『閉ざされた森』 トム・ハーディ役のジョン・トラボルタ

 ハリケーンの中で行われた密林内でのゲリラ訓練で、指揮官が殺された。

 かけつけた救助ヘリが見たのは、味方同士で打ち合う現場だった。


 主人公は麻薬捜査官だが、汚名を着せられている。

 謹慎中に仲間から呼び出され、捜査にあたることに。

 主人公は、生き残りに話を聞く。


 ちなみに、主人公の俳優はトラボルタであるが、役名は「トム・ハーディ」だ。ヴェノムに変わったりはしない。


 被害者の軍曹は、いわゆるパワハラ上司だった。 

 黒人の兵隊に因縁をつけてはいじめ抜く、最悪な男だったと話す。

 だが、底から先は話したくないと黙秘する。


 だが、もうひとりの証言者である負傷兵は、

「彼は怨恨によって殺された」

 とはっきり証言した。



 しかし、最初の証言者が、

「訓練生が麻薬に関わっていた」

 と証言したことにより、軍曹殺害がよりきな臭いものになっていく。


 サミュエル・L・ジャクソンとジョン・トラボルタの『パルプ・フィクション』コンビで送る、軍事サスペンス。

 

 銃撃はあるが、そっちがメインではない。

 あくまでも、サスペンス部分だ。


 麻薬に関わっていたのは誰なのか。

 軍曹を殺したのは何者か。

 そこが問われている。



「一風変わったどんでん返しもの」


 という仕掛けがあって、事件解決後も謎が残っている。

 最後まで目が離せない。

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