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俺たちは大学にいる間に会社を作り、キックスターターで資金を集めた。蜂ロボを売る相手は果樹園のオーナー。蜂蜜を集めるプロセスを組むと一個の価格が高くつくし、機械が集めた蜂蜜は多分売れない。バッキーは自分の発明や考えにしか興味がない。逆に俺は金にしか興味がない。(何でもやるという主義じゃない。一番興味深いのが金だってこと)ともかくやりたい事が出来ればいい。そんな感じで最初のオーナーを見つけ、資金もギリギリ目標額に達し、三万個の蜂ロボを作った。
最初のオーナーはリンゴ農家だった。自家受粉用のセイヨウミツバチあるいは人手の代わりに、俺たちの蜂ロボを使ってくれた。
「もしうまくいかなかったら?」
オーナーは尋ねた。設計は完璧だとバッキーはキレた。
「これっぽっちの範囲で飛行設定が狂うはず……」
俺は遮って言った。
「ああー万が一上手くいってなかったら、僕たちが絵筆を持ちますよ。従来のやり方で花をポンポンと」
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