冒険フェイズ
第1サイクル
第3話 冒険フェイズ①「ボクはきっと泳ぎが得意な神子です」
GM:じゃあ、冒険フェイズ。まずは調査可能な予言カードを公開するね(予言カードを卓上に置く)。
ぼうし:どれどれ……?
予言:人の行方
【暗示】
星が降る直前。動物園にはたくさんの人々が居た。
しかし、絶界化した園内に人の姿は見られない。
一体、どこへ消えてしまったのだろう。
予言:あしざきおにいさん
【暗示】
動物たちに親身になって世話をしてくれる良いお兄さんで、園内の動物たちも慕っている。
人が消えた園内で何度か見かけたという話を聞くが、どこにいるかはわからない。
※この予言は「飼育員棟」でしか調査できない(基本的にNPCとしてシーンに登場しない)。
予言:降ってきた星
【暗示】
動物園に降ってきた星。
神話の欠片という強い力を持っており、園内の何者かの想いを受けて動物園を絶界に閉じ込めている。
サーベル:いっぱい出てきた! 人はどこに行ったんだろう?
ぼうし:あしざきおにいさんは芦崎久嗣っていうのか。これ、あしざきおにいさんが黒幕じゃない?(笑)
GM:それから、このシナリオの特別ルールとして、エリア移動があるよ。シーンプレイヤーはシーンの最初に、現在PCたちがいるエリアと隣接するエリアにPCたちを移動させることができるんだ。ただし、これは「危険な旅」になるから移動判定が発生するよ。気をつけてね(エリアマップを卓上に置く)。
エリア概略図
スタート⇆【1】
⇅ ⇅
【2】 ⇆【3】⇆【4】
⇅
【5】
サーベル:毎回移動判定か。結構キツいね。
GM:それじゃあ、1サイクル目だよ。行動順は自由だから話し合って決めてね。
サーベル:じゃあ私が先に行動してもいい?
ぼうし:いいよー。
●第1サイクル シーン1 シーンプレイヤー:サーベル
サーベル:うーん。とりあえず、あしざきおにいさんに話を聞きに行きたいんだけど……。
ぼうし:「あしざきおにいさん」はNPCとしては登場しないし、予言カードも「飼育員棟」でしか調査できないって書いてあるね。
サーベル:GM、「飼育員棟」に行くにはどっちに行けばいいのか、サーベルちゃんは知ってる?
GM:うーん、ちょっとわからないかな。
サーベル:そっか。「うーん、あしざきおにいさんに話を聞きにいきたいんだけど、飼育員棟がどこにあるのか、私にはわかんないや!」
ぼうし:「そんなぁ。どうしましょう……?」
サーベル:「これは
ぼうし:「サーベルちゃんは難しい言葉を知ってるなぁ」
サーベル:「そういうぼうしちゃんは何も知らないよね!」と悪気なく言うよ(笑)。
ぼうし:うぐっ。「そうなんです。自分がいったい何者なのかもわからなくて……」
サーベル:「きっとそれもあしざきおにいさんに訊けばわかるよ! あしざきおにいさんはすごいからね!」……というわけで、とりあえず「エリア1」に移動するよ。
GM:それじゃあ、二人とも移動判定だよ。【技術】で判定をしてね。失敗したら「動物園試練表」を振ってもらうからね。
ぼうし:僕から振るよ。(コロコロ)1、5。うーん、アクションダイスに5を選べば成功なんだけど……。
サーベル:そうするとムードダイスは1だから、また黒のインガが増えちゃうね。
ぼうし:むむむ。難しいところだけど、ぼうしちゃんには試練に耐えてもらおう。ムードダイスは5、アクションダイスは1で、失敗!
GM:じゃあ、まずは白の領域にインガが1つ追加されて、第1段階に覚醒するよ。
黒:1 赤:0 青:1 緑:0 白:1
GM:それじゃあ、ぼうしちゃんはファンブル表を振ってね。
ぼうし:そっか、それもあるのか! (コロコロ)5。
GM:『心に大きな乱れが生まれる。自分の属性に対応した変調を受ける。』「忘却の子」の属性は黒だから、「絶望」だね。「絶望」はすべてのギフトの使用条件に黒が1つ追加されるよ。
ぼうし:「謎の案内人」の条件が黒黒になった……! せっかく使用可能になってたのに!!
「謎の案内人」は、忘却の子のギフト。判定がスペシャルで成功したときに、好きなギフトを1つ修得することができる。条件の「黒黒」とは、「運命の輪」の黒の領域の覚醒段階が第二段階になっている必要があるということだ。
GM;さらに、移動判定に失敗したぼうしちゃんは、「動物園試練表」を振ってね。
ぼうし:(コロコロ)3。
GM:『動物園内に森が広がり道に迷う。』【霊力】の判定に失敗すると運命の輪が回転するよ。
ぼうし:「あ、あれ? サーベルちゃーん、どこですかー?」(コロコロ)1と4。「絶望の闇」の修正があるからどっちでも失敗なんだけど、また黒のインガを増やすかファンブルするかの二択かぁ。
サーベル:どっちでも失敗ならファンブルにしておいてほしいな!
ぼうし:仕方ない、おとなしくファンブル表を振るよ。 (コロコロ)2。
GM:『仲間に迷惑をかけてしまう。自分以外のPC全員の【生命力】が1点減少する。』
サーベル:「ううっ、いたた……」
ぼうし:「さ、サーベルちゃん!」きっとがんばって助けに来てくれたんだろうなぁ(笑)。
GM:それじゃあ、サーベルちゃんは生命力を1点減らしておいてね。
サーベル:はーい。
サーベル 生命力:11⇢10
GM:それから、ムードダイスが4だから、緑の領域にインガが1つ追加されて、第一段階に覚醒するよ。それと【霊力】判定に失敗したから、運命の輪が回転するね。
黒:1 赤:1 青:0 緑:1 白:1
ぼうし:「サーベルちゃん、ごめんなさい……。ボク、サーベルちゃんに迷惑をかけて……」
サーベル:「大丈夫だよ!
GM:じゃあ緑の領域のインガが1つ増えるよ。
黒:1 赤:1 青:0 緑:2 白:1
GM:続けて「動物園試練表」を振ってね。
サーベル:(コロコロ)3。
GM:『動物園内に森が広がり道に迷う。』ぼうしちゃんといっしょだね。【霊力】の判定に失敗すると運命の輪が回転するよ。
サーベル:【霊力】は高いから多分大丈夫! (コロコロ)4と6! B++でプラス2の修正があるからどっちでも成功なんだけど、緑のインガが欲しいからムードダイスは4で、スペシャルで成功にするよ。
GM:じゃあ、緑の領域のインガが3つになったね。
黒:1 赤:1 青:0 緑:3 白:1
GM:さてと。移動判定に失敗してもエリア移動自体はできるから、二人は「エリア1」に到着するよ。そこにはカバの獣の子がいるね。
サーベル:「カバさん!」
GM(カバ):「あら? サーベルじゃない。それと……あなたはだれ?」
ぼうし:「ぼ、ボクはぼうしって言います!」
GM(カバ):「あら、そうなの……」と、カバさんは返事をしてはくれるんだけど、どこか上の空で、何か悩んでるみたいだね。
ぼうし:「サーベルちゃん、あの人は?」
サーベル:「あれはカバさんだよ。いつもはおっとりとした、大人な感じの女性なんだけど……」
ぼうし:「何か悩んでるみたいだね?」
サーベル:「よし、訊いてみよう。ねぇ、カバさん」
GM(カバ):「あら。どうしたの、サーベル」
サーベル:「それはこっちのセリフだよ! 今日はなんだか上の空で、いつものカバさんじゃないみたい!」
GM(カバ):「あら、気づかれてしまったの……。私、以前から泳ぎがあまり得意じゃなかったじゃない?」
サーベル:「そ、そうだったかな……」
GM(カバ):「でもこの身体になったのだから、もしかしたら泳げるかもと思ったのだけど、やっぱり上手くいかないの。ダイエットしたら泳げるかしら……」と、上手く泳げないことを悩んでいるみたいだね。【武勇】の判定に成功すると、カバさんに泳ぎを教えてあげられるよ。
サーベル:これはシーンプレイヤーが判定しないといけないの?
