『悪夢のエレベーター』 畳み掛けてくる「どうしてこうなった⁉」
エレベーターに閉じ込められた、不運な男の末路。
妻が出産するので、男は愛人との関係を清算しにいった。
しかし、帰り道のエレベーター内で失神。
エレベーターも止まってしまった。
同席していたのは、出所したばかりの元空き巣ヤクザ、人の心が読める超能力者、姉の交際相手が勤めるボランティア施設を燃やしたヤンデレ少女。
携帯の充電もない。助けも来ない。妻は臨月。住人も気づいていない。
絶体絶命の状況だ。
このまま餓死するくらいなら、遺書を残そうとなった男は、ヤンデレ少女の持つボイスレコーダーに遺言を吹き込む。
しかし、とある物音がした途端、状況は急変する。
原作は『サンブンノイチ』などの木下半太。
監督は俳優の堀部圭亮。
始まり方からして、異様な本作。
最初の語り手は内野聖陽なのだが、斎藤工に主役が変わっている。
この段階で、ミスディレクションは始まっていたのだ。
ことの真相がわかると、やはり内野聖陽が主役なんだと判明する。
「なるほど。こういう背景があったのね」と、わかる。
だが、実際に面白いのは、真相が全て語られた後なのだ。
「どうしてこうなった⁉」という事態が発生し、主人公たちは窮地に立たされる。
何もかも予想がつかない。
視聴者は、ひたすらシナリオに翻弄される。
ミスディレクションの嵐に、ぜひ巻き込まれていただきたい。
このシナリオすべて真相が先読みできた人は、相当にカンがいいかも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます