お父さん、くさーい!
「お父さん、くさーい!」
ガーン! 娘に言われるとショックなワードナンバーワン! ついに娘に言われてしまった。娘は七才、思春期にはちょっと早い。ああ、そんな娘に言われるなんて、もう俺は立ち直れない。もう駄目だ。子供でも分かるくらい俺は臭いのだ。
俺はショックのあまり涙を流すと、次第に身体が溶けだし、そのうち完全に液体と化して水溜まりになり、やがて蒸発して空気中に漂い、上昇して雲になり、雨となり地上に再び滴り落ち、また蒸発して雲になり、雨となって降り注ぐという自然のサイクルの中に組み込まれ、世界を一生見守り続ける存在の一部となった。
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