GM:ううん。どっちかが成功すればいいよ。
サーベル:「私はあんまり泳ぐのは得意じゃないかな……」と言ってぼうしちゃんのほうを見るよ(笑)。
ぼうし:えっ。
サーベル:「ぼうしちゃんは泳げるの?」
ぼうし:「わ、わからないです……」メタ的に言うと、【武勇】はAにしてるから得意なんだけど、何も覚えてないから(笑)。
GM:じゃあ、ぼうしちゃんは水に触れてみると、なんだか泳げそうな気がするよ。
ぼうし:「この感触……知っている……。ボクはきっと、泳ぎが得意な神子です!」判定するね。(コロコロ)2、3、6だから、ムードダイスを3にして、スペシャルで成功!
GM:それじゃあ、青の領域が第一段階に覚醒するよ。
黒:1 赤:1 青:1 緑:3 白:1
ぼうし:「ボクの華麗な泳ぎを見ていてください!(笑)」
GM(カバ):「なるほど、そうやって泳げばいいのね!」と、カバさんは少しだけ泳げるようになったよ。
サーベル:おー! よかった!
GM(カバ):「泳いだらなんだかお腹が空いてきたわねぇ……」これ以降、「ごちそう」を1つカバさんに渡すと、黒のインガを1つ取り除いてくれるよ。「絶望の闇も私の大口で噛み潰してあげるわ!」だって。
サーベル:取り除いてほしい! でも、「ごちそう」が必要なんだね……。
ぼうし:「カバさん、すごく頼りになりますけど、ボクたち『ごちそう』なんて持ってないんです……」
GM(カバ):「あら、そうなの……。それじゃあ、キツネのところに行けばいいと思うわ」
ぼうし:「キツネさんは何をしてくれるんですか?」
GM(カバ):「あなたたちに料理を作ってくれると思うの」
ぼうし:「ええっ、獣の子なのに料理を作れるなんてすごいですね!」
サーベル:いや、多分お湯を注ぐだけのやつだよ。CMで見たもん(笑)。
GM:続けてシーンプレイヤーのサーベルちゃんはシーンの行動をおこなってね。
サーベル:うーん、「降ってきた星」を「調査」しようかとも思ったんだけど、【頭脳】はC+なんだよね……。ちょっと心許ないなぁ。
GM:そうなんだ! さっきから賢そうなのに(笑)。
サーベル:やっぱりここはぼうしちゃんと「交流」することにするよ。「ぼうしちゃん、よく考えたら私、あなたのことをあんまり知らない!」
ぼうし:「えっ、でもボクも自分のことわからないです」
サーベル:「そっか、じゃあわからないままだね……」
ぼうし:「……」
サーベル:「……」
GM:話題がない(笑)。
サーベル:「えっと、ぼうしちゃん、そのぼうしはどうしたの?」
ぼうし:「どうしたんでしょう……? ここで目を覚ましたときから被ってました。決して、誰かから盗ったわけではありません」
GM:胡散臭いなぁ!(笑)
サーベル:「……でも、それもわからないんだよね?」とちょっと疑いの目。
ぼうし:「い、いや! 決して誰かから盗ったわけではないことだけはわかります! 信じて、サーベルちゃん!!」……こんなことやってるからいつも胡散臭いって言われるのかなぁ?(笑)
サーベル:「そっか。とりあえず今はぼうしちゃんの言うことを信じておくよ」
ぼうし:「えっ、『今は』とかじゃなくて、ずっと信じててください!」
サーベル:(笑)。この辺で判定をしたいんだけど、「おしゃれ」を使っておくね。交流判定の達成地に+1。
GM:はーい、どうぞ!
サーベル:(コロコロ)1、2、5。う、あまり高くないけど、アクションダイスに5を取れば成功。ムードダイスは2にしておくよ。
GM:じゃあ、赤の領域のインガが2つになったね。
黒:1 赤:2 青:1 緑:3 白:1
サーベル:で、私がぼうしちゃんに対して【想い】を持つよ。「関係表」を振ろう。(コロコロ)「恋心」か「殺意」……。まぁ、「恋心」かな。
ぼうし:「あれっ、サーベルちゃん。顔赤いよ? 大丈夫? 熱があるんじゃない?」
サーベル:「えっ、そんなことはないと思うけど……」
ぼうし:「ちょっと診せて」って言って、おでこピタッってやるよ。
サーベル:顔からボッて火が出るね。「ぼ、ぼうしちゃん……! いきなり何するの!?」
ぼうし:これは恋心ですわ(笑)。
GM:じゃあこの辺りでシーンを終了するよ。次はぼうしちゃんのシーンだね。
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