落陽・4



 私に繋がるものなんて、何もない。

 たとえば、夜空を見上げて輝く星を見たとしよう。

 私の想いを受け止めてくれるものなど、どこにあるのだろう?

 私の頭上に広がる宇宙は果てなく広いけれど、私と繋がる人がいったいどこにいるというのだろう?


 百五十億光年先までも、見つかりそうにない。

 百五十億光年先までも、私は孤独だ。


 私の中の大いなる太陽は沈んでしまい、今は孤独な満天の星空が広がった。

 元々、太陽なんかない。

 私と結婚したいなんて、考えてくれる人なんか、銀河の彼方までいないのだ。

 きっと。



 とある雑誌に載った「星を見る会・参加者募集中」の広告に、私の目は止まった。

 何でも八月に流れ星がいっぱい見れる日があるという……。

 流れ星なんか、見たこともない。

 流れ星が流れた時に、お願いごとをすると叶うという。


 私は、迷わずその会に参加することを決めた。

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