後編

終わりの始まり

君は僕が好きなのに 

         君は僕の嫌いな人

君は僕の近くにいるのに 

           君はとても遠い人

君は僕の一番の理解者なのに 

           君は僕を知らない人


もし君が太陽ならば 僕はその反対で輝く月

もし君が月ならば 僕はそれに照らされる雲


僕はいつも君をすぐ側で見ていたのに 

     お前は僕のもとから去って行った

君を一番愛していたのは僕なのに

      お前は僕よりアイツを選んだ


ねえ千、それはどうしてなんだい?

君は僕の大切な人なのに 

僕はお前が憎いんだ


だから君が光だとしたら 僕は闇になった

お前の輝きを奪う闇 そしてお前を滅ぼす闇

さあ千、君は闇の中でどう足掻く? 



ふっ…かつて先代妖王千姫に語った話を思い出して、つい笑ってしまう。

自分のクソさより、千の死に様を思い出して笑けてくる。

 無様で、憐れな千姫よ。お前は今や隠世最悪の王。虐殺妖王になのだからな。



 そして、時がいくつ過ぎようが、俺はお前を必ず破滅させる。さあ、鬼神とその仲間たち、お前らは彼女を守れるかな?

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