おまけ2 精神病は薬で治す(寛解させる)ことが出来る可能性があります。
うつ病になると、舌の感覚が鈍って、味がわからなくなる、という症状が出る人がいます。
自律神経失調症は、眩暈や立ち眩み、吐き気などが起こります。
統合失調症は現実にはあり得ないことを現実だと思い込みます。
これらを心の持ちようや努力で治すことは可能でしょうか?
できませんよね?
身体の病気は手術をします(可能なら)
でも手術で治らない病気は精神疾患以外にも、たくさんあります。
そんなときはどうするか。
そう。病院に行き、治療をする。具体的に言うと、自分に合った薬をきちんと飲むことが、一番の近道ですよね。
向精神薬は癖になる?(依存症になる?)
一度飲んだら手放せなくなる?(一生飲み続けなくてはならない?)
飲み続けると廃人になる? 飲む利益より害のほうが大きい?
うーん。確かにそういう人もいるし、そういう考え方をするのも無理はないと思います。だって、健常者が向精神薬を飲んだら確かに「毒」以外の何物でもないですから。(まあ、ただの風邪薬だって風邪でないとき飲んだら毒になるんですけどね……という話はさておき)
まず、向精神薬に限らず、癖になったり、依存症になる薬はあります。
代表的なのは「咳止めシロップ」でしょうか。
用法・容量を守らず、大量に飲むと、麻薬を飲んだ時のような恍惚感が得られます。
http://www.dapc.or.jp/data/hero/2-3.htm
(薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。ホームページより」)
あと「目薬コーラ」なども一時期話題になりましたね。飲料に混入すると、媚薬効果があるとか、眠くさせることが出来るとか。
(昔は、目薬の成分でチョウセンアサガオに含まれるアルカロイド類の、スコポラミン・アトロピン・ヒヨスチアミンという成分が、お酒と反応して睡眠薬や媚薬のような症状を見せたらしいです)
→引用先:http://taboomatome.seesaa.net/article/440419441.html
まあ、目薬一本分を混入したら、出来る。の、話ですけど。
(ちなみに、現在はそういった成分は配合されないようになったので、昔話ですね)
薬は毒。毒は薬。用法容量を守らなければ、どんな薬だって毒だし、
逆説的にいえば、きちんと使えば毒は薬になることだってあるんです。
マンドラゴラみたいなものですね。(ご存じない方はGoogleで検索してみて下さい)
そして、高血圧の薬、糖尿病の薬も(基本的には)一生飲み続けなくてはならない薬です。それを癖になる? 手放せなくなる? というのは果たして適切な表現でしょうか?
専門用語でいえば「慢性病」の薬は精神病に限らず、皆基本的には、一生、お付き合いをするものなのですよ。
症状(数値)が改善すれば、ちゃんと量も減りますし、稀にですが、薬が処方されなくなる(0になる)可能性もあります。もちろん、慢性病の場合は、それでも経過観察が必要になってくるので病院とのご縁は切れませんけどね。
症状が重い時(数値が悪い時)は、こまめに病院に足を運び(あるいは入院し)、たくさんの薬を飲む。
症状が軽い時(数値が良い時)は、1~3か月に1回ぐらいの通院をして、その度にちゃんと診察を受けたり、検査を受けたりする。お薬はそんなに飲まなくてよい。
精神病だろうが、体の病気だろうが、それは共通しています。悪名だかき、癌(ガン)もその一つです。
(そして、それは無病息災ならぬ、一病息災でいいのではないでしょうか。体のメンテナンスって、大事ですよ)
実際、私は症状が改善したので、一日あたり最高で36錠飲んでいた薬が、
今はたった1錠ですよ。
寝る前にたった1錠、お薬を飲むだけで陽性症状の再発というリスクが防げるんです。
最高だと思いませんか? コストパフォーマンス、いいですよねぇ。
(あ、もちろん頓服と呼ばれる調子が悪い時にだけ飲む薬も別途もらっています。あとは副作用が出たときに飲む薬なども)
自殺したくない方。大切な人に自殺されたくない方。
副作用があっても、ちゃんとお薬を飲むこと。
そして、自分に(大切な人)に合った薬を見つける努力を惜しまないで下さい。
あまりにも自分に合わない薬を出されたら、ドクターショッピングをするのではなく、薬の量を調整してもらいましょう。種類を変えてもらいましょう。
焦らないで下さい。私は私に合った薬「エビリファイ」を見つけるのに10種類では利かない薬を試しています(主治医に相談した上で、3年以上かけて、です)
医師がもし、頑なに薬を変更しようとしないなら、セカンドオピニオン制度を利用するのも手です。
(なお、セカンドオピニオンとドクターショッピングは全く違うものなので悪しからず)
大事なことなのでもう一度言います。
自殺したくない方。大切な人に自殺されたくない方。
副作用があっても、ちゃんとお薬を飲むこと(飲ませること)
そして、自分に(大切な人)に合った薬を見つける努力を惜しまないで下さい。
イコール、自分や大切な人に合った医療機関を探す努力を惜しまないで下さい、とも言えます。
続きます
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