おまけ14 いきなりこの作品の順位が上がったので驚いた大晦日

ほぼ半年ぶりの更新ですが、作者はなんとか、なんとか、生きています。

(布団の中にばかりいるもので、家族からミイラと暮らしているみたい、と揶揄されつつ)


んで、表題のとおり。


私の記憶が確かならば、創作論・評論部門のなか、ずっと100位以下をうろうろしていたはずのこの作品が急に順位あがってるんですよ。

正確に言うと、14位を経由して、6位に上がっておりました。


で、これって作者として嬉しいこと……かというと、うーん、なんかね、微妙、なんですよね。


多分ね、私の勝手な予想(勝手とはいえ、大きく的外れでもないと思うのですが)

だと、この作品を読みにきてくださるのって良くも悪くも「死」を意識している……自死したい誘惑にかられている人、とか、そういう身内の方がいる、とか、そういう重たいバックボーン……背景や事情を持つ方が多そうで。


はっきり言ってしまえば、幸せハッピー全開で、自殺なんて全く考えないぜ! って人が読みに来るものではないんではないかなあ、と推察しているので。(検索ワード的にも、たどり着けないのではないかなと)


それだけ辛い方がこの年末、多かったのではないではないかと。


話は変わりますが、私の2022年は「どこまでも自堕落」「自分を甘やかす」といいう……いや、これだと表現悪すぎるので……ちょっとだけ前向きに修正するなら、「したくないことは絶対にしない」まあ、いいかえるとほぼ「起きたくない日は絶対布団の中にいる」と、いう実はなかなかに叶え難い願いをなんと! かなえてしまった……そして自己嫌悪にもなった、という一年でした。


起きたくない朝は起きなかった。

仕事にも一回穴をあけた。

2022年当初に「やる!」と決めた目標はことごとく達成できなかった。


でも、


飼い犬(高齢犬)のマロンのぬくもりに、いつも一つ布団の中で寝て、沢山、たくさん触れられた。

マロンはもう15歳。この一年間。まどろみのなかでいつもマロンの体毛のにおい、肉球の感触、毛のふわふわを堪能しきった。


その思い出は今も、そして、ずっと先の未来も、私の中で宝石のようにきらめきつづけ、マロンがいなくなったあとの私の内側をカイロのように温め続けてくれると確信しています。


その一つしか、良いことが見つからないけれど……でもその一つがどれだけかけがえのないことか。悪いことばかりではないです。


もし、今。

2022年12月31日。

この文章を読みながら、今日で、自分の命を終わりにしようと思っている人が居たら。

年を越したくない、と思っている人が居たら。


私みたいにとことん自分を甘やかしてみる、というのを来年1年……

――1年じゃ、つらいか。

1か月、いや、1週間、やってみては如何でしょう?


それが許されない状況なんだとあなたは言うかもしれない。


でも。


羽化した蝉の寿命ほどの、瞬きの間も自分の好きなように出来ない、あなたを取り巻くその現実、その状況って果たして正常ですか?


そんな状況に居たら、あなたでなくたって、誰だって死にたくなっちゃうよ!


って、思うんです。


一週間、無理を通してみて、それで状況が変わるかどうか、どうせなら試してみて欲しい、そんな風に思います。


……こんなことしか書けないけれど。


私は、来年は死なない理由ではなく生きる理由を探してみたいです。

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