第6話長編ファンタジーに挑む

懲りずにまた、長編ファンタジーを書いている。


苦手なジャンルであるにも関わらず、好きで好きでしょうがない。書くのも読むのも好きだ。


子どもの頃からファンタジーが好きだった。特に西洋系のちょっと恐ろしい怪物やゴーストたちが出てくる内容を好んで読んでいた。


日本の幽霊は怖いくせに西洋のゴーストはへっちゃらで可愛いとさえ思う変な子どもだった。


風邪をひいてヒマな日中、怪しい闇の中でうごめく怪物たちに想いを馳せコソコソと好きな本を読み漁っていた。


子供用の優しい怪物の話も好きだったが、重厚な装飾がなされた西欧民話を集めた本も好んで読んでいた。魔女や吸血鬼、ちょっと間抜けな悪魔が出てくる話を読んではまだ見ぬ西洋文化に心を躍らせていた。


民話集はあくまでも口伝などを中心に収録している為、語り口は単調だし描写もやや雑だった。今思うと自分の作品にそれが色濃く影響として残っている。


まさか自分がファンタジー長編そ書くことになるとは思わなかったが、ちゃんとしたものを書こうとすればするほど細かい設定が大事になってくる。ファンタジー長編を書くということはひとつの世界を創造するに等しい。並みの精神力では叶わない夢だ。一度挫折したにもかかわらず、また書き始めている。いつ終わるともしれない苦しい戦いに、私はまた飛び込もうとしている。


だがそれでも書きたい。あの頃夢中になったドキドキワクワクするちょっと大人なファンタジーを誰かに読ませてあげたい。今ではその気持ちだけが私を突き動かしている。


ファンタジー作家の方。もしもファンタジーを書く時にはこんなことに注意してみてということがあれば是非助言いただきたい。私は素人なのでどんな意見でも甘んじて受け入れる所存だ。


最近はもうひとつの趣味である音楽活動の方にも一区切りつきそうなのである。そしたら本腰を入れて長編ファンタジーに挑むつもりだ。


皆さんの助言をお待ちしている。


助言でなくても、「この作品はとても参考になる!」というのでも構わない。私はファンタジーの勉強がまだまだ足りないので時間ができたらその勉強もはじめようと思う。


三十を過ぎて家庭に仕事に忙しくなり、最近ようやく気づけたことだが人生における創作活動は本当に大切な時間だ。心を豊かにしてくれるし、毎日がとても満たされる。


私は音楽も小説も、願わくば死ぬまで続けていきたいと思っている。


今はネットで小説も書けるし音楽も配信できる。いい時代になった。素晴らしき創作の時代。


私は今、とても苦しいながらも幸せである。



続く

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