えが合うってことは私たち、相当仲良くなっちゃったのかな!

そんなある日、私は風邪を引いちゃった。多分、腕立てふせを150回したときにかいた汗が冷えちゃったのかなぁ?そんなことを考えても風邪は治らない( ノД`)… 仕方ないから薬のプロテインを生卵で飲んで寝ることにしたの。すると、ピンポーンって、家のチャイムが鳴ったの。

「誰ですか~?」

「喜太郎でーす。久美子ちゃんいますかー?」

えええええええええええ!?喜太郎くん!?私はびっくりしてお顔が真っ赤!プロテイン飲んだ直後にこんなサブライズ!私の上腕二頭筋がピクピクしてるのが分かる!

私は恐る恐る玄関に出た。

「喜太郎くん…?」

「あぁ、久美子ちゃん。風邪は大丈夫?ほら、お見舞いのプロテインと生卵だよ!」

「それ、私もう飲んだよ!」

「え!?そうなの!?」

ドジを踏む喜太郎くんはものすごく可愛いのです!(*≧з≦)

「あ、そうそう、インターホン押すときに指圧でインターホン壊れちゃったんだ。」

「フフフ、喜太郎くんはドジだなぁー!」

「な、なにをー!」

私達、恋人同士みたいな会話してるなぁ… これってもしかして脈アリ?私、ドキドキしちゃう!

「そういえば、なんで私の家が分かったの?」

「コンクリートの道路に久美子ちゃんのっぽい足跡があったからね。」

なんか恥ずかしい// こんな日々がずっと続きますよーにっ!


続く


参考 Wikipedia

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