セキセイインコのセーちゃん

 あたしのペット、セキセイインコのセーちゃんは特技を持っているのです。なんと、おしゃべりができちゃいます!

 ん? インコがおしゃべりできるのは珍しくもなんともない、ですって? 確かに珍しくはないかもしれませんが、この子にはただ喋るだけじゃないんです。なんと会話ができるのです!

 試しに話かけてみましょう。


「セーちゃん。おはよー」

「アァン?」


 ほら、返事してくれました。続けてお話してみましょう。


「元気?」

「ア? シネヤコラ」


 ちょっと機嫌悪いかな? でも、そんなときでも付き合ってくれるのがセーちゃんのいいところなんです。


「今日これから何しよっかー」

「ノゾキミ」

「うんうん。そっか。どんなところでしたいの?」

「フロ」

「お風呂? わかった、セーちゃんお風呂大好きだもんね。それじゃ連れてってあげるね」

「ネーチャン、パイオツカイデー」


 ね、結構話せるんですよ。


「それじゃ、このお皿にお湯を入れるから、入ってね」

「チガウダロー」


 セーちゃん、お湯にダイブ! バシャバシャやっちゃってます! 水浴び中の鳥って、本当かわいいですよね。


「どう、気持ちいい?」

「ザケンナヨコノヤロウ」


 ふふ、気持ちよさそう。


「セーちゃんのこと見てたら、あたしもお風呂入りたくなっちゃった。一緒に入る?」

「ノゾキミ。パイオツ、パイオツ」

「はいはい、落ち着いてね」


 あたしは服を脱いで、お風呂場にレッツゴー。セーちゃんも連れてっちゃいます。


「ふー、気持ちいい。あったかいね、セーちゃん」

「オマエ、チッチェーナ」


 掌にお湯を貯めておくと、セーちゃんはその上でまた水浴びを開始。またびちょびちょです。水しぶきが飛んであたしの顔にかかってきます。


「やー、こっちにかけるのやめてよー」

「サギダ、サギ」


 小一時間風呂に入ったら、上がったあとちゃんと乾かさないと風邪ひいちゃいますよね。だから入念にドライヤーで乾かします。


「気持ちよかったねー、セーちゃん」

「シネ、パイオツ。サギ」

「また一緒に入ろうね」


 いろいろ呟きながらドライヤーの風に吹かれながら、羽をぶるんとふるわせています。こういう仕草も愛らしいんですよね。


「ヒンチチ、ジゴク、ヒンチチ」


 うふふ、かわいい。

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