第2話ヘイトスピーチをブッ飛ばせ

前回のエッセイを書いてみたところ少なからず読んだ方から反応があった。予想通り、というと何だかおこがましいが皆さんの関心をひく話題だったのは間違いない。


久しぶりに週間ランキングにものせていただいたので今の世間はどんな具合なのかと顔ぶれを眺めていたら、意外にもヘイトスピーチに対する批判エッセイが目についた。


確かにと、思うところではある。だがヘイトスピーチに対してただ憤るだけで本当に良いのだろうか?


前回も書いたが大前提としてヘイトスピーチは許されないものだ。分かりやすく言えば「クソ喰らえ」である。


差別は無くなればいい。だが無くならないだろうとも思う。世界で貧困や飢餓が無くならないのと同じ。差別は決してなくならない。


誤解のないように言っておくが無くなれば良いと思うことと無くならないだろうなと思うことは全く別である。いつだって願望と現実には差がある。


ヘイトスピーチは許されざる行為である。しかし、ただいたずらにヘイトスピーチを糾弾したところで数が減るとは到底思えない。むしろ調子づくこともある。


ではどうするべきか。


私が思うに、相手にしてやらないことが一番だと思う。同じ土俵に上がらないことだ。


Twitterをやっている方ありきの話になってしまって恐縮だが、カクヨムユーザーでTwitterをやっている方は繋がりも創作関連が多いはず。そんなあなたのタイムラインにヘイトスピーチを呟く人が現れたとしよう。


あなたはソレを見て辟易するはずだ。それを見つけたあなたがとるべき行動は「ブロック」でも「ランボー怒りのリプライ」でもない。


あなたはただ、無関係を装ってこんな呟きをすればいい。


「なんだか今日はポテンシャル高め!2万文字くらい書けそうです☆頑張るぞっ!」


例えこれが嘘でも構わない。本当ならなおよい。とにかく前向きで光り輝く眩しい呟きをするべきです。


ヘイトスピーチを呟いた人が創作アカウントなら効果がバツグンです。


「今日は寝れない!寝てる場合じゃない!湯水の如く、創作意欲が溢れてくる!」


こんなのもいいですね。


あなたのこういうツイートを見て、ヘイトスピーチの方はなんと思うでしょうか。全員がそうとは限りませんが、少なくとも何人かに一人は


「はぁ。アタイ何やってんだろ。アホらしい」


となるでしょう。そうしたらもうこっちのものです。つまり先に述べたようなキラキラ創作ツイートを皆さんでバンバンすることにより、各方面でヘイトスピーチを馬鹿らしいと感じ創作に専念するアカウントが増えると思います。


たぶん。



ヘイトスピーチを繰り返す人にいかにそれが非生産的で無意味か、なるべくポジティブに明るく気付かせてあげましょう。自分が楽しめればなお最高だ。


力で押さえつけたりさらなる悪口で返したりするのではなく、ユーモアと皮肉のセンスをもってなるべく穏便にことを納める。それが日本人のやり方ではないでしょうか?少なくとも私はそう思っている。


Twitterだけでなく実際でもそうです。周りにヘイトスピーチをする人がいて。それを快く思わなかったとしましょう。その時にアナタがとるべき行動は「ただ諌める」でも「ディス合戦!いきなりラップバトル」でもなく。ただひと言。


「ふーん。ところでさ、私いま、俄然燃えてるんだよね」


これが大事だ。


そういうの興味ないから。それより私の輝く人生を見て、という一見傲慢にもみて取れるくらいの勢いが大切です。


それによりその友人は気がつくはずです。


「カク子ちゃん(仮)たらなんて輝いているのかしら!それに比べてアタイって、ホントばかね」


と涙を流すはずです。



たぶん。



以上のことから、ヘイトスピーチをすることがいかに愚かでダサい行為か。そしてそれを無視して創作に意欲を燃やすことがいかにオシャレでトレンディか。分かっていただけたかと思う。


クソ真面目な前回からいきなりフザケた文章に変わって困惑される方もいると思うが、これもいわゆる私なりのユーモアというやつなのである。





たぶん




続くよ



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