第2話 転校生
ふう、あぶないあぶない!チャイムが鳴る直前に校門通ったよ!私の浅頭筋が汗でびっしょり!こんなに汗をかいたのは200kgのダンベルを片手で持ち上げた時以来かな!
「久美子ちゃん、今日は遅かったね。」
友達の葵(あおい)ちゃんが私に話しかけてきた。
「ちょっとかっこいい男の子と話してたの!」
「キャー!久美子ちゃん青春してるぅ!」
「話っていうか、好きな筋肉を教えあっただけなんだけどね(汗)」
「それだけでもすごいよ!」
私たちは普通の女子高生らしく女子高生の会話をしてた。ここだけの話、葵ちゃんは私より小さいの(笑)ダンベルも120kgしか上げられないしね(笑)
ガラガラガラ。先生が扉を開けて入ってきた。
「今日は転校生がいます。ほら、入ってきて。」
「えっ!?」
私は思わず叫んだ。その転校生とは、私と筋肉を語り合ったあの男の子だったの!
「あ!朝のプロテインの子!」
教室がざわついてる。もしかして、これって運命…?
「ほらほら、自己紹介して。」
先生の一言で教室は静かになった。
「武気無 喜太郎(むきむ きたろう)です。よろしくお願いします。」
あれが彼の名前… 私の初恋は絶対あの人!あの人のことは絶対忘れないよう筋肉に刻んでおかなくちゃ!
「それじゃ、武気無くんは、金弐さんの隣の席ね。」
キャーーーーーー!(*/□\*) もうこれは耐えられない!私の大胸筋がピクピクしちゃう!
「よろしくね、金弐さん。」
彼は私に挨拶をした。照れて挨拶なんてとても返せないよぉ…// 喜太郎くんは椅子を引いて座ろうとしてるんだけど、指圧で背もたれを粉砕しちゃったの!そういう天然な所も素敵だなぁ…
続く
参考 Wikipedia
